エキナセアの育て方
開花時期は6月〜8月でピンク色や白色、オレンジ色や黄色などさまざまな色の花を咲かせます。草丈は30cm〜100cmほどまで大きくなるので、花壇の寄せ植えとして育てる場合は、背の低い植物の後ろ側に植えましょう。そんなエキナセアの育て方を詳しくご紹介します。
育て方①置き場所
日当たりと風通しのよい場所が適しています。太陽の光をたっぷりと当てて育てると花付きがよくなるのでおすすめです。耐寒性が強く、冬の寒さにしっかりと当てたほうが立派な株に育ちます。しかし霜がおりると枯れてしまう恐れがあるので霜よけ対策が必要です。耐暑性も強いですが、直射日光に長く当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので注意しましょう。
育て方②用土
水はけのよい用土を使用して育ててください。多湿に弱く、水はけが悪い粘土質の用土で育ててしまうと根腐れを起こして枯れてしまう場合があります。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合には赤玉土と鹿沼土に、腐葉土を混ぜ込んだ用土が使用できます。
育て方③植え付け・植え替え
植え付けや植え替えは4月〜5月か、9月〜10月に行いましょう。株が大きく成長するので、地植えにする場合は株間を20cm〜30cm程度あけて植え付けてください。鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので1年ごとに植え替えをしましょう。根を優しく掘り起こしてから冬い土を取り除き、ひと回り大きな鉢に植え替えたらたっぷりと水を与えます。
育て方④水やり
地植えの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし雨が全く降らずに地面が乾燥しすぎているようならば、様子を見ながら水やりを行ってください。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをしましょう。葉の部分を濡らしてしまうと病気にかかりやすくなるので、株元に水を与えるのがポイントです。
育て方⑤肥料
花をたくさん咲かせる植物のため肥料は多めに与えましょう。5月〜10月にかけて月に2回〜3回程度、液体肥料を株元に適量与えます。肥料を切らしてしまうと花付きが悪くなるので注意してください。また、植え付けの用土に元肥として緩効性の化成肥料を施しておいても構いません。
育て方⑥剪定
花が終わったらすぐに花がら摘みをして、茎は株元から剪定してください。花後に放っておくと種子がつくので、株の栄養分を奪ってしまい花数が少なくなってしまいます。また大きく成長するので伸びすぎた茎や込み入っている部分を剪定し、病気や害虫被害を防ぎましょう。
エキナセアの病気と害虫
多湿が苦手なため風通しの悪い場所で育てていたり、粘土質で水はけの悪い用土を使用していたりすると病気や害虫被害を受けやすくなります。また株が大きく成長するので、株間をしっかりとあけて剪定を行いながら育てるのも重要です。エキナセアのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
白絹病
病原菌が原因で発生する病気で、感染すると土や株元に白色の絹のようなものがつくのが特徴です。感染してしまった部分は薬剤を散布しても治せないので、他の部分への感染を防ぐためにも早めに切り取って処分してください。水はけのよい用土で育てると予防ができます。
灰色カビ病
灰色カビ病は名前のとおりカビが原因の病気で、感染した部分は灰色になり楕円状に腐敗していきます。風通しの悪い場所で育てていたり、葉が混み合って通気性が悪かったりすると発生しやすい病気です。しっかりと剪定を行い、置き場所を工夫してカビが発生しにくくなるようにしてください。
フキノメイガ
フキノメイガは「シンクイムシ」の一種で茎や葉を食害してしまう害虫です。幼虫の大きさは約2cmで、食欲旺盛のため葉が穴だらけになってしまったり茎が折られてしまったりします。見つけたらすぐに箸などを使って引き剥がして処分してください。また、オルトランなどの殺虫剤を散布して予防するのもおすすめです。
まとめ
エキナセアの特徴や効果と効能、育て方やエキナセアティーの飲み方などをご紹介しました。風邪やインフルエンザにも効果的といわれており、見た目もとてもかわいらしい植物です。育て方も簡単なので、ぜひ自分で育てたエキナセアでおいしいエキナセアティーを作ってみてくださいね。