オレガノの育て方!切り戻し剪定や挿し木での増やし方などを解説!

オレガノの育て方!切り戻し剪定や挿し木での増やし方などを解説!

古代ローマ時代から薬として利用されてきたオレガノは香りもよく、育て方もポイントを押さえておけば難しくはありません。オレガノの園芸品種は見た目もかわいらしく、庭やベランダを華やかに彩ってくれます。今回は病気や害虫にも強いオレガノの育て方や増やし方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.オレガノとは
  2. 2.オレガノの特徴
  3. 3.オレガノの育て方
  4. 4.オレガノの増やし方
  5. 5.まとめ

オレガノとは

出典:写真AC

オレガノはシソ科のハナハッカ属の植物で、和名を花薄荷(はなはっか)といいます。花も香りもよい多年草のハーブで、夏の多湿に弱いですが耐寒性は強いです。古代ギリシャの時代から鎮痛剤や芳香剤として使われてきましたが、現代も伝統薬として風邪や消化不良などの症状改善に利用されています。

オレガノの種類

ケント・ビューティー

出典:写真AC

オレガノの園芸種である「ケント・ビューティー」は香りもありますが、花を楽しむ種類です。ケント・ビューティーはオレガノ・スカブルムとオレガノ・ロツンディフォリウムの交配種で、ビールの材料であるホップのような緑色の花を咲かせます。緑と薄いピンクの苞(ほう)の内側に、小さな花が隠れています。

ベリシモ

花オレガノと呼ばれる「ベリシモ」は、ほかの種類より耐暑性があります。株はコンパクトで、初夏から秋にかけてたくさんの花を咲かせてくれます。苞が何枚も重なる花房(はなふさ)は垂れる性質なので、鉢植えやハンギングバスケットに植えるとゴージャスです。

ユノ

「ケント・ビューティー」よりも花の色が濃く深みがあるのが、「ユノ」です。小さなベルのような花をひとつの茎にたくさん付け、開花後は地際で切り戻しをすると何度も繰り返し花を咲かせます。

ロタンダ・フォーリア

「ロタンダ・フォーリア」はまるでアクセサリーのような、ライムグリーンの花を咲かせます。株はうねりを持って垂れる性質があるので、ハンギングバスケットなどで立体的に育てるのがおすすめです。花を観賞するだけでなく、香りもよいオレガノです。

オレガノの特徴

出典:写真AC

薬草であるオレガノは、古代ギリシャ時代から料理や入浴に使うことでさまざまな効果があるとされています。そんなオレガノ特有の特徴についてご紹介します。

オレガノの特徴①香り

出典:写真AC

オレガノはタイムの清涼感に、辛味と苦みを加えたような香りが特徴です。夏に収穫して乾燥させると青臭みが抜けて、一段と香りが際立ちます。イタリア・ギリシャ・北アフリカ料理には乾燥オレガノが使われ、ピザやパスタ・トマトソースに欠かせないハーブです。

山の喜び

古代ギリシャ語で「山の喜び」と呼ばれたオレガノは、料理にも使われていました。殺菌力があるため、中世のヨーロッパでは手を洗う水に入れられていたほどです。

香りの成分

オレガノの香り成分の種類はオジメンやカレン、リナロール・メチルシャピコールなどが含まれます。これらの成分は抗菌や抗ウィルス作用や免疫力の向上、駆虫作用などの効果が知られています。

オレガノの特徴②花

出典:写真AC

オレガノの花は直立した茎の先端に、赤紫の苞(葉が変化した部分)に包まれて咲きます。薄紅色の細かな花が球のようにかたまって付き、苞の部分は残るのでドライフラワーにして楽しめます。

花は幸福のシンボル

オレガノは古代ギリシャ時代に幸福のシンボルとして、結婚式の新郎新婦を飾る花冠に使われました。中世のヨーロッパでは貴婦人が花束や匂い袋として活用していたハーブです。

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オレガノの育て方

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