トマトジュースの効果的な飲み方
効果的な飲み方①飲む時間は目的で決める
トマトジュースを飲む時間は、目的で決めるのがおすすめです。美肌効果を期待したいなら朝に摂りましょう。美肌効果に深く関係する成分リコピンは、時間によって吸収率が違います。リコピンの吸収率が特に高い時間帯は朝です。このため、朝にトマトジュースを飲むとリコピンが無駄なく吸収され、高い効果が期待できます。
ダイエット効果が目的なら夜
トマトジュースのダイエット効果を狙うなら、飲む時間は夜がおすすめです。リコピンには成長ホルモンの分泌を助ける効能があります。成長ホルモンは体の代謝機能を上げる役目を担う重要なホルモンですが、眠ってから3時間経過しないと分泌されません。このため、夜にトマトジュースでリコピンを摂取すると、就寝後分泌される成長ホルモンの量が増え、体の代謝機能を高めるというわけです。
効果的な飲み方②油といっしょに摂取する
トマトジュースを油といっしょに摂るのも効果的です。リコピンは油分と同時摂取すると、吸収率が上がる性質を持っています。トマトジュースにオリーブオイルを混ぜて飲む、または油を使った料理といっしょにトマトジュースを摂ると、リコピンの吸収率が上がって栄養効果も強化されるため、おすすめの摂取方法です。
地中海地方では、トマトとオリーブオイルを組み合わせた料理がよく食べられているんだ。トマトとオイルの組み合わせが体によいことを経験で知っているんだろうね。
効果的な飲み方③加熱調理する
加熱して食べる方法も、トマトジュースの栄養効果を高めるのに効果的です。加熱すると野菜の細胞壁が壊れるため、栄養の吸収率が上がります。トマトジュースを温めて飲むか、料理の材料として使う方法がおすすめです。特にさまざまな材料を入れて煮込むスープ料理なら、栄養価も栄養バランスもぐんと上がります。
トマトジュースのレシピ3選
レシピ①レンジで簡単トマトスープ
忙しい朝でもすぐに作れるトマトジュースの簡単スープ料理です。電子レンジで温めるだけで時間もかかりません。調味料を加えるため、料理で使うトマトジュースは無塩タイプがおすすめです。レンジ加熱し、仕上げにオリーブオイルを加えれば、リコピンの栄養効果も上がります。ニンニクの臭いが気になる場合は、入れなくてもかまいません。
材料 (1~2人分)
トマトジュース300cc
水50cc
類粒コンソメ小さじ2
ニンニク(省略可)小さじ1/4程度
塩こしょう少々(ひとふり)
オリーブオイル(省略可)小さじ1~2
パセリ(省略可)適量
作り方
- トマトジュース、コンソメ、ニンニク、水を耐熱皿に入れ、塩コショウをふる
- ラップをせずに電子レンジ加熱する
- レンジ加熱時間は600Wで3分を目安にして調整する
- スプーンでかき混ぜたらカップに移し、オリーブオイルとパセリを加えてできあがり
レシピ②トマトジュースのミネストローネ
ミネストローネはイタリアの定番スープ料理です。通常はトマト缶で作りますが、トマトジュースでも作れます。野菜をたっぷり使うため、野菜不足解消にもおすすめですよ。ほとんどの野菜とあう料理で、中途半端に余った野菜を消費したいときにも重宝します。
材料 (2人分)
トマトジュース200ml
水200ml
コンソメキューブ1個
じゃがいも1個
玉ねぎ1/4個
にんじん1/3本
ウインナー5本
塩こしょう少々
作り方
- 野菜とウインナーをサイコロ切りにする
- 鍋に油をひき、ウインナー、野菜の順番に入れて炒めていく
- じゃがいもが透き通るまで炒めたら、水、コンソメ、トマトジュースを加える
- 材料が柔らかくなるまで煮込み、塩コショウで味を調える
- 野菜が柔らかくなったらできあがり
レシピ③モッツァレラの丸ごとトマト鍋
丸ごと入れるトマト、たっぷりの野菜、とろけるモッツァレラチーズが華やかな鍋料理です。しめじをベーコンで巻くときは、途中で崩れないようにしっかりと巻きつけましょう。モッツァレラを入れたら火が通り過ぎないように、軽く温める程度にするのが美味しく作るポイントです。塩味が強いコンソメを入れるため、無塩のトマトジュースを使いましょう。
トマト鍋のしめは、トマトとチーズの風味をいかしたリゾットやパスタ料理がおすすめですよ。
材料 (4人分)
クラフト フレッシュモッツァレラ1袋
ハーフベーコン8枚
しめじ1パック(150g)
トマト2個(1個150〜200g)
ブロッコリー1/2個(100g)
玉ねぎ1個(200g)
キャベツ1/4個(300g)
粗挽き黒こしょうお好みで
■ 【スープ】
トマトジュース(無塩)200ml
水200ml
顆粒コンソメ大さじ2
オリーブオイル大さじ2
にんにく1かけ
作り方
- しめじは石づきを切り落とし、ハーフベーコンを巻いて爪楊枝でとめる
- トマトと玉ねぎはくし形に切り、ブロッコリーは小房に分け、キャベツはざく切りにする
- モッツァレラチーズは輪切り、ニンニクはスライスしてスープの材料と混ぜておく
- 鍋の縁にキャベツ、玉ねぎ、しめじ、ブロッコリーを並べ、中央にトマトを置く
- 鍋にスープをそそいだら蓋をして、中火で約10分煮込む
- 材料に火が通ったら火を止め、モッツァレラを加えて蓋をする
- 余熱でモッツァレラチーズがとろけたらできあがり
トマトジュースを飲む際の注意点
注意点①適量を継続的に摂る
トマトジュースは毎日、適量を飲みましょう。どんなに体によい効能を持つ物でも、一度や二度口にしただけでは効果がありません。トマトジュースの1日分の適量は約200cc~250ccで、小パック1本に相当します。大きなペットボトルサイズの場合は、パッケージに適量が明記されているので確認しましょう。
トマトジュースの適量は、メーカーや栄養分の配合などで変わってきます。パッケージなどで確認することを忘れないでくださいね。
注意点②飲み過ぎに注意
どんなに体によい物でも、過剰摂取は逆効果です。トマトジュースにはカリウムが多く含まれているため、適量なら有塩タイプでも問題ありません。しかし、過剰摂取すると塩分とカリウムの過剰摂取となり、腎臓に負担がかかってしまうため注意が必要です。カリウムが多い飲み物は余分な塩分を排出するため、利尿作用があります。過剰摂取すると水分が余計に排出されてしまい、腎臓にも悪影響を与えます。
トマトジュースは美容と健康の強い味方
トマトジュースには、美容と健康にとてもよい栄養成分が豊富に含まれています。そのまま飲むだけでなく、料理にも使えるなど応用がきく点も魅力です。上手に生活に取り入れて自分や家族の健康維持に役立てましょう。
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トマトジュースには、脳の興奮を鎮め、体温を下げて眠りを誘う成分GABAも含まれています。夜のトマトジュースは、安眠効果も期待できますよ。