千秋公園(秋田)の見どころは?基本情報と季節別の花の特色をご紹介!

千秋公園(秋田)の見どころは?基本情報と季節別の花の特色をご紹介!

千秋(せんしゅう)公園は、秋田市にある江戸時代の秋田藩主佐竹氏の居城跡に整備された公園です。江戸時代の建物跡や佐竹氏の歴史を学べる施設も充実しています。桜、サツキなど開花の時期に合わせて祭りも開かれ、冬の雪釣りも風情があり千秋公園は見どころが満載です。

記事の目次

  1. 1.千秋公園(秋田)とは
  2. 2.千秋公園の見どころ
  3. 3.千秋公園で見られる季節の花
  4. 4.まとめ

千秋公園(秋田)とは

出典:写真AC

千秋(せんしゅう)公園はJR秋田駅から歩いて15分ほどの高台にあります。元は秋田藩主佐竹氏の居城、久保田城の城址になります。現在は公園として整備され、園内には櫓跡、城跡門や神社や史料館などあり、高台にあるため城下の秋田の町並みを見渡せるでしょう。花木やモミジ、冬の雪釣りなど季節ごとの見どころも多いのが特徴です。

千秋公園の歴史

佐竹氏の久保田城

画像:写真AC

千秋公園の元となった久保田城は慶長8年(1603年)常陸から秋田へと国替えとなった初代秋田藩主佐竹義宣が築城しました。高台にあったことから石垣や天守閣を持たない平山城であることが特徴です。それ以降、明治2年(1869年)の版籍奉還まで、秋田藩20万石として12代267年間続きました。

千秋公園として

Photo by zunsanzunsan

久保田城は明治29年(1896年)に近代公園設計の先駆者、長岡安平により公園として整備されました。公園の名は秋田の「秋」に末長く続く意味の「千」をつけ、秋田県出身の狩野良知(漢学者)が名付けました。昭和59年(1984年)には佐竹氏15代故義榮氏の遺志により秋田市に寄贈され現在に至ります。平成元年(1989年)、本丸に御隅櫓(おすみやぐら)、平成13年(2001年)に表門を復元し、平成20年には文化財(記念物=名勝)に指定されました。

千秋公園の100選

千秋公園は歴史的価値や庭園の美しさなどが評価され、さまざまな100選に選ばれています。

平成27年 池坊花逍遥100選
平成18年 日本の歴史公園100選
平成18年 日本100名城
平成2年 さくら名所100選
平成元年 日本の都市公園100選

基本情報

画像:写真AC

所在地 秋田県秋田市千秋公園1-1 
電話番号 018-888-5753 公園課
駐車場 14台(有料)
休園日 なし

アクセス情報

  • 徒歩…JR秋田駅から徒歩で、ポケットパークまで約5分、二の丸まで約15分
  • 車…秋田自動車道秋田中央ICから車で約15分

千秋公園の見どころ

久保田城御隅櫓

御隅櫓は本丸の北西隅にあり、市政100周年を記念して復元されたものです。櫓(やぐら)とは、敵の見張り場と「矢倉」=武器庫として機能していました。御隅櫓とは城の囲いの角の部分に建てられる櫓のことです。久保田城御隅櫓は、史料に記されているとおり2階造りで、その上に展望室を加えて復元されました。

久保田城表門(一の門)

画像:写真AC

久保田城表門(一の門)は本丸の正門で、二の丸売店脇の長坂を上がりきったところにあります。本丸の玄入り口として警備上からも要となる門で、門の警備を担当する「御番頭局」が南側にあり、侵入者を警戒する「御物頭御番所」が門の下手に置かれ守りを固めていました。この門は木造2階建て瓦葺きの櫓門で、絵図などの文献資料や発掘調査をもとに再建したものです。

御物頭御番所

久保田城内の二ノ門(長坂門)の開閉の管理と城下の警備、火災が起きた時の火消し等を担っていた物頭(足軽の組頭)の詰所です。久保田城内に現存する藩政時代の建築物です。昭和63年3月、保存修理が行われました。

千秋公園で見られる季節の花

春が見頃の花

Photo byshell_ghostcage

千秋公園の桜は、明治25年(1892年)、後の秋田市長羽生氏熟(はにゅううじなり)が代表の「有終会」の寄附により植えられた1,170本から始まっています。現在、公園内には約700本が植栽されています。平成2年には公益財団法人日本さくらの会により「さくら名所100選」に選ばれました。

ツツジ

Photo by T.Kiya

お堀端と胡月池周辺に、レンゲ、紫、黄レンゲ、琉球、霧島など約2600株のツツジが美しく咲き誇ります。毎年開花時期の5月中旬〜下旬につつじ祭りが開催され、夜間ライトアップも行われています。この時期には藤の花も開花となり2種類の花の咲き誇る様は見応えがあるでしょう。

夏が見頃の花

Photo byterimakasih0

アヤメ

現在、アヤメ園として親しまれている場所には昭和28年(1953年)頃、本丸下のあやめ畑に、明治神宮外苑のあやめが譲られて植え始められました。現在は見学するための木道などが整備され、カキツバタ約3000株、ハナショウブ約2800株、アヤメ約600株が植えられています。

ハス

Photo by ngcurly

千秋公園の中土橋の両側、JR秋田駅川の大手門の堀にはハスの花が見事に咲き誇ります。開花時期は7月中旬〜8月中旬くらいです。ハスは朝開くので鑑賞するなら午前中の早い時間がよいでしょう。中土橋の反対側の穴門の堀にハスがないのは堀の深さによるものです。

秋が見頃の花(モミジ)

モミジ

フリー写真素材ぱくたそ

千秋公園にはたくさんのモミジが植栽されています。紅葉の見頃は毎年10月中旬〜11月上旬で、主な樹種はオオモミジ、イタヤカエデ、イロハモミジです。モミジの赤い紅葉と久保田城表門や御隅櫓はフォトスポットになっています。

まとめ

画像:写真AC

千秋公園は秋田市にある江戸時代の大名佐竹氏の居城跡を生かして整備された趣のある公園です。歴史ある建物や季節を彩る美しい花や植物など見どころも豊富で1日過ごしても飽きないでしょう。秋田に観光で訪れたら、櫓の展望台から市内を一望してみてください。

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ライター

green baggage

マンションのベランダでミニ盆栽を20数年育てています。日本の春夏秋冬のイメージが地球温暖化で変わってきていると実感しています。そんな状況を乗り越え一緒に年月を過ごしてきた盆栽たちは人生の伴走者と思えます!

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