お正月飾りのお花はいつからいつまで飾る?相応しい花や活け方は?

お正月飾りのお花はいつからいつまで飾る?相応しい花や活け方は?

新年を迎えるにあたり、前向きで華やかな気持ちにしてくれるお正月の花飾り。門松のハボタンなどが有名ですが他にもふさわしい花はたくさんあります。この記事ではそんなお正月の花飾りの基本的な生け方やいつからいつまで飾るのか、お正月におすすめの花の種類などご紹介します。

記事の目次

  1. 1.お正月に花を飾ってみませんか?
  2. 2.お正月にふさわしい花は?
  3. 3.花の基本の生け方
  4. 4.お正月の花はいつからいつまで飾る?
  5. 5.年神様を新しい気持ちでお迎えしよう

お正月に花を飾ってみませんか?

フリー写真素材ぱくたそ

どこかスッキリとした晴れやかで厳かな気持ちになることができるお正月。家族や親せきも久しぶりに集うこともあるでしょう。そんなお正月の気持ちをより高めてくれるのが花飾りです。来客が増える時期に花飾りが玄関などにあると、より歓迎する気持ちも伝わりやすくなるでしょう。

Photo by Tamago Moffle

年末年始になるとあちこちで見かけるようになる「しめかざり」や「門松」のハボタンなどがお正月の花としては有名です。他にも冬に咲く花を中心に、使われる花がたくさんあります。それぞれに意味が込められており、最近ではフラワーアレンジメントも豊富に販売されています。

お正月に花を飾るのはなぜ?

そもそも年末からお正月にかけてはその年の「年神様」を迎えるための期間にあたります。年神様がやってくるときに「私の家はここですよ。どうぞおいでください。」といった意味を込めて、わかりやすいように玄関に門松を飾るようになったのが始まりと言われています。

ちなみにしめ飾りは邪気を家から追い払う結界の意味がある

ではしめ飾りはどういった意味があるのだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しめ飾りは結界の役割を果たしていると考えられており、年神様をお迎えする家に邪気が入ってこないようにする役割があるとされています。神社などで大きなしめ飾りがあるのはこういった意味からです。

お正月にふさわしい花は?

では実際に飾るとなるとどのような花を選べばいいのでしょうか?ハボタンや南天などが思い浮かびますが、それぞれに意味がきちんとあります。他にもおすすめの花の種類をご紹介していきます。

基本は「松竹梅」 

もっとも基本的なものはやはり「松竹梅」になります。これら3つの植物はの寒さにも負けず葉が枯れないことから縁起物として日本人に古くから親しまれてきました。それぞれの意味を見ていきましょう。

「永遠」「繁栄」を意味する松

松は常緑で一年を通して葉がなくなることがありません。そこから「永遠」や「繁栄」といった意味を持つようになりました。合わせて、神様が宿る木とも考えられてきた歴史があるため、まさに正月に相応しいといえます。また「松(まつ)」には「(神様を)祀る」、「(神様を)待つ」の意味もかけられており、門松に使われているのも納得です。

「成長」「誠実な心」を意味する竹

竹も松と同様、冬でもその青さを失うことなく、まっすぐ天を目指して伸びていく姿から「誠実な心」や「成長」を意味します。新しい年を迎え、この一年をより良いものにしようという願いをこめやすく、親しまれてきました。

「開運」「出世」を意味する梅

梅は冬の終わり感じさせるころから他の花に先駆けて香りのよい花を付けます。その姿から「開運」や「出世」といったこれからの一年が明るいものであるようにと願いがこめられます。

その他のお正月にふさわしい花

ご紹介してきた基本の花である「松竹梅」は、やはりどれも納得のふさわしい意味を持つ花でした。他にもいくつかお正月によく用いられる花をご紹介しましょう。

赤い実が美しい「難を転ずる」南天

赤い小さな実が鈴なりについて美しい南天は「難を転じる」という言葉にかけられ、花飾りに用いられてきました。松の濃い緑とのコントラストも見事で、寒い冬に赤い色の実があるだけで明るい気持ちにしてくれます。

紅白の2色がめでたいハボタン

ハボタンは葉の色が「紅白」に見える2色であり、おめでたいものと考えられていることからよく使用されてます。また冬の寒い時期にも負けず、美しい葉の色を楽しめるのも人気の理由です。寄せ植えなどでも使用されることが多い種類になります。松や竹の足元を華やかにしてくれる名わき役でもあります。

冬に美しい花をつける椿・水仙・菊

冬の寒さに負けずに花を健気に咲かせる姿はやはり、日本人の美的感覚に訴えるものがあるのでしょう。水仙や椿、菊といった種類も人気です。

ボタニ子

ボタニ子

他のお正月飾りの花を知りたい方はこちらを

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花の基本の生け方

ふさわしい花の種類がわかったところで、活け方を確認してみましょう。新年を思いながら花を生けると自分の気持ちの整理にもつながるでしょう。飾り方も玄関や床の間、リビングの一角に置くだけなので簡単です。来客がある場合は玄関がおすすめです。

生け方がわからなくてもOK!アレンジメントを購入する

最も簡単で誰にでもできるのはやはり市販されているフラワーアレンジメントを購入することです。活け方がわからなくても花屋さんの方で仕上げてくれています。ただ買ってきて玄関におくだけでよいので飾り方も簡単です。初めて花を飾ってみようと思い立った方にもおすすめです。

難しい生け方をしなくてもできる!一輪挿しに生ける

「花を生ける」となると剣山や水盤を使用するイメージが強いですが、お気に入りの花器に一本花を生けるだけでも厳かな雰囲気を作ることができます。年末年始に花屋さんを訪れてみましょう。正月用の切り花が販売されています。お気に入りの種類の花を水あげをし、水を入れた花器に活けるだけで完成します。飾り方も一輪挿しなら複数の花の向きを考えなくてよいので簡単です。

剣山がうちになくてもOK!オアシスを活用して生ける

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剣山や水盤がなくとも花を生けることはできます。先にご紹介したようにお気に入りの花瓶に合わせて花を生けるように、オアシスと呼ばれる花用の給水スポンジと花器を組み合わせて生ける方法があります。市販のフラワーアレンジメントにもオアシスが使用されていることが多く、なじみがある方が多いでしょう。

オアシスに水を十分に含ませて、水揚げした花を挿していくだけで生けることができます。オアシスが見えてしまうと雰囲気が台無しになってしまうのでいくつかの花や花器との組み合わせて生けてみるのもおすすめです。

お正月の花はいつからいつまで飾る?

ところで、お正月の花やしめ飾りを飾るタイミングに悩んだことはありませんか?ここからは花を飾るのにふさわしい期間をその意味と一緒にご紹介します。

いつから飾り付ける?

いつから花を飾り付けるかですが、これは花だけではなく他の正月飾りも同じことになります。昔は12月13日にはお正月の準備が始まっていましたがそれは門松に使う松や竹を自分たちで調達するところから始めていたからです。そういう風習がなくなった現代ではいつからがよいでしょうか。

基本は12月28日。29日、晦日、大晦日は避けよう

29日は「二重苦」、大晦日(31日)は一夜飾りといってたった一日飾るだけになっていまい、年神様に失礼だからという理由で避けるのが無難です。晦日(30日)は旧暦では大晦日(31日)に相当するため、こちらも避けます。現代では28日に飾りはじめるのがよいでしょう。

いつまで飾る?

ではお正月の花はいつまで飾ればよいでしょうか?こちらもきちんと決まりがあります。確認してみましょう。

松の内の間は飾ってよい

「松の内(まつのうち)」という言葉もすっかり耳にしなくなってきましたが、昔は松の内までがお正月とされていました。その字の通り、門松が飾られている間という意味で、1月7日までとしている地域が多いでしょう。ただし関西方面では松の内が15日まで続くと考えている地域もあります。自分の住む地域のしきたりを確認しておきましょう。

どうやって処分する?

飾り方がわかったところで気になるのは処分の方法でしょう。なんといっても年神様をお迎えするための花をですから失礼のないようにしたいところです。地域でどんど焼きが行われるのであればそこに持って行って一緒に燃やしてもらいましょう。神社などで、どんど焼きを行う場合などは境内で回収してくれることもあります。

どんど焼きが行われない地域などは、使わなくなった花飾りに清めの塩をして、新聞紙で包んでゴミとして出してもかまいません。

年神様を新しい気持ちでお迎えしよう

何となく年末年始に見かけていた花飾りですが、いろいろな意味が込められていたことが伝わりましたでしょうか。日本人にとって新年を迎えることはとても大切にされていたことがよくわかります。活け方など知らなくても難しく考える必要はありません。自分なりに花を飾り、新しい気持ちで年神様を迎える準備をしてみませんか?

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ricebridgarden
ライター

ricebridgarden

庭いじり、家庭菜園、DIYが大好きな主婦です。庭にキジがきたり、近くにはムササビもいるような田舎に暮らしています。3歳の娘と一緒に庭づくりを楽しんでいます。

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