毒キノコとは?
毒キノコとは、その名の通り毒をもつキノコのことです。毒はキノコの種類によって違い、食べても少しお腹を壊すだけのキノコもあれば、人を死なせてしまう猛毒を持つキノコもあるのをご存じでしょうか。天然のキノコの採取は、キノコのことをよく知るプロでも間違うこともある危険なものです。キノコ狩りに行くときには、毒キノコには十分注意しましょう。
毒キノコの毒の種類
毒キノコの毒にはさまざまな種類があります。下痢や嘔吐を引き起こすもの、めまいや痙攣を引き起こすものなどが代表的な毒です。しかし中にはひどい痛みを引き起こす毒や、呼吸困難に陥ってしまう毒も多くあるのをご存じでしょうか。そういった重い症状を引き起こす毒は、後々後遺症を残したり、死亡したりすることもある危険なものです。
毒キノコは美味しい?
しかしそんな毒キノコは、とても美味だという噂があります。実際のところは不明ですが、死ぬほど危険な毒をもつ毒キノコほど美味しいとささやかれているのはなぜなのでしょうか。しかしたとえ味が気になったとしても、本当に危険なので食べるのはやめておきましょう。
虫が食べていたら大丈夫というのは嘘
よくキノコ狩りに行くと、「虫がかじっているんだから毒なんてない」という言葉を聞いたことはありませんか。昔から虫が食べるのだから、人間が食べても大丈夫、といいますが実は間違いです。いわゆる迷信の類で、たとえ虫が食べていても有毒の可能性があるので、目安にはなりません。なぜなら毒が平気な虫もいるし、虫には大丈夫でも人間に影響を及ぼす毒もあるからです。
キノコの柄と毒は関係ない
絵本などに描かれる毒キノコの柄は、真っ赤な笠に白い斑点がはいっています。だからなのか、柄が派手なのは警戒色で毒がある証拠、柄がおとなしく茶色や白いのは毒はないと思っている人もいるようです。しかし実際にはシイタケやシメジと見間違うような色をした毒キノコもたくさんあるので、柄はあてになりません。きちんとした見分け方を知っておくことが大切です。
毒抜きをしても危険に変わりはない
毒キノコの毒は塩漬けにしたら抜けるから大丈夫、と思っていませんか。毒キノコの味が知られているのは、食べて無事な人がいるからなのでしょうか。残念ながら、いくらか毒性は和らぐものもあるかもしれませんが、完全に毒抜きができる方法は今のところみつかっていません。たとえ「この方法で毒は抜けるんじゃないか」と思ったとしても、危険に変わりはないので食べるのはやめておきましょう。
ボタニ子
次は毒キノコと食用キノコについて説明するよ!