レモンタイムとは
レモンタイムとは、コモンタイムとラージタイムの交配種のハーブです。においがレモンに似ているためレモンタイムと呼ばれますが、シトラスライムと呼ばれることもあります。タイムには立ち性と這い性がありますが、レモンタイムは立ち性です。庭のグランドカバーに使われるほど生育が旺盛です。
基本情報
学名 | thymus x ctriodorus |
科属 | シソ科、イブジャコウソウ属 |
形態 | 多年草 低木 |
原産地 | 地中海沿岸、乾燥地帯 |
草丈 | 25cm~30cm |
耐寒性 | 強い |
耐乾性 | 強い |
耐湿性 | 弱い |
開花、花色 | 5月~6月、白~薄いピンク |
自生地 | 標高600m~1600m |
別名 | シトラスライム |
注意事項 | 妊娠時の使用は避けたほうがよい |
レモンタイムの特徴
レモンタイムは葉だけでなく、花も小さく見た目がかわいらしいハーブです。レモンタイムのなかでも、葉の縁が黄色く縁取られているものは、ゴールデンレモンタイムと呼ばれます。地植えしておくと花の時期ではなくても、黄色と緑で華やかなグランドカバーとして楽しめます。鉢植えで室内管理も可能です。
香り
レモンタイムは普通のタイムに比べて香りの刺激が少ない、さわやかなハーブです。そのため、ハーブティーやお菓子の香りづけなどに使われたり、ポプリや入浴剤として使われたりします。花が咲くと葉の香りが薄まるため、香りづけとして使う場合は花を咲かせずに花芽がでたら摘心しましょう。
耐寒性
レモンタイムは寒さに強いハーブです。関東以南では地植えしたまま冬越しができ、-15℃まで耐えられます。霜が降りると地上部は枯れてしまいますが、地下にある根は生きて冬越しして、春になったら発芽します。鉢植えは成長が遅くなるため水やりを控えめにしましょう。
レモンタイムの育て方
レモンタイムは乾燥を好むハーブです。水やりのコツさえつかめば、育て方は難しくありません。地植えも、鉢植えでも育てやすいです。日当たりがよければ室内でも育てられます。料理やハーブティーなどにすぐ使える緑のインテリアとしてキッチンで育てると、便利なうえに香りでほっとでき癒しになるでしょう。
育て方①植え付け
レモンタイムの植え付けは春と秋、3月~6月と9月~10月にします。レモンタイムは酸性の用土を嫌います。鉢植えは市販の用土を使うとよいでしょう。地植えの土は放置しておくと自然と弱酸性になる傾向があります。植え付けの2週間くらい前に苦土石灰を混ぜ込み、中和しておきましょう。
鉢植え
鉢植えの場合、鉢底ネットを敷いたうえに2cm~3cm軽石を入れます。その上に用土を入れましょう。苗を入れたら、周りにまんべんなく用土を加えます。水をあげたときにへこんでしまう箇所にはまた用土を足してください。最後にたっぷり水やりをして1週間くらい明るい日陰で管理します。
鉢植えのコツ
過湿を嫌うため、できればプラスチックではなく素焼の植木鉢を選びましょう。室内で水やりした後の受け皿の水も捨ててください。鉢をコンクリートの上に置くと夏場は高温で蒸れるため、すのこを使うのがコツです。梅雨時は雨に当たらない場所に置き、土がしっかり乾いてから水やりします。
地植え
水持ちのよい土の場合、川砂や軽石、腐葉土などを混ぜ込んで水はけをよくします。30cmくらいの深さの穴に苗を植え付けましょう。根が張るまでは水あげする力が弱いため、植え付けてから1カ月くらいは水やりしますが、それ以降は雨だけで十分です。日照りが続くようであれば寒冷紗で日陰を作ります。
続いて、植え替えや水やりなどの育て方、増やし方や剪定の方法などをご紹介しますね。