ホコリタケとは?
ホコリタケ(埃茸)は世界のあちこちで生息している白っぽいキノコです。日本でもごく身近に生えていて道ばたや庭、林や山で梅雨から秋にかけて見られるキノコです。ホコリタケの丸い頭部は若いときには白色で、しだいに灰褐色に変わります。頭部幅の大きさは4~5cm、頭部の傘にあたる部分の高さは2~3cmほどで支える柄と頭部を入れた高さは4~5cmほどになります。
基本情報
学名 | Lycoperdon perlatum |
漢名 | 馬勃(ばぼつ) |
英名 | Puffball |
科名 | ハラタケ科 |
属名 | ホコリタケ属 |
ホコリタケの別名
ホコリタケの別名は多く、そのひとつがキツネノチャブクロ(狐の茶袋)です。ほかに各地域に根付いた呼び名があり、頭の上から煙のように胞子が出るイメージから「かぜのこ」「けむだし」「かぜぶくろ」「うさぎたけ」「いしのわた」などがあります。ほかに狐とつく呼び名には「きつねのおこつ」「きつねのたばこ」「きつねのたま」「きつねのだんご」です。狐が化けるイメージで煙がつながるのでしょうか。
「狐の茶袋」の別名を持つ植物
植物名 | 科名 | 種類 |
ツチグリ | ツチグリ科 | キノコ |
コミカンソウ | トウダイグサ科 | 一年草 |
ゴンズイ | ミツバウツギ科 | 落葉高木 |
ムラサキケマン | ケシ科 | 越年草 |
ホコリタケの迷信
ホコリタケは胞子が煙のように噴きあがるため、その煙が耳に入ると耳が聞こえなくなるという話がありますが、もちろん迷信です。この迷信から地方名「つんぼたけ」や「みみつぶし」の名前がつけられています。また、ホコリタケは雨の後にたくさん生えることから雨の妖精と考えられたそうです。雨上がりに森で出会う小さく白いきのこは幻想的で本当に妖精のように感じられることでしょう。