パイナップルミントとは
学名 | Menta suaveolens 'Variegata' |
英名 | Pineapple mint |
分類 | シソ科ハッカ属 |
パイナップルミントはその名の通り、ハーブである「ミント」の仲間です。ミントはシソ科ハッカ属に分類されます。パイナップルミントはマルバハッカ(アップルミント)の変種として誕生しました。その特徴について見ていきましょう。
特徴①斑入りの葉
画像を見れば一目瞭然の特徴が「斑入り」の葉です。ミントの中で斑入りの葉を持つ品種は少なく、緑の卵型の葉にところどころに入るクリーム色や白色の斑が大変美しく、観賞用としても人気があります。
特徴②パイナップルに似た香り
ハーブといえばミントと言えるほど、ハーブの中でも有名なミント。ミントの香りは誰しもが知るところでしょう。しかし、そのミントでも品種によって香りが違うことはあまり知られていないかもしれません。パイナップルミントはミントの中でも特徴的な、リンゴやパイナップルに似た清々しい香りを持ちます。
夏には白い花から香りが漂う
花期は7~9月の夏です。小さな白い花がたくさん集まって、穂のような形になります。夏に咲き乱れる花々からはいい香りが漂ってくるでしょう。
特徴③強い繁殖力
成長が早く繁殖力が強いハーブですが、パイナップルミントも例には漏れません。地下茎(ちかけい)といって、地面にもぐった根が地面と平行に伸び広がり、その根から無数に茎が出てきます。後でご紹介するように増やし方もとても簡単です。うまく取り入れれば庭づくりが一気に進むでしょう。
「ランナー」で地上からも繁殖する
地上でも「ランナー」と呼ばれる茎をのばします。匍匐枝(ほふくし)ともランナーは呼ばれますが、その名の通り地面を這うようにして長く茎をのばします。地面に触れたランナーの一部分から根を下ろし、そこから新たな株を作っていきます。
パイナップルミントの使い方
強い繁殖力であっという間に生い茂るパイナップルミント。その特徴をうまく生かした使い方をいくつかご紹介します。
使い方①虫除け
その特徴的な香りからミントの香りは虫除けや蚊よけに古くから活用されてきました。アルコールにミントの葉を漬け込んで、その香りを抽出して作る「ミントオイル」は簡単に作れるんです。繁殖力の強いパイナップルミントの葉も大量に消費できますよ。
ボタニ子
使い方②ハーブティー
柔らかな葉を摘んできて、ポットに入れ、上から熱湯を注ぐだけで作れます。他のハーブやフルーツと合わせて作ればあっという間にオリジナルブレンドのハーブティーが完成します。ミントのいい香りでリラックスの効能も期待できるでしょう。
使い方③グランドカバー
強い繁殖力をうまく生かせばグランドカバーとしても活躍してくれます。土や日当たり、水やりなどの環境が整えば1ポット植えるだけであっという間に生い茂り、他の雑草が生える余地がなくなります。広い面積を覆ってくれるグランドカバーを探している方にはおすすめです。
近くに植わっている植物との相性は要注意
グランドカバーや花壇を茂らせてくれるパイナップルミントですが、注意する点はその強い繁殖力のあまり他の植物の場所すら奪ってしまう点です。繁殖力の弱い園芸品種の隣に植えるなどすると負けてしまうことが多々あります。
ボタニ子
パイナップルミントの特徴やその使い方をご紹介しました。続いてはその育て方について詳しく見ていくことにしましょう。
ミントオイルの作り方を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてくださいね。