バジルを摘心栽培で増やそう
スイートバジルのふんわりとしたやわらかな香りに心をいやされたことはありますか、また、お庭にバジルはありますか。それでは、バジルのどこから摘心したり剪定すればよいのかその摘み方や食べ頃をお伝えします。これから、バジルを摘芯栽培で増やしてみましょう。
バジルの基本情報
学名 | Ocimum basilicum |
目 | シソ目 |
属 | メボウキ属 |
種 | メボウキ |
和名 | メボウキ |
英名 | バジル |
性質 | 多年草但し日本では1年草 |
原産地 | インド 熱帯アジア |
効果・効能 | 健胃・食欲増進・ストレスの緩和 |
摘心栽培とは
摘心栽培とは、植物がもともともっている伸びよう広がろうという性質を利用して収穫量をふやす効果的な手入れのことをいいます。一般的には咲いている植物の先端の葉っぱを切って残った脇芽を分化させるように促し、成長させることを意味しています。
摘心栽培でやってはいけないこと
摘心栽培でやってはいけないことはむやみに摘心をくりかえすことです。伸びるために頑張っているときにやたらにどこからでも切ってしまうと伸びる時間が無くなり成長できなくなってしまいますから、枝を切る時期、切り方や切る場所を学びましょう。
バジルを摘心栽培で増やす理由
バジルを摘心で増やす時期は主に夏ごろになります。植えつけた時期にもよりますが、成長し20cmくらいに育つのがおおよそそれくらいです。この時期に摘心栽培を始めましょう。それではなぜ、摘芯栽培をするのか、その理由をお伝えします。
収穫量がアップする
バジルは1つの枝を摘心するとその枝が2つに分化します。それを数回行うとそれだけ枝分かれを繰り返していくので、切った回数×2本になるので、それだけ葉っぱが増えることになります。また、花穂があるときは花穂も切るとその分長く収穫できます。
株の形が整う
摘心によって葉っぱや枝が2倍に増えるため、小さなV字が上向きに広がって増えていき、そうすると遠目にはバジルがこんもりとした丸い樹形になり株全体の形が整うでしょう。それはバジル自体ににもよい影響を及ぼします。
病害虫対策になる
バジルがこんもりと広がって大きく育つと葉っぱが密集してだんだん風通しが悪くなり、蒸れてカビやすくなったり、どこからかやってきた害虫が増えやすくなります。このとき摘心すると、混んでいた葉っぱがなくなって風通しも改善してきますから、バジルも元気になるでしょう。
バジルを摘心栽培で増やす方法
バジルは摘芯栽培で育てるとたくさんの葉っぱをつけるため水やりと追肥をきちんとしなければ育ちません。そうして育てていく中で摘心していくので充分な栄養が必要になります。それでは摘心栽培の手順をくわしくお伝えしましょう。
摘心栽培の手順
摘心はバジルが20cmくらいに育ったら行いましょう。摘み方は、どこから摘むかというと、根本から2節くらいをのこして、その上をはさみで切ります。切るときはあまり脇芽ギリギリでなく2cmくらい上を切りましょう。切ったバジルはそのまま料理やお茶などに使います。
摘心栽培で増やすコツ
摘心栽培で育てるための摘み方のコツは、脇芽を残して切るということです。脇芽を切るとなかなか新芽が生えてこないので、摘み方には気をつけましょう。上手に摘心できると新しい葉っぱが次々と伸びて増えていき収穫が増えます。
摘心栽培の注意点
摘心栽培のやり方はお伝えできたでしょうか。脇芽が2本に分かれて伸び、どんどん分化したらたら先ほどの要領で摘みます。このままでも充分ですが、もっと収穫したいなら摘心と剪定をしましょう。それでは、摘心栽培の注意点を少しご説明します。
病害虫対策
病害虫として、ヨトウムシ、アブラムシ、また、カビによる葉っぱの白い斑点などが出たら効果的な薬剤が売られていますので早めの時期に散布しておきます。アブラムシ対策の自然療法としては牛乳を薄めてスプレーで撒いたり、ガムテープにくっつけるなどして害虫を取り除きましょう。
剪定しましょう
摘心栽培によって増えたバジルの葉っぱですが、増えすぎてしまって風通しが非常に悪くなることがあり、そのために病気が発生したり害虫が増えやすくなります。そのため、ときには剪定して切り戻しましょう。また、草丈が長くなったら下葉も取り除きます。
摘芯栽培で増やしたバジルの利用方法
摘心したらすぐに料理に使います。生は摘んだときが食べ頃です。もちろん、葉っぱが成長しこんもりと大きくなった頃も食べ頃です。育てた葉っぱを剪定したり摘心したりしたバジルをもっとたくさん使っていきましょう。
スイートバジルを使ったお菓子
食べ頃の細かく刻んだスイートバジルをバニラアイスクリームなどに混ぜたらスイートバジルアイスクリームのできあがりです。葉っぱの枚数はお好みでよいでしょう。少しずつ混ぜて様子をみましょう。お好みで細かく刻んだナッツなどを乗せても合います。
バジルを効かせたメニュー
生バジルをジェノベーゼソースにします。ジェノベーゼソースとは、バジルの葉とニンニク、松の実、粉チーズ、エキストラバージンオイルをフードプロセッサーにかけ、ペースト状にして塩を加えたものです。パスタやパン料理に使えます。
ハーブティー
生バジルの葉っぱを1つかみくらいティーポットに入れ、沸騰した熱々のお湯をかけて蓋をし、数分蒸らします。葉っぱの量やお湯はお好みで変えてみるのもよいでしょう。作り過ぎたら葉っぱを除いてからピッチャーなどに入れ冷蔵庫で冷やしても美味しく召し上がれます。
まとめ
バジルを増やすには摘芯栽培がおすすめです。簡単で誰でも実践できますから、摘心栽培のやり方とコツを覚えて実践していただけると幸いです。お庭で育てたバジルで日ごろの疲れを癒して、これからも充実した毎日をお過ごしください。
出典:写真AC