ウコンとは
ウコンと言えばカレーには欠かせない原料である黄色いスパイス、ターメリックとも呼ばれているスパイスです。お酒が好きなら、ウコンを配合したドリンク剤などにお世話になっているということも多いのではないでしょうか。そんなウコンの植物としての特徴や育て方を詳しく解説します。
基本情報
科 | ショウガ科 Zingiberaceae |
属 | ウコン属 Curcuma |
学名 | Curcuma longa |
英名 | Turmeric(ターメリック) |
和名 | ウコン(鬱金、欝金、宇金、郁金、玉金) |
別名 | 秋ウコン、キゾメグサ、ウッチン、クルクマ、インドサフラン |
原産国 | インド |
草丈 | 50~150cm |
育ち方 | 多年草 |
栽培地 | 熱帯アジア各地 |
名前
ウコンは漢字にすると「鬱金」、もともとの意味は「鮮やかな黄色」で、ウコンの根茎の色を指します。鬱という文字は木がこんもりと茂る様子を表し、甕(かめ)の中の酒に香りをつける香草を指します。ウコンの根っこの特徴的な色と香りが名前に表されているのですね。
ウコンの種類
ウコンにはいくつかの種類が存在し、それぞれに見分け方の特徴があります。また、生薬名は日本と中国で異なる場合もあるので注意が必要です。ここでご紹介するのは「秋ウコン」になりますので、他の仲間との違いや見分け方を理解しておきましょう。
呼称 | 生薬名 | 花の色 | 苦みの特徴 |
---|---|---|---|
秋ウコン | ウコン | 白 | ほのかな苦み |
春ウコン | キョウオウ | ピンク | 秋ウコンより強い |
紫ウコン | ガジュツ | 薄紫色 | 秋ウコンより強い |
植物としての特徴
葉の特徴
高さは40cm以上に生育しますが、茎の節より葉が長く、5~10枚が接近して互生するため、外から茎が見えない状態で太く肥厚します。ツルツルした手触りの葉の形は先が尖った長楕円形で、中央の主脈は太く、左右にひろがる側脈は盛り上がった状態になります。
花の特徴
夏から秋にと茎の先端から多くの包葉のある20cmほどの花穂を出します。苞葉(ほうよう)の色は白に近い薄緑色で上方は赤みがかっています。1苞に3~4個の黄色い花をつけ、下から順に咲きますが花穂の先端部分には花はつきません。雄しべと雌しべはそれぞれ1本ずつです。
根の特徴
根茎は多肉で鮮やかな黄色、高い芳香があることが特徴です。直径5~7cmほどの卵球形で、輪状の筋があります。主根茎の左右に4~5個の側根茎が付き、大きなひげ根があります。
次のページでは、ウコンの栽培についてくわしく紹介します。