アオキの名前の由来
アオキには、「アオキバ」という別名があります。アオキがアオキとなった由来と別名の由来を紹介します。
アオキは青い植物
アオキは漢字で書くと「青木」です。名前の由来はアオキの見たそのままで、「青い樹木」だからです。アオキは常緑樹の樹木なため、基本的にはいつでも鮮やかな緑色をしています。また、若い樹木のころは樹皮まで緑色です。老木の樹木になっても、枝は緑のままです。昔は緑のことを青と言っていたこともあり、このことから「青木」という名前がつけられたとされています。
ボタニ子
信号の緑を青信号というのと同じですね。
別名も青い植物
アオキには「青木葉」という別名もあります。こちらも漢字の通り、「青い木の葉」です。一年中、鮮やかな緑色の葉をつけていることから「青木葉」という別名で呼ばれるようになったとされています。
アオキの育て方
アオキはとても丈夫な樹木で、日陰で育てることが一般的です。ここでは、アオキの育て方を紹介します。
アオキは日陰で育つ植物
アオキは、半日陰や日陰を好む低木です。そのため、植える場所は日陰になるような場所が理想的です。アオキは低木のため、それほど大きくはならないので、背の高くなる樹木のそばでも高さを気にすることなく育てることができます。また、背が高くならない低木なので、庭木としても育てることができます。
日向に植えるとどうなるの?
植物は基本的には日当たりに植えることが多いです。しかし、アオキの場合はそうではありません。日当たりがいいところに植えてしまうと、葉がやけてしまうことがあります。葉やけを起こしてしまうと、アオキの魅力でもある鮮やかな緑色の葉が黒くなってしまうことがあります。そのため、アオキは日陰かもしくは半日陰に植えるのです。
育て方①:植え付け時期
植え付け時期は、植え替え時期とも同じで3~4月の春先、9~11月の秋に行います。ただし、雪が降るような地域では秋に植え付けたり、植え替えたりするのは避けた方がいいでしょう。これ以外の時期でも植え付けることは可能ですが、新芽が伸びてくる時期に植え付け、植え替えをするのは避けるようにしましょう。
鉢植えでも植えることができる
アオキは低木のため、鉢植えでの育て方も可能です。基本的な植え付けや植え替え時期は地植えの時と一緒ですが、鉢の底から根がでているようであれば根が窮屈になっている可能性があるので植え替えを行いましょう。鉢植えの場合は、地植えと違って移動ができるので、日当たりの様子をみながらアオキの好む環境に移動してください。
育て方②:管理方法
水やりの管理
地植えの場合は、夏の高温時期以外は水やりは必要ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水をあげるようにしましょう。特に夏は水切れを起こしやすいので、よく土の表面を見て管理するのがポイントです。水をあげる時間帯は朝か夕方が理想です。
肥料の管理
肥料はそこまでたくさんは必要ありません。たくさん与えてしまうと、葉が茂りすぎて樹形が乱れることがあります。樹形が乱れてしまうと剪定して戻すしかないので、必要最低限の肥料のみ与えるのがポイントです。肥料は寒肥として2~3月に化成肥料を与えるのがいいでしょう。植木鉢での育て方の場合は、油粕などでも大丈夫です。
育て方③:増やし方
アオキは挿し木で増やすことができます。挿し木に適している時期は6~7月で、この時期に枝を切り取って土に挿すことでアオキを増やすことができます。挿し木をした直後は水をたっぷりと与えてください。挿し木を植木鉢などで行った場合は、低木になるまで同じ植木鉢で育てることも可能です。
育て方④:病気・害虫
カイガラムシやアブラムシといった害虫がつきやすいです。これらの害虫は、病気を運んでくることもあります。カイガラムシは、すす病、アブラムシはウイルス病の媒介とされています。すす病は葉が黒くなる病気で、ウイルス病は葉にモザイクがかかったようになる病気です。
病気にかかったら?
すす病、ウイルス病にかかると最悪枯れてしまうことがあります。葉が黒くなっている、モザイクがかかっているようになっていたら取り除き、殺菌剤をまいてください。また、害虫を見つけた際には葉の様子をよく確認しておくのもポイントです。
アオキの剪定方法
アオキは樹形を整えるために剪定する必要があります。剪定はいつすればいいのか、どんな方法なのか剪定のやり方を紹介します。
剪定時期
アオキの剪定は4~5月に行います。6月には花芽ができてしまうからです。このときにできる花芽は翌年の花芽です。そのため、間違って花芽も一緒に剪定してしまうと翌年花が咲かなくなってしまいます。また、アオキは丈夫な樹木ですが、乾燥や日向、寒さには弱いとも言われています。そのため、冬の剪定は避けた方がいいでしょう。
剪定方法
アオキの剪定は、樹形を整える、古くなった枝を剪定するといった方法が主な剪定方法です。古くなった樹皮は木質化し、灰褐色になっていることもあるので、幹から剪定すると風通しがよくなり、若い枝の勢いも増していきます。アオキは若い樹皮と古い樹皮では色が違うので、剪定するときの参考にしてください。
アオキの植えられ方
アオキは日陰で育てられる常緑樹です。お庭などでどのような植えられ方をしているのか紹介します。
生垣としての植物として利用
アオキは冬でも鮮やかな緑色である、日陰での育て方が可能、ということから生垣として植えられています。そこまで大きくならない低木のため目隠しの高さとしても最適で、生垣としても管理が楽です。なにより、日当たりを気にせず日陰で育てることができるので、季節問わず目隠しになる生垣にはもってこいの樹木です。
ボタニ子
アオキは成長速度が早いので、目隠しの生垣にするにも適していますね。
庭木に利用
アオキは、低木であり日陰で育ててることができます。そのため、大きさや日当たりなどを気にしなくてもいいため庭木として植えられていることが多いです。冬でも全体が緑のため、赤い果実と一緒に植物の少ない冬を楽しませてくれます。また、斑入りアオキは葉に模様が入っているため、葉の観賞用としても利用され、庭木として植えられています。なによりも、アオキ自体が丈夫な樹木なため、育てるのもとても楽です。
まとめ
アオキは、一年中緑のため、冬でも庭木や生垣として楽しませてくれます。低木で日陰で育つため、そこまで場所を気にしなくても育てられる樹木です。全体が緑のアオキと赤い果実のコントラストはとても綺麗なので、ぜひアオキを育ててみてくださいね!
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出典:写真AC