ピーナッツと落花生の違いとは?一緒なのか?違うのか?定義を含めて解説!

ピーナッツと落花生の違いとは?一緒なのか?違うのか?定義を含めて解説!

ピーナッツと落花生は同じものですが、そのときの状態によって呼び分けがされています。ピーナッツと落花生はどのように呼び分けされているのかを解説します。ピーナッツや落花生に似ている食べ物や違いについても、あわせ確認しましょう。

記事の目次

  1. 1.ピーナッツと落花生の違い<定義>
  2. 2.ピーナッツと落花生の違い<食べ方>
  3. 3.ピーナッツ・落花生と似ている食べ物
  4. 4.ピーナッツと落花生の違いを知ろう!

ピーナッツと落花生の違い<定義>

Photo byCouleur

ピーナッツと落花生は、同じものです。そのときの状態によって、ピーナッツと呼ばれたり落花生と呼ばれたりします。また呼び方は、地域や年代によっても差があります。

落花生の定義

殻つきのものが落花生

ピーナッツと落花生の大きな違いは、殻がついているかどうかです。一般的に殻つきの状態のものが落花生と呼ばれています。千葉県は落花生の生産地として有名ですが、殻つきのものを落花生と呼び、県の特産品に指定しています。さらに殻つきの状態とは、外側の硬い殻だけを指すわけではありません。内側の薄皮がついた状態でも、落花生と呼ばれることもあります。

千葉県内では、薄皮をむいた状態のものでも「落花生」と呼ぶこともあるそうです。

植物の状態も落花生

植物の状態でも、落花生と呼ばれます。落花生は一年草の植物で、土の中に実をつけます。実の部分であるピーナッツにナッツという名がつくため、木の実の一種であると勘違いしている人もいるかもしれません。落花生は、木の実のようには実をつけないマメ科の植物です。

ナッツとは、アーモンドやくるみなどの木の実の総称です。ナッツ類には油分やオレイン酸が豊富に含まれているんですよ!

落花生はマメ科の植物でありながら油分やオレイン酸を豊富に含むことから、木の実だと勘違いする人が多いんですね。

「南京豆」という呼び方もある

落花生は、「南京豆(なんきんまめ)」と呼ばれることもあります。この呼び名は18世紀の初めごろ、落花生が中国を経由して日本に伝わってきたことに由来しています。ただし、現在日本で流通している落花生の品種は、明治以降に伝わった品種がほとんどです。そのため現在の落花生と呼ばれている品種と、南京豆と呼ばれていたころの品種は、厳密にいうと違う品種です。

中国から伝わってきたという由来にもとづいて、「異人豆(いじんまめ)」や「唐人豆(とうじんまめ)」とも呼ばれます。

沖縄では、「ジーマーミー」という名で呼ぶのが一般的です。東北地方では「関東豆」という名で呼ばれたり、落花生のことを「地豆」と呼んだりする地域もあります。

ピーナッツの定義

殻の中身がピーナッツ

一方で、落花生の殻や薄皮を取り除いた状態のものはピーナッツと呼ばれます。ほかにも実の部分を加工したお菓子や食品は、ピーナッツに分類されます。そのため成分表示には、ピーナッツという表記が使われることが多いでしょう。英語圏では殻つきの状態や植物でもピーナッツと呼ばれ、日本のような呼び分けはありません。

アレルギー表示には、落花生かピーナッツどちらかで書かれていることが多いです。どちらも同じものなので、注意しましょう。

ピーナッツと落花生の違い<食べ方>

出典:写真AC

ピーナッツと落花生では、食べ方にも違いがあります。それぞれにぴったりの食べ方を知れば、料理のバリエーションも増えるでしょう。

落花生の食べ方

食べ方①素焼きにして食べる

落花生は硬い殻に覆われているため、そのままでは食べられません。殻付きの状態で素焼きにすると香りが引き立ち、いつもと違った味わいが楽しめますよ。落花生を素焼きにするときは、フライパンやオーブンで30分~40分ほど加熱するのがおすすめです。粗熱を取って殻をむいて食べます。殻付きの状態なら保存もしやすくなりますね。

食べ方②茹でて食べる

落花生を茹でて食べるのも、おいしいと人気があります。よく洗った落花生を、たっぷりの水で20分~30分塩茹ですれば完成です。塩は水1Lに対して、大さじ2杯程度です。茹でて食べるときに使う生の落花生は、旬の時期にしか出回りません。もし新鮮な落花生が手に入ったら、塩ゆでをして食べてみてくださいね。

落花生を茹でて食べる食べ方は、乾燥させたものとは違った味わいを楽しめておすすめですよ!

茹でることでホクホクとした豆らしい食感が楽しめるね。塩茹でにする食べ方のほうが好きだという人も多いですよ。

ピーナッツの食べ方

食べ方①そのまま食べる

ピーナッツとは落花生の中身の実の部分で、そのままでも食べられます。スーパーやコンビニで販売されているものは、加工や味付けがされているものがほとんどです。味つけによってさまざまな味が楽しめるのも特徴といえるでしょう。

食べ方②ピーナッツバターにして食べる

ピーナッツをミキサーやすり鉢などですりつぶしたピーナッツバターも、人気の食べ方のひとつです。ピーナッツは油分を多く含み、そのまますりつぶすだけでバターのような質感になります。よりなめらかな仕上がりにしたいときは、バターやオリーブオイルを加えるとよいでしょう。砂糖やはちみつを混ぜると、甘いピーナッツバターも作れます。

ピーナッツバターはそのままパンに塗って食べたり、料理に添えるソースの材料として使われたりします。

食べ方③料理に使って食べる

落花生のままではあまり料理には使えませんが、その中身のピーナッツであれば料理にも活用しやすいでしょう。炒め物に使ったり、揚げ物の衣に混ぜたりするのがおいしいと人気です。実の状態であれば料理以外にもお菓子にも使え、クッキーやスコーンなどに入れる使い方がポピュラーです。

食べ方④ピーナッツバターを加工して食べる

ピーナッツをペースト状にしたピーナッツバターを、さらに食べ物に加工することもあります。ピーナッツバターを加工した食べ物のなかでも代表的なものが、沖縄県の特産品のジーマーミ豆腐です。ジーマーミ豆腐とはピーナッツバターを葛粉などで固めた食べ物で、しょうゆや黒蜜をかけて食べるのが一般的です。

ピーナッツ・落花生と似ている食べ物

アーモンド

アーモンドとピーナッツは見た目が似ているため、間違われることが多いでしょう。アーモンドとはバラ科サクラ属の樹木のことで、その樹木から採れる木の実もアーモンドといわれています。アーモンドはピーナッツと同じように油分が多く、ミネラルや食物繊維が豊富です。そのままの状態で食べることは少なく、一般的にはローストしたものが食べられています。

アーモンドを粉末にしたアーモンドプードルは、お菓子の材料としてよく使われています。

ピスタチオ

ピスタチオとはイランやアメリカに分布している、ウルシ科カイノキ属の落葉樹です。その樹木からとれる木の実は香ばしくよい香りがすることから、「ナッツの女王」とも呼ばれています。ピスタチオは硬い殻に覆われていて、その中に緑色の実が入っています。

ピスタチオとピーナッツの見た目は、それほど似ていません。しかし、ピスタチオは豆のようなコク深い風味で、ピーナッツと間違われやすいです。

くるみ

くるみも、ピーナッツと間違われやすい木の実のひとつです。くるみはクルミ科クルミ属の木の実です。木材としても有名で、ウォールナットという名でも親しまれています。くるみはナッツ類のなかでもカロリーが高めですが、糖質が低いのが特徴です。栄養価が高くクセのない味わいから、幅広い世代から支持されています。

くるみは、ミックスナッツとしてピーナッツと組み合わされることが多いです。

見た目も味もピーナッツとは似ていないね。一緒に使われることが多いから混同されやすいんだね!

ピーナッツと落花生の違いを知ろう!

フリー写真素材ぱくたそ

ピーナッツと落花生は同じものですが、そのときの状態によって呼び分けがされています。呼び方も地域によって差があり、南京豆や地豆などと呼ばれることもあります。アレルギー表示にはどちらか一方の呼び方でしか書かれていないことが多いため、アレルギーのある人は注意が必要です。旬の落花生が手に入ったら、ぜひいつもと違った食べ方で楽しんでみてくださいね。

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ライター

apple.

ターシャ・テューダーが好きな食いしん坊ライター。ゴーヤでグリーンカーテンを作るのが夢。フラワーアレンジメント歴5年で好きな花はミモザとユーカリ。

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