あわび茸とは?名前の由来や切り方・下ごしらえなど調理方法をご紹介!

あわび茸とは?名前の由来や切り方・下ごしらえなど調理方法をご紹介!

「あわび茸」は、食感が貝のアワビに似ていることから名付けられたきのこです。黒あわび茸や白あわび茸などさまざまな種類があり、天ぷらやバター炒めなどによくあいます。そんなあわび茸の切り方や下ごしらえの方法、おすすめレシピなどをみていきましょう。

記事の目次

  1. 1.あわび茸とは
  2. 2.あわび茸の種類
  3. 3.あわび茸の購入・保存・調理方法
  4. 4.あわび茸のおすすめレシピ
  5. 5.あわび茸を食べてみよう

あわび茸とは

出典:写真AC

あわび茸は、ヒラタケ科ヒラタケ属に分類されているきのこです。コリコリとした食感が魅力で、和洋中のどんな料理にもよくあいます。あわび茸というと一般的には「黒あわび茸」を指しますが、ほかにも「白あわび茸」や「足太あわび茸」という種類も人気です。

あわび茸の基本情報

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科名 ヒラタケ科
属名 ヒラタケ属
英名 Abalone Mushroom
別名 オオヒラタケ
原産地 台湾、中国

あわび茸の名前の由来

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あわび茸は、貝のアワビのようにコリコリとした弾力のある歯ごたえが楽しめるため名付けられました。また、歯ごたえだけでなく、アワビ独特の強い香りも名前の由来になっています。黒いかさをもつ「黒あわび茸」や、エリンギの変種とも呼ばれる白色の「白あわび茸」、太い柄が特徴の「足太あわび茸」も見た目に由来してつけられた名前です。

あわび茸の特徴

あわび茸は、かさの部分がきのこの中でも大きめで、横に広がっているのが特徴です。ひだの部分が肉厚で、煮物にすると味がよく染みておいしくなります。かさの部分は黒いですが、包丁できると切り口は真っ白でとても美しく、バターソテーなどのおしゃれな料理にもおすすめです。

あわび茸の生産地

あわび茸の原産地は中国や台湾ですが、日本の各地でも生産されています。黒あわび茸は、熱帯地方でよく育つきのこのため、沖縄での栽培が盛んです。足太あわび茸は「滋賀県竜王町の特産きのこ」としても親しまれています。白あわび茸は、愛知県や長野県、岩手県などが主な生産地です。

あわび茸の旬の時期

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あわび茸は日本では自生しておらず、ハウス栽培がほとんどのため「旬の時期」はありません。台湾や中国で生産されたものが輸入され、近年になって日本のきのこ農家でも少しずつ栽培されるようになってきました。年間をとおしていつでもあわび茸の収穫ができるため、「いつでも旬の野菜」といわれています。

あわび茸の栄養成分

ビタミンB1 0.21mg
パントテン酸 1.32mg
葉酸 65μ
ナトリウム 3mg
カリウム 300mg
リン 100mg
0.5mg
マグネシウム 18mg

あわび茸の可食部100gあたり

あわび茸の効果・効能

出典:写真AC

あわび茸には、動脈硬化を予防したり、ストレスを軽減したりする効果が期待できる「パントテン酸」という成分が豊富に含まれているのが特徴です。また「マグネシウム」が含まれているので、健康な骨を作るのに必要なカルシウムの吸収を助ける効果も期待できます。栄養豊富で、貧血予防や脳の中枢神経、手足の末梢神経の働きを正常に保つのにも効果的です。

あわび茸の種類

黒あわび茸

長野産 黒あわび茸 約120g

参考価格: 572円

出典: 楽天
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楽天572円

贈答品としてもおすすめの黒あわび茸は、名前のとおりかさが黒いのが特徴です。亜熱帯性のきのこで、沖縄や和歌山県、滋賀県や長野県などで主に栽培されています。煮崩れしにくいのが魅力で、煮物や佃煮などさまざまな料理に利用されている品種です。

原産地長野県
おすすめ度★★★★★

白あわび茸

バイリング茸別称:雪嶺茸〈ユキレイダケ〉

参考価格: 738円

出典: 楽天
楽天738円

白あわび茸はエリンギの仲間で、中国から入ってきた品種です。「バイリング」や「白霊茸(ハクレイダケ)」「雪嶺茸(ユキレイダケ)」という名前でも販売されています。白あわび茸は近年販売され始めた比較的新しい品種で、年間をとおしていつでも購入できるのが魅力です。

原産地長野県
おすすめ度★★★★☆

足太あわび茸

足太あわび茸(生)700g

参考価格: 11,000円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天11,000円

足太あわび茸は、滋賀県竜王町で栽培されているあわび茸です。滋賀県竜王町の特産きのことしても親しまれており、柄(え)の部分が太くて立派な姿から「足太あわび茸」と呼ばれています。繊維質がしっかりしているので、手で裂かずに包丁やナイフを使って調理してください。

原産地滋賀県
おすすめ度★★★★★

あわび茸の購入・保存・調理方法

出典:写真AC

あわび茸はきのこの中でも珍しい品種のため、なかなか食卓に上がらない高級品とされています。しかし、インターネットを利用すれば気軽に購入でき、調理方法もとても簡単です。一般的なきのこに比べて繊維質なため、上手な切り方を覚えておきましょう。

購入方法

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あわび茸は、ごくまれにスーパーや道の駅などに並ぶ場合もありますが、原産地以外では店頭に並ぶのはめずらしいといわれています。確実に購入するには、インターネットを利用して通信販売で購入するのがおすすめです。黒あわび茸や白あわび茸のほかにも「白神あわび茸」や「女鹿平(めがひら)あわび茸」など、さまざまな種類のあわび茸が通信販売されています。

選び方のコツは?

あわび茸は、上部のかさの部分が開ききっておらず、しっかりとした厚みのあるものがおいしいといわれています。かさのふちが破れたり穴があいたりしているものは、傷んでいる恐れがあるので避けてください。ヒダの裏側まで見れる場合は、汚れが付着していないきれいなあわび茸を選びましょう。

保存方法

あわび茸を購入したときに、プラスチックのパックや発泡スチロールにラップがしてある場合があります。ラップをしたまま保存すると、ラップに水滴がつき、湿気が原因であわび茸が傷みやすくなるので注意が必要です。常温ではなく冷蔵庫に保存し、なるべく1週間以内に食べきってください。

長期保存したい場合は?

あわび茸を長期保存したい場合は、天日干しをしてから保存するのがおすすめです。天日干しをすると、風味を失わずに長期保存が可能です。あわび茸をザルや新聞紙にのせて日当たりのよい場所で天日干しをします。干し上がったらジッパーつき保存袋やラップで密閉してから冷蔵庫で保存してください。

調理方法(切り方・下ごしらえ)

あわび茸は水洗いすると風味が落ちたり、ひだが破れたりするため、汚れている場所は布で優しく拭き取るのがポイントです。繊維がしっかりしているので、無理に手で裂くとあわび茸が潰れてしまう恐れがあります。切れ味のよい包丁を使用して、縦向きにスッと切ってください。

あわび茸のおすすめレシピ

出典:写真AC

コリコリとした食感のあわび茸は和食やイタリアンなど、どんな料理にもよくあうのが魅力です。柄の部分の繊維がしっかりしているので、下ごしらえで包丁を使う際には、手を滑らせないように十分注意してください。

天ぷら

あわび茸の食感を楽しむためには、180℃の油でさっと揚げるのがポイントです。塩や天つゆ以外にも、カレー粉や青のりなど、変わり種で味付けしてもおいしく食べられます。

材料(2人分)

  • あわび茸(5株)
  • 天ぷら粉(50g)
  • 冷水(70mL)
  • 揚げ油(あわび茸が浸かる量)
  • 塩(適量)
  • 天つゆ(適量)

作り方

  1. あわび茸の汚れを拭き取る
  2. かさと柄を包丁で切り分けてから、食べやすいサイズにカットする
  3. 天ぷら粉と冷水をよく混ぜる
  4. 揚げ油を180℃程度に温めておく
  5. あわび茸に天ぷら粉にさっとくぐらせる
  6. 温まった揚げ油にゆっくりとあわび茸を入れて揚げていく
  7. 表面がきつね色になり、サクッと上がれば完成
  8. お好みで塩や天つゆをつける

ピザ

ピザシートを利用すると、気軽にあわび茸のピザが作れます。あらかじめ電子レンジであわび茸を中まで加熱しておくのがポイントです。ベビーリーフやバジルをトッピングすると、お店のような仕上がりになります。

材料(2人分)

  • あわび茸(3株)
  • ピザシート(1枚)
  • ベーコン(1パック)
  • ケチャップ(適量)
  • オリーブオイル(適量)
  • ピザ用チーズ(適量)

作り方

  1. あわび茸を薄く切り、耐熱容器に入れて600wで3分加熱する
  2. ケチャップとオリーブオイルを混ぜ合わせてピザソースを作る
  3. ピザシートに「2」で作ったピザソースを塗る
  4. 加熱したあわび茸をピザシートにのせる
  5. ピザ用チーズを上からふりかけて250℃に熱したオーブンで焼く
  6. チーズが溶けたら完成

あわび茸を食べてみよう

出典:写真AC

あわび茸は、栄養満点でストレス軽減や貧血予防など、さまざまな効果が期待できるきのこです。柄の部分までおいしく食べられるのが魅力で、天日干しをしてから密封し、冷蔵保存しておけば長期保存もできます。ピザや天ぷら以外にも、自分好みのレシピであわび茸を味わってみてくださいね。

Alisa.
ライター

Alisa.

よろしくお願いします。

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