世界の桜の名所ランキング20選！海外でも桜の花は人気があるの？

ブラジルには日系人も多く、日本の文化が色濃く反映される地域が多くあり、ブラジル・サンパウロもそのひとつです。サンパウロ・カルモ公園には4000本の桜が植えられています。7月下旬からはじまる「カルモ桜まつり」では日系ブラジル人たちによる日本舞踊の披露や桜餅、焼きそばといった日本食の紹介なども幅広く行われ、多くの人でにぎわう人気のイベントです。

イギリスのロンドンを4月頃に訪れると、想像以上に桜が植わっていることに驚く人も多いです。ロンドン市内の各所に桜が植わっており、なかでも、キュー・ガーデンズやリージェンツ・パークといった植物園は桜の名所としても知られています。各植物園では早咲き、遅咲きとさまざまな品種が栽培されているため、5月頃まで随所で桜を楽しめるでしょう。

親日国として知られるトルコにも日本の桜は根付いています。トルコのイスタンブールにあるネザハット ギョクイート植物園に日本とトルコの友好を示す桜が527本植樹されました。527という数字は、座礁して亡くなったトルコの軍艦エルトゥールル号の乗組員の人数を表しており、友好を示すとともに日本からの哀悼の意も込められています。

中央ヨーロッパ・チェコ共和国のプラハは世界遺産にもなっています。中世ヨーロッパの空気が色濃く残る美しい街並みの中に静かに咲く桜は、まるで絵本の世界に迷い込んだような美しさでしょう。プラハのなかでもペトシーン公園は桜スポットして有名で、展望台まで登ると街が薄ピンク色の桜で彩られた景色が見られます。

西ヨーロッパのドイツは桜の名所が多くある国のひとつです。ドイツのなかでもベルリン・ベーゼの橋は八重桜の桜並木が美しく、地域住民からも愛される花見スポットです。ベルリンの壁崩壊後、日本から桜が寄贈され、街中に植えられた8000本もの桜が今も人々の目を楽しませています。

バンクーバーの桜は、海外でも有名なスポットのひとつでしょう。第一次世界大戦に参戦した日系カナダ人のために日本から桜が贈られたのがはじまりです。わずか500本の桜がやがて少しずつ数を増やし、現在ではバンクーバー市内に37,000本も植えられています。バンクーバー桜祭りは日本の花見文化に感銘を受けたリンダ・ポール氏によって2005年から毎年開催されるようになりました。

北欧（北ヨーロッパ）にあるスウェーデン・ストックホルムは、花の街としても有名です。スウェーデンの桜も日本によって寄贈されて広まりました。ストックホルムの桜は4月の終わり～5月までが開花期で、街中に分布しています。とくにストックホルム王立公園はストックホルム中央駅からのアクセスもよく、ショッピングなどもできるため海外の観光客からも人気です。

ボンは西ヨーロッパ・ドイツのライン川沿いにある街です。ボンはベートーヴェンが生まれた街としても有名ですが、美しい八重桜のトンネルでも人気を博しています。ボンの街にはいたるところに桜が分布していますが、なかでもヘーア通りの桜並木が織りなす桜のトンネルは見事の一言でしょう。ボンの石畳を歩きながら上を見上げれば一面ピンクの空が広がります。

ワシントンD.C.の桜まつりは海外の桜スポットのなかでとくに有名といえるでしょう。日本とアメリカの友好関係を築くために植樹がはじめられ、多くの人たちの苦労と努力の末に今のワシントンの桜があります。日米の歴史とともに歩んできた桜がアメリカで咲き乱れるさまは圧巻で、毎年海外から多くの観光客が訪れる名桜スポットです。

世界に広く分布している桜には日本が贈ったものも多くありました。日本人がこよなく愛する桜は国境も時代を超えて、多くの人から人気を集めています。桜の花を見上げて美しさを楽しむ瞬間というのは、言葉を超えて通じあうものがあるのかもしれませんね。海外を訪れた際はぜひ桜が植わっていないかチェックしてみてくださいね。