雑キノコとは?雑キノコの魅力とおすすめの食べ方をご紹介します!

雑キノコとは?雑キノコの魅力とおすすめの食べ方をご紹介します!

雑キノコは、山に自然に生える天然キノコを指します。マツタケ(松茸)のような高級キノコは含みません。独特な風味と豊富な栄養が魅力で、食べ方は栽培キノコと同じです。そんな雑キノコの旬の時期と魅力、おすすめの食べ方とキノコ採りの注意点を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.雑キノコとはどんなキノコ?
  2. 2.雑キノコの魅力
  3. 3.雑キノコのおすすめの食べ方
  4. 4.雑キノコを採取する際の注意点
  5. 5.まとめ

雑キノコとはどんなキノコ?

出典:写真AC

雑キノコとは、山に自然に生えるキノコの総称です。マツタケ(松茸)のような高級キノコ以外の天然キノコを指します。人工栽培されたシイタケ(椎茸)やブナシメジ、マイタケ(舞茸)などは含みません。春や夏に生える種類もありますが、雑キノコの多くは夏が終わり涼しくなった秋に旬の時期を迎えます。その年の天候に大きく左右されるため、収穫量は年によって変動します。

ボタニ子

ボタニ子

キノコの旬の時期は秋です。雑キノコは10~11月に最盛期を迎えます。

生息場所

キノコは菌類のため、湿気の多い場所を好みます。山にキノコ採りに出かけたら、沢など水の流れがある場所を探してみましょう。水分の多く含まれている場所が、雑キノコが育ちやすい環境です。また枯れ木や倒木、切り株なども雑キノコが生える代表的な場所です。しかし、山の降水量や気温、日照時間など条件がそろわないと発生しないため、雨の少ない年はまったく生えていない場合もあります。

種類

日本で自生しているキノコ類は約4000~5000種あり、そのうち食べられるキノコは約100種と考えられています。雑キノコの種類はとても多いため、見た目だけでは食用キノコか毒キノコなのか判断しにくい場合があります。キノコ採りには十分に注意して出かけましょう。

コウタケ

コウタケは「マツタケ以上に風味が強くおいしい」といわれるキノコです。黒く大きな傘は直径10~20cmほどあり、中央は窪んでいて鱗のような突起があるのが特徴です。独特の香りがあるため「香茸」とも呼ばれ、天日干しにするとさらに香りが強くなります。松と広葉樹の混生林に1年のうち1週間ほどしか生えない貴重なキノコです。

ショウゲンジ(正源寺)

ショウゲンジは、傘の直径が5~12cm程度の大きさで淡い黄褐色をしています。正源寺の僧によって発見されたキノコです。幼いときは丸い球形の傘をしていますが、徐々に饅頭のような形になり最終的に反り返った形に開きます。上品な味がするため、お吸い物におすすめです。

クロカワ

クロカワは、傘の表面が黒色で内側が白色をしています。松林に生える直径5~20cmほどある大きなキノコです。太くて固く、短い茎のため落ち葉に埋もれていることが多いです。ほろ苦さがあるため、茹でて水にさらしてから酢の物や和え物にして食べましょう。

ハナイグチ

ハナイグチはカラマツ林に発生するキノコです。カラマツ林の少ない地ではあまり馴染みがありません。晩夏から初秋にかけて発生し、晩秋まで採れる息の長いキノコです。均整のとれた形で、色合いもよいため人気があります。肉厚で少しヌメリがあり汁物や鍋物におすすめです。

アミタケ

アミタケは、松林に発生する代表的なキノコです。夏の終わり~秋にかけて、海岸沿いの松林や山の若松周辺に発生します。しかし、松の植林の減少にともないアミタケの発生量も減少しているため、見かけることが少なくなっています。茹でると紫色に変わり食感がよく、秋のきのこ料理に欠かせないキノコです。

クリタケ

クリタケは、秋の終わりに栗の木やナラの木に発生するキノコです。レンガ色のうつくしい形から、キノコ採りファンに人気があります。束になって発生し「アシナガ(足長)」と呼ばれるほど茎が細長いのが特徴です。煮物や鍋物に入れるとうま味が増します。またクリタケによく似た「ニガクリタケ」という毒キノコがあります。姿は小さいですが猛毒のため、間違えないようにしましょう。

ボタニ子

ボタニ子

キノコは命にかかわる危険な食べもののため、食用キノコか毒キノコか図鑑で確認しましょう。

雑キノコの魅力

雑キノコは、その年の天候具合や野山の環境変化によって発生状況が大きく変わります。山の中で昼夜の温度差が大きい環境で育つため、成長に時間がかかります。ゆっくり時間をかけて成長した雑キノコは色や形、味が種類によって異なるのも魅力です。

魅力①独特の風味

雑キノコは、人工栽培のキノコでは味わえない独特の風味があります。自然の香りと深い味わいが雑キノコの魅力です。食べたときに感じる苦味が、噛めば噛むほどうま味に変わっていきます。これは厳しい自然を生き抜いてきたため、傘に厚みと固さがあることが影響しています。

ボタニ子

ボタニ子

高級キノコ「マツタケ」にも独特な風味がありますね。この風味が自然の恵のあらわれです。

魅力②豊富な栄養素

Photo byBarbroforsberg

キノコは低カロリーで栄養価の高い食べものです。雑キノコにもビタミンB群やビタミンDなどのビタミン類や、カリウムなどミネラルや食物繊維などが豊富に含まれています。特に食物繊維が多く含まれており、便秘の予防や解消に役立つといわれています。雑キノコは山の土壌の養分を吸い取って大きくなるため、健康な体づくりに欠かせない栄養素がたっぷり含まれているのが魅力です。

食物繊維が豊富なことから便秘の予防に効果があります

ボタニ子

ボタニ子

雑キノコは歯ごたえもあり、しっかり噛むとダイエット効果も期待できますね。

次のページ

雑キノコのおすすめの食べ方

関連記事

Article Ranking