金鯱(キンシャチ)の販売価格
金鯱は園芸店や通信販売などで手軽に購入できますが、いくらくらいで購入できるのでしょうか。安いものは数百円ほど、高額なものになると180,000円という販売価格が付く場合もあります。長年にわたり愛情を注ぎ、丁寧な育て方をしてきた結果の価格ですね。
金鯱(キンシャチ)の増やし方
金鯱を育てる場合、最初は販売されているを購入するか、金鯱を育てている方から譲ってもらうことがほとんどでしょう。一般的なサボテンの平均寿命の10~20年に比べると、金鯱は寿命が長い種類のサボテンです。とはいえ、花が咲くまでには20年を必要とするため、万が一の事態を避けるためにも数個は育てておきたいところですよね。金鯱の増やし方をチェックして、十分な数の金鯱を手に入れましょう!
増やし方①子株から増やす
親株についた子株を切り離す方法です。子株の切り口を1週間ほど日陰で乾燥させると根がでるので、植え替えて育てます。子株ができると親株に負担がかかり成長が遅くなるので、子株が増えすぎたら切り取ってあげましょう。
増やし方②種から増やす
金鯱は自家受粉できる品種で、種を採ることができます。花殻を抜くと果実があり中に種が100個くらい入っています。大きさは1mmほどで、黒く艶があり、見た目は黒ゴマみたいです。新鮮な種は発芽率が80%を超えるので、種を採ったら早めに蒔きましょう。温度を20℃以上に保ち、滅菌用土に撒き、腰水をして穴の開けたナイロンで覆うと5~10日くらいで発芽します。発芽までの様子を観察するのも楽しいですよ。
増やし方③胴切りで増やす
胴切りとは、言葉の通り金鯱の胴体を横にスパッと切ることです。鉢植えの金鯱は刺座(しざ)から小さな芽がでる(仔吹き)ため、子株と同様に切り離して育てます。切り取った上部も、切り口に殺菌剤を塗布し数日陰で乾燥させましょう。その後、生長点を上にして新聞紙などで覆い、発根を待ちます。発根したら土に植え替えればOKです。
傷んだ個体でもOK
銅切りはなかなか勇気がいる作業かもしれません。もし、部分的に傷んでいたり、枯れかけていたりする金鯱があれば胴切りをして仔吹きを試してみるのもよいでしょう。
切り取った上部の乾燥はサボテンの大きさで決まるよ!小さなサボテンの場合は1週間程度、大きなサボテンは2ヶ月以上乾燥させましょう!
金鯱(キンシャチ)の種類
サボテンには変種、園芸品種を含むと7,000種以上が存在しています。トゲの有無や大きさ、形状などさまざまな種類が存在し、お店でお気に入りを見つけるのにも一苦労です。今回ご紹介している金鯱にも何種類か品種がありますので、見ていきましょう!
長刺金鯱
こちらは、長刺金鯱(ナガトゲキンシャチ)です。サボテンは茎の部分に水分や栄養を蓄えており、乾燥地帯では動物のご馳走です。動物に食べられるのを防ぐためでもあるトゲですが、ものすごい防御力ですね。
トゲは葉が進化したもので、トゲの先で水滴を体内に取り込む役割もあるよ!
白刺金鯱
こちらは、白刺金鯱(シロトゲキンシャチ)です。このトゲの白さを維持するためには、他の種類よりも遮光が必要になります。日光を浴びすぎると葉焼けしてトゲが茶色くなるので注意しましょう。
プラチナ金鯱
こちらは、プラチナ金鯱です。まるで刺座(しざ)から白い花が咲いているようなトゲで、白くて太く、短いのが特徴ですね。流通量が非常に少なく通信販売などでは売り切れになっていることも珍しくありません。
刺無金鯱
こちらは刺無金鯱(トゲナシキンシャチ)です。本当にトゲがない訳ではなく、よく見ると短く細いトゲが刺座から生えています。育て方は同じですが、他の金鯱に比べると植え替えが楽そうですね。
まとめ
今回は、種類豊富な金鯱の育て方や増やし方、寿命の長さについてご紹介してきました。お手入れは簡単ですが、花が咲くまでに20年以上という月日がかかります。しかし、そのぶん愛着が深まるのではないでしょうか。寿命を大きく超える金鯱を育てて、みんなを驚かせるのも楽しいでしょう!
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出典:写真AC