意外と簡単な木酢液の作り方を解説!天然成分で家庭菜園にも安心!

意外と簡単な木酢液の作り方を解説!天然成分で家庭菜園にも安心!

ニンニクやトウガラシなどを漬け込んで作る木酢液は、作り方あ難しそうに見えて、実はとても簡単です。スプレーするだけで虫除けなどの効果があるうえ、自然由来原料で安心して使えます。今回はさまざまな素材を漬け込む木酢液の作り方や使い方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.木酢液とは
  2. 2.木酢液に期待できる効果
  3. 3.オリジナル木酢液を作ろう
  4. 4.木酢液使用上の注意
  5. 5.木酢液保管上の注意
  6. 6.まとめ

木酢液の作り方⑥ビワの葉を漬け込む

Photo bygi8mail

ビワの葉を漬けた木酢液は、病気の予防に役立ちます。これはビワの葉に含まれるアミグダリンという成分によるものと考えられています。ビワの葉の木酢液を作る場合には、まず採取したビワの葉を3日ほど陰干しし、刻んでください。口が広い瓶に木酢液1Lと刻んだビワの葉を4枚分以上いれて、1カ月ほど漬けます。1カ月たったら、さらに35℃以上の焼酎200ccを注いで完成です。

希釈倍率と頻度

300倍に希釈して、スプレーボトル等にいれ植物に散布しましょう。梅雨など天候が悪く病気の発生が懸念される時期に、7~10日おきに散布すると病気予防に効果的です。

木酢液の作り方⑦ドクダミを漬け込む

Photo by ototadana

生薬としても知られているドクダミを木酢液に漬け込めば、虫除けに効果を発揮してくれます。ドクダミを採取するタイミングは5月頃がおすすめです。花が咲いているため、花ごと採取します。採取したものは3cmほどに刻んでビンいっぱいに詰め込み、同じく瓶いっぱいに木酢液を注いで2kカ月放置します。

希釈倍率と頻度

害虫の発生初期に300倍に希釈してスプレーします。予防目的であれば、500倍に希釈して7日~10日に1回ほどの頻度で定期的に散布するのもおすすめです。

木酢液の作り方⑧魚のアラを漬け込む

木酢液に魚のアラを漬け込むことで、簡単にアミノ酸液肥が作れます。重量比で木酢液に対し1/3程度の魚のアラを準備し、漬け込んでください。15日ほど経過すれば使えるようになり、3カ月ほど放置しておけば骨も溶けてしまいます。

着色促進や糖度向上に役立つ

魚のアラを使った木酢液は、アミノ酸だけでなくリン酸補豊富に含まれています。野菜などの生育が悪いと感じたときや色づきをもっとよくしたい、糖度をあげたいと思ったときに葉面散布してあげるとよいでしょう。

希釈倍率と頻度

400~500倍に希釈し、野菜の収穫前や育ちが悪いときにスプレーなどで葉面散布してあげましょう。

木酢液の作り方⑨卵の殻

Photo bymonicore

卵の殻にはカルシウムが豊富に含まれます。野菜などにカルシウムを補給すると細胞壁が丈夫になり、防虫効果が期待できます。木酢液1Lに砕いた卵の殻10個分を漬け、1カ月ほど放置して完成です。使用する卵は赤卵よりも白いものを使うのが望ましいでしょう。カキの殻でも代用できます。

希釈倍率と頻度

400~500倍に希釈してスプレーするとよいでしょう。トマトなどの果菜類は収穫の前日にスプレーすることで果実の色づきがよくなったり、糖度がアップしたりという効果も期待できます。

木酢液使用上の注意

木酢液は化学農薬とは異なり、使用の回数制限や収穫前日数などは定められていません。しかし化学農薬ではないとはいえ、防除効果のあるものの散布は収穫の3日前までにしておいたほうが無難です。特に防虫だけでなく殺虫成分もあるクスノキやアセビ、ニームなどを漬け込む場合には、殺虫成分が分解されるまで3日ほどかかるため注意しておきましょう。

木酢液保管上の注意

漬け込んだ木酢液は長期保管が可能です。直射日光の当たらない場所に置いておきましょう。ただし希釈してしまうと成分が変化することも考えられるため、早めに使い切ってください。また自然由来とはいえ間違って飲んでしまうようなことがあれば危険です。わかりやすいようにラベルをはり、小さな子どもの手の届かないところに保管しておくとよいでしょう。

まとめ

Photo byJillWellington

今やダイソーなどの100均でも、木酢液は簡単に購入できます。そのままでも植物の生育を助けてくれますが、虫除けや病気予防、栄養補給など目的にあわせてさまざまな素材を漬けこめばより便利な資材になります。化学農薬と違って天然由来であるところも嬉しいポイントです。自分防除資材も手作りできれば、家庭菜園がもっと楽しくなりますね。とても簡単なのでぜひ試してみてください。

マリ
ライター

マリ

元農家ライター。野菜づくりの楽しさや役立つ情報を発信していけるよう日々勉強中です。

関連記事

Article Ranking