キンリョウヘン(金稜辺)とは?ミツバチとの関係や栽培方法をご紹介!

キンリョウヘン(金稜辺)とは?ミツバチとの関係や栽培方法をご紹介!

キンリョウヘン(金稜辺)は中国原産のシンビジウムの一種です。キンリョウヘンはニホンミツバチという種類のミツバチと深い関係があります。そんなキンリョウヘンとミツバチとの関係と、育て方や植え替え、株分けの方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.キンリョウヘンとは
  2. 2.キンリョウヘンの特徴
  3. 3.キンリョウヘンとミツバチの関係
  4. 4.キンリョウヘンを購入するときのポイント
  5. 5.キンリョウヘンの育て方
  6. 6.キンリョウヘンの開花調整
  7. 7.キンリョウヘンの増やし方
  8. 8.まとめ

キンリョウヘンの開花調整

キンリョウヘンのニホンミツバチの誘引効果を利用するには、ニホンミツバチが群れを分ける時期に合わせて花を咲かせる必要があります。ニホンミツバチが群れを分ける時期は地方によって異なるので、その地方に合わせた時期に開花させる必要があります。キンリョウヘンの開花の時期を左右するのは冬の間の管理の仕方です。そのポイントをいくつかご紹介しましょう。

ポイント①温度管理

Photo bygeralt

キンリョウヘンの温度管理のコツは2つあります。1つめは、屋外に置いているうちに寒さにしっかり当てることです。霜にあたると枯れてしまうので軒下などで霜が降りるぎりぎりの時期まで管理します。もう1つは屋内に入れた後も、15℃~30℃くらいの場所で管理することです。管理温度が高すぎると蕾が咲かずに落ちてしまうことがあります。乾燥にも弱いので暖房器具の風が当たらない場所で管理しましょう。

ポイント②芽かき

キンリョウヘンは9月~10月に新芽が伸びてきます。この芽を全て育ててると栄養が分散してしまうので開花時期が遅れてしまうことがあるのです。それを防ぐために必要な分を残して他の芽を取り除くことを「芽かき」といいます。目安として1バルブにつき元気のよい芽を1つ残すのが基本です。花芽が伸びてきたら支柱を添えて補強しておくと安心です。また、複数の鉢を用意し、あえて咲く時期をずらすという方法もあります。

キンリョウヘンの増やし方

キンリョウヘンは株分けで増やせます。植え替えの際に一緒に株分けするのがおすすめです。株分けの時期は植え替えと同じ5月下旬までです。株分けの土も植え替えと同じシンビジュウムの土を使いましょう。肥料は株分け後1か月くらい様子を見てから与えます。株分けの手順は以下の通りになります。

  1. 葉がついたバルブを各年代1個ずつ(昨年、一昨年、その前の年のもので1セット)になるように3個ずつに包丁やへらなどを使い丁寧に分ける
  2. 葉芽のないバルブで指で押さえた時に柔らかいものは取り除く
  3. 分けたバルブを新しく用意した鉢に、中央に今年の新芽が来るように植え付ける
  4. 水をたっぷり与えて半日陰に1週間置く

まとめ

キンリョウヘンは花は地味ですがニホンミツバチを飼育するには欠かせない花です。また、自分でミツバチを飼育する場合でなくても、ニホンミツバチがキンリョウヘンに集まる元気な姿には、野生の蜂ならではの魅力があります。自然のままに育ったニホンミツバチは家畜として育てられたセイヨウミツバチとはまた違った姿を見せてくれるでしょう。丈夫なシンビジウムとしても魅力のあるキンリョウヘンをぜひ育ててみてください。

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Yukari
ライター

Yukari

バラや山野草も育てています。最近少しハーブ寄りです。自家製ハーブで化粧水やらポプリやらを作っている時の魔女っ子気分が大好きです。

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