クレソンとは
クレソンはヨーロッパの水辺に広く分布している多年草で、開花時期になると5mmほどの白くてかわいらしい花を咲かせる植物です。ピリッとした辛味が特徴でハーブとしても利用されており、生食だけでなくおひたしや炒め物にしてもおいしく食べられます。初心者でも簡単に育てられるクレソンの育て方や家庭菜園で上手に栽培するコツ、増やし方や特徴を紹介します。
クレソンの基本情報
科名 | アブラナ科 |
属名 | オランダガラシ属 |
別名 | オランダガラシ、オランダミズガラシ ウォータークレス、ミズガラシ |
収穫時期 | 3月〜7月、9月〜12月 |
耐暑性 | 普通 |
耐寒性 | 普通 |
クレソンの特徴
クレソンの収穫時期は3月〜7月と9月〜12月ととても長く、真夏と真冬を除いた時期ならいつでも収穫できるのが魅力です。開花時期は4月〜5月で茎の先端に白くて小さなかわいらしい花を咲かせます。花も収穫して食べられますが、苦味が強いため注意してください。地植えや鉢植えなどの家庭菜園で育てるだけでなく、室内で水耕栽培でも気軽に育てられるのが特徴です。
おひたしや炒め物にぴったり
ピリッとした辛味とほのかな苦味が特徴で、サラダにする場合はごまドレッシングをかけたりベーコンと和えたりするとおいしく食べられます。また、葉の部分をさっと茹でて砂糖としょうゆをかければ簡単におひたしも作れますよ。他にもエビやホタテなどと一緒にオリーブオイルで炒めると、絶妙な苦味が楽しめて炒め物にもぴったりです。
クレソンの栄養素
クレソンは栄養満点で、研究者が調査した「栄養素密度ランキング」で1位に輝いているハーブです。栄養素だけでなくクレソンに含まれている「シニグリン」という辛味成分には、脂肪の分解を助けたりお通じを改善したりする効果が期待できます。クレソンに含まれている栄養素は以下の通りです。栄養素密度ランキングについては以下の文献を参考にしています。
クレソンに含まれる主な栄養素
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンB6
- 食物繊維
- カリウム
- βカロテン
- ポリフェノール
- リン
- 鉄
- マグネシウム
- ナトリウム
クレソンの花言葉
クレソンには「不屈の力」「忍耐力」「安定」「順調」「着実」という花言葉がついています。育て方が簡単で繁殖力も強く次々と増えていく性質に「安定」や「順調」「着実」という花言葉がぴったりですね。クレソンは古代ギリシャでは特別な力があるとされ「忍耐力」という花言葉がついたといわれています。
次のページでは、クレソンの育て方をご紹介します。