サボテンの種類<レア>4選
①デイドリーム
デイドリームは、ギムノカリキウム属の一種です。サボテンの代表品種である海王丸と同じ下位分類ですが、デイドリームはあまり市場には出回らない希少価値の高いレアな品種です。丸い茎にかわいいピンク色のとげをつけ、開花期には淡いピンク色の可憐な花を咲かせます。
②月下美人
月下美人は、強い香りを放つ花が魅力のクジャクサボテン属の一種です。茎が1m以上に成長したものが年に数回花を咲かせ、花は直径約20cmと大きいのも特徴です。花は夜開花して翌朝にはしぼんで落ちます。薄く重なり合う白い花びらの美しさ、変わった生態からレア品種として人気があります。
③兜丸(カブトマル)
兜丸は、アストロフィツム属のとげのないサボテンです。大小ある白い模様に見える部分は、サボテン特有の組織アレオーレで細かい毛が集合しています。頂部には淡い黄色の美しい花を咲かせます。エメラルドグリーンの丸い茎とアレオーレ、花のバランスがよくレア品種として人気です。
ボタニ子
④逆鱗丸(ゲキリンマル)
逆鱗丸は、コピアポア属のサボテンです。ゴツゴツした鮮やかなエメラルドグリーンの茎、頂部の金色の綿毛と琥珀色に輝くとげのバランスがよく、レア品種として人気があります。個体は大きいものでも直径20cm程で、子株を増やし群生して成長します。
ボタニ子
レアサボテンは、市場に出回る数が少なく入手がやや困難で、高価なものが多いです。
サボテンの種類<ミニ>4選
①マミラリア・プルモサ
マミラリア・プルモサは、丸い茎に白い綿毛状のとげが印象的なミニサボテンです。下位分類はマミラリア属です。大きいものでも直径10cm程と小さく、フワフワとした毛におおわれた変わった見た目から人気があります。秋には白や淡いピンク色のかわいい花を、細かい無数のとげの中からひっそりと咲かせます。
ボタニ子
厳密にミニサボテンという分類はありません。成長しても小型の状態を保つサボテンを、小さい鉢に仕立てたものがミニサボテンと呼ばれています。
②月影丸(ツキカゲマル)
月影丸は、鮮やかなピンク色の花を咲かせるマミラリア属のミニサボテンです。サボテン上部で冠状にたくさん咲かせる花は、開花期間が長く約1週間咲き続けます。成長が早く栽培も比較的簡単ですが、マミラリア属のサボテンは多湿が苦手なため、梅雨時期や夏は風通しのよい場所で管理しましょう。
③紫影丸(シエイマル)
紫影丸は、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるレブチア属のミニサボテンです。丸い茎に月影丸のように小さな花を冠状に咲かせ人気があります。
④緋牡丹(ヒボタン)
緋牡丹は、ギムノカリキウム属のミニサボテンです。葉緑素を持たない変わった性質から、単体での生存が困難で接ぎ木によって成長します。黄色やピンク、赤など鮮やかな色あいが特徴で人気があります。
サボテンの種類<有毒>3選
①翠冠玉(スイカンギョク)
翠冠玉は、丸いフォルムが印象的なロフォフォラ属の有毒サボテンです。つるっとしたとげのない変わった見た目で、有毒な性質に反してかわいいピンク色の花を咲かせます。
ボタニ子
有毒サボテンはとげのない品種が多く、外敵から身を守るすべとして、毒を持つといわれています。
②銀冠玉(ギンカンギョク)
銀冠玉は、ロフォフォラ属の有毒サボテンの一種です。濃いピンク色の花を咲かせます。綿毛状のアレオーレの数が少ない変わった見た目も有毒サボテンの特徴です。
ボタニ子
約5000種あるサボテンの中で、毒を持つサボテンは数えるほど。有毒サボテンはレア品種ともいえます。
③鳥羽玉(ウバタマ)
鳥羽玉は、ロフォフォラ属の有毒サボテンの一種です。ペヨーテの名前でも知られ、かわいい淡いピンク色の花を咲かせます。ロフォフォラ属のサボテンは比較的栽培は簡単で、成長スピードもゆっくりです。個体は大きいものでも直径15cm程のため、室内でも場所を選ばずに楽しめます。
ボタニ子
ロフォフォラ属の有毒サボテンがもつ毒は、主に神経毒です。変わった見た目はレアでかわいいですが、誤って毒を口にすると呼吸困難や幻覚作用をおこす危険があります。
サボテンの選び方
サボテンは、ふっくらとしてハリがあるものを選びましょう。しぼんでいる・赤や黒に変色しているものは日照不足や、病気によりすでに弱っている可能性があります。色も濃いまたは鮮やかなものがよいです。
サボテンの育て方のポイント
サボテン栽培は乾燥が基本です。地植え鉢植えともに栽培可能ですが、用土が常に湿っている状態は適さないため鉢植えがおすすめです。環境が整えば、大型種などは地植えでのびのびと栽培するのもよいでしょう。
ポイント①置く場所
サボテンは日の光を好む性質を持つため、室内・屋外栽培ともに基本的に日当たりのよい場所で管理します。屋外栽培は4~10月頃までは日当たりのよい場所で管理しますが、多湿により病気が発生する、強い日差しにあたり過ぎると株が枯れる、気温が5℃以下になると株が弱るなどの弊害がでる可能性があります。梅雨時期や真夏、真冬は室内や軒下に移動するなどの防寒対策をしましょう。
ボタニ子
真夏の室内栽培も、レースのカーテンなどを活用して光の量を調節しましょう。
ポイント②水やり
水やりは、成長期と休眠期で量が異なります。春と秋の成長期は土の表面が乾いたらたっぷりとあたえ、夏と冬の休眠期は成長がとまるため、1ヶ月に1回程度にとどめて乾燥気味にしましょう。休眠期に気温が0℃以下になる場合は断水が理想です。サボテンは乾燥を好み水のあたえ過ぎは、根腐れの原因になります。適宜適量が原則です。
ポイント③植え替え
サボテンの植え替えは鉢植えの場合に必要です。少なくとも2~3年に1回必要で成長期に入る4月頃が適しています。この時期に植え替えすることで株がよく定着し、その後の生育がスムーズに行われます。用土が古い場合は入れ替え、また根が長過ぎる場合は1/2~2/3程度の場所で切り詰めると、土も根もリフレッシュするため忘れずに行いましょう。
ボタニ子
4月に植え替えが困難な場合は、涼しくなる秋まで待ちましょう。
まとめ
サボテンは、園芸店や植物園だけではなく近年では雑貨屋などでも手軽に入手できるようになりました。観葉植物とは一味違う独特のシルエットと雰囲気から、おしゃれなインテリアとして人気があります。栽培や取り扱いに注意が必要な種類もありますが、大きいものから室内向きの小型のもの、初心者向きのものまでたくさんの種類があるため、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょう。
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兜丸はとげのないサボテンですが、毒はありません。