イヌツゲとは?特徴や生垣としての育て方・管理方法をご紹介!

イヌツゲとは?特徴や生垣としての育て方・管理方法をご紹介!

イヌツゲは生垣や玉散らし仕立てなどとして、和風の庭造りには欠かせない樹種です。病気にも強く簡単な管理でグリーンを維持することができるため、最近ではトピアリーなどガーデニングに利用されています。そんなイヌツゲの種類や育て方、管理方法をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イヌツゲとは
  2. 2.イヌツゲの特徴
  3. 3.イヌツゲの種類
  4. 4.イヌツゲの育て方
  5. 5.イヌツゲの剪定
  6. 6.イヌツゲとツゲの違い
  7. 7.有名なイヌツゲの木
  8. 8.まとめ

イヌツゲとは

イヌツゲの名前は聞いたことがない人でも、上の画像の植物は見覚えがありませんか。公園や街中でもよく見かけるこんもりとしたグリーン、それがイヌツゲです。小さな葉がびっしりと茂ったイヌツゲの特徴や種類、管理方法、またそっくりだけど違う種類のツゲの木との違いなどご説明しましょう。

イヌツゲの特徴

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名称 イヌツゲ(犬黄楊)
学名 llex crenata
分類 モチノキ科モチノキ属 常緑広葉樹
分布 本州、四国、九州
樹高 10m
雌雄異株
開花時期 5〜6月ごろ
用途 庭木、公園樹、生垣、トピアリー

イヌツゲは昔から日本で庭木として多く植えられてきました。強い剪定に耐えるため、玉散らし仕立て、球形仕立てといった樹形を作ることができます。丈夫で病気や害虫にも強く、地面に近いところまで葉が茂るので生垣に多く利用されています。動物などの形を作るトピアリーの素材にも適しています。

イヌツゲの葉と幹

イヌツゲは主に常緑の低木ですが、10m近い高木に育つこともあります。ただし剪定をしないと樹形は整わず、ぼさぼさの印象になります。葉は小さく1.5cm〜3cmで密集します。形は楕円形で、艶と厚みがあり、縁には丸い鋸歯(きょし)があります。萌芽力は旺盛で、枝は灰褐色で比較的柔らかいのが特徴です。

イヌツゲの花

Photo by yamatsu

イヌツゲは雌雄異株です。花の開花時期はは5~6月頃で、白い花弁の小さなかわいい花をつけます。

イヌツゲの雌花

上の画像は雌花で4本の雄しべの中心に雌しべがあります。

イヌツゲの雄花

上の画像は雄花です。雄花には4本の雄しべがあり、雌花と違い密集して咲く特徴があります。

イヌツゲの実

イヌツゲの果実は10月〜11月ごろに黒く熟します。実の大きさは直径6〜7mmくらいです。モチノキ科は赤い実が多いのですが、イヌツゲは黒い実をつけます。葉と同じような大きさの可愛らしい実です。

イヌツゲの種類

Photo byJazella

イヌツゲにはいくつかの種類があります。ここでは代表的な品種をご紹介します。

マメイヌツゲ

名称 マメイヌツゲ
学名 llex crenata cv convexacv convexa
分類 モチノキ科モチノキ属
樹高 1.5〜2m

マメイヌツゲはイヌツゲの園芸品種です。イヌツゲとの違いは葉にあります。葉は小さい楕円形、光沢のある深緑色でイヌツゲより厚みがあり、裏側に巻いています。 イヌツゲの葉を豆粒サイズにしたようだということで「マメイヌツゲ」と名づけられました。 

キンメツゲ

名称 キンメツゲ、キンメイヌツゲ
学名 lex crenata 'Kinmetuge'
分類 モチノキ科モチノキ属
樹高 1〜3m

キンメツゲは新芽が黄色いことからこの名前が付きました。イヌツゲよりも葉や枝が細かいため、密度の高い垣根やトピアリーとして剪定されることがあります。明るい葉の色は洋風の庭で使用しても違和感がありません。キンメツゲは形が乱れにくいため、剪定をこまめにする必要がありません。

ハイイヌツゲ

名称 ハイイヌツゲ
学名 llex crenata var. radicans
分類 モチノキ科モチノキ属
樹高 1〜1.5m 下の枝は地を這うように伸びる

ハイイヌツゲはイヌツゲの変種で葉がイヌツゲより少し小さいです。北海道~本州日本海側、山地の湿地帯に自生する種類です。下部の枝が地を這うため「ハイイヌツゲ」と名付けられました。

イヌツゲの育て方

Photo by cotton00

イヌツゲはとても育てやすい特徴を持った樹種です。地植え、鉢植えどちらでも簡単に育てられます。病気や害虫にも強く、強い剪定にも耐えられますが、成長が遅く、大きくなるのには年数がかかります。イヌツゲの上手な育て方のコツをご紹介します。

 

イヌツゲ を植える場所

Photo byPexels

イヌツゲは地植え、鉢植えどちらでも育てることができます。両方とも育て方は変わりません。できれば日当たりのよい場所を選んで植えることがおすすめですが、半日陰、日陰でも丈夫に育ちます。また大気汚染や潮風にも強いため、街路樹として利用されているところもあります。

水やり

やや乾燥に弱いので、夏場など土が乾いていたら水を与えましょう。病気や枝枯れの予防にもなります。

害虫の管理

Photo by sorarium

イヌツゲにはほとんどの害虫がつきませんが、ハマキムシ、ダニ等がまれに発生するので、初夏〜夏の間は殺虫剤を使用しましょう。また、ダニの発生を予防するため、夏の間は水を与えると同時に夕方、葉水を与え温度を下げるようにしてください。

気を付けたい病気と管理

枝枯病

イヌツゲはとても丈夫な樹種ですが、部分的に枝先から枯れ込むことがあります。それは「枝枯病」という病気か乾燥によるものです。枝枯病の場合、その枝先が茶色くなって枯れてしまうので、拡大する前に取り去るようにしましょう。乾燥によっても枝先は枯れてしまいます。夏場は水切れに注意しましょう。

枝枯病、枝枯れ対策

枝枯病と乾燥による枝枯れを防ぐための対策は剪定になります。両方とも枝が茂り過ぎて日当たりと風通しが悪くなると発生します。剪定は春と秋から冬にかけて可能なので徒長した枝、込み入った枝と枯れた枝を落とし、風通しをよくするようにしてください。枝枯病対策としては4〜10月にベンレート水和剤などを定期的に散布しておくとよいでしょう。

次のページでは、イヌツゲの剪定やツゲとの違い、有名なイヌツゲの木についてご紹介します。

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