フルーツカービングとは?簡単なやり方とステキな作品例を8種ご紹介!

フルーツカービングとは?簡単なやり方とステキな作品例を8種ご紹介!

フルーツカービングは野菜や果物にナイフ1本で繊細な彫刻を施す、タイ王宮に受け継がれた伝統工芸です。話題のアーティスト岳さんのブロッコリーを使った作品や、岳さんのフルーツカービングへのこだわりをご紹介します。ブロッコリーがどんな芸術作品になるのでしょうか?

記事の目次

  1. 1.フルーツカービングとは
  2. 2.フルーツカービングのかんたんな手順
  3. 3.岸本岳大(きしもと たけひろ)さんの作品
  4. 4.ブロッコリーカービング
  5. 5.まとめ

フルーツカービングとは

出典:写真AC

野菜や果物から彫刻作品を作り出すカービングは、ベジタブルまたはフルーツカービングとも呼ばれ、タイ王宮の女性たちによって受け継がれた伝統的な芸術です。タイに旅行された際に、食事に美しい花を模してカービングされたニンジンやキュウリをご覧になったという方もいらっしゃるのでは?そんな繊細な美しさで世界の人々を魅了するカービングの世界をご紹介しましょう。

フルーツカービングの起源

ベジタブルカービングは何世紀にも渡ってタイの王宮の女性に受け継がれてきたタイの芸術工芸で、かつては王室の食卓を飾るために使われてきました。起源はスコータイ時代(1808~1824)より前のタイの伝統的な儀式について書かれた書物に、ランタンを美しく飾るために果物に鳥を掘り花びらを置いたと記されています。

フルーツカービングのかんたんな手順

フルーツカービングに必要な道具

果物や野菜に彫刻を施すために必要な道具はカービングナイフです。大きなもの、硬い皮などをむく場合は、大き目の包丁やナイフを、種を取り出すためのナイフを使うとかんたんです。技法によっては彫刻刀で、ということもありますが、基本的には細長いペンのようなカービング専用のナイフ1本で作品を仕上げます。

カービングナイフの選び方

道具は先端が尖った細長いナイフのみ素材や形状に種類があり、初心者にはアルミ製のしっかりしたナイフをおすすめします。慣れてきたらより細くて長いプロ用のナイフを使うと、より繊細な彫刻が可能になります。持ち方はペンをもつように親指と人差し指でつまみ、中指を刃に添えて支えます。

フルーツカービングの素材の選び方

初心者向けのかんたんなフルーツカービングの素材選びのコツは、程よい硬さのあるもの、色のコントラストがわかりやすいものを選ぶことです。やわらかい素材は細かい部分が崩れやすいので、手順に慣れるまでは硬めの素材で練習を重ねます。初心者におすすめの素材はラディッシュ、リンゴ、スイカ、キュウリ、ニンジンなどです。少し慣れてきたら、カブや大根も彫りやすい素材です。

フルーツカービングの手順

カービングの手順は、まず彫刻する果物や野菜の形を整えることからはじまります。下絵を描かずに進めるのが基本なので、頭の中でどんな作品にするのかを想像することが、大切な手順の1つです。次にナイフをつかって模様を丁寧に彫りますが、ためらうことなく一気に彫りすすめることがポイントです。

フルーツカービングかんたんな作品①

初心者がかんたんにできる例は、素材を好みの形に整えてからかんたんな模様を彫りこむ作品です。道具の使い方に慣れるまでしっかり練習しましょう。ニンジンや大根、キュウリなど身近な野菜からはじめてみてください。

フルーツカービングかんたんな作品②

ナイフが手になじんでくれば、立体的な作品にも挑戦してみてください。ここでもやはり形を整えてから細かな細工を施して仕上げます。ナイフの先端を細かく動かして、立体感のある花びらの表情を作っていきます。

フルーツカービングかんたんな作品③

カービングに慣れてくると、大きなフルーツにも挑戦したくなります。メロンやスイカは皮と果肉の色のコントラストが美しく、ゴージャスな作品に仕上がります。フルーツカービングの醍醐味でもあるのでおすすめです。

次ページからはフルーツカービングの学び方について紹介します。

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岸本岳大(きしもと たけひろ)さんの作品

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