定期メンテナンスについて
日常のメンテナスとは異なり、それなりにきちんとした手順が必要となりますが、身構えるほど難しいことではないので、順序よくマイペースでやってみましょう。1年に1~2回程度のメンテナンスがおすすめです。
メンテナンスの手順
メンテナンスの手順は、以下の通りとなります。
- バケツやシャワーを使って、デッキ全体をきちんと水に濡らします。
- デッキブラシや高圧洗浄機で念入りに汚れを落とします。
- 2日程度そのままにして乾かします。
- 木目方向へ粗目のやすり→細かいやすりをかけて塗装をはがします。
- やすりで出た木粉は、ホウキを使って丁寧にとります。
- 塗りたくない部分にマスキングテープを貼る、ビニール袋で覆う等の養生をします。
- 木目に沿って塗装します。
- 2日程度そのままにして乾かします。
- 同じようにもう一度塗装します。
天然木の場合
ハードウッドは、腐りにくいですが、時間が経つとシルバーグレーに退色(変色)します。それを「風合い」や「味わい」と思えるのであれば、塗装なしの3番まで行ってください。退色(変色)が気になるようなら最後の9番まで行ってください。ソフトウッドの場合も9番まで行ってください。
人工木の場合
「メンテナンスの手順」の3番まで行ってください。(塗装なし)
塗料を選ぶポイント
ホームセンターやインターネットで調べてみると、塗料の種類の多さに驚くことでしょう。悩んでしまった場合は、ウッドデッキの設置場所から考えてみてはいかがでしょうか。常に雨にさらされている場所には水をはじきやすいものを、日陰のデッキには、カビや藻を予防する効果の高い塗料がよいですよ。また南側に設置している場合は、UVカットの効果が高い塗料を選ぶと、後のメンテナンスがスムーズです。同じ値段で迷ったら、耐水性・耐久性・防腐性・防虫性などを考慮して選ぶとよいでしょう。
塗料の種類
塗料は次のように大きく3つの種類に分かれています。自分がどのようなイメージに仕上げたいか、どの雰囲気に近いのかを考えながら選びましょう。
浸透タイプの塗料
浸透タイプの塗料は、「ステイン系塗料」ともいわれており、木の内部まで塗料が浸透していくタイプです。保護剤は内部まで浸透しているので、木の質感を残した仕上がりになります。木目を残した仕上げにしたい場合は、この浸透タイプの塗料を使うとよいでしょう。
造膜タイプの塗料
造膜タイプの塗料は、一般的に「ペンキ」といわれているものです。浸透タイプと異なり、木の表面に膜を張って撥水性をよくしているのが特徴です。塗料が厚いので、木目は見えませんが、劣化した木材が綺麗に蘇ります。ただ弱点としては、木材は天候によって伸縮するので、表面の厚い塗料が割けたり剥がれたりする可能性があります。また日光に弱いので、日影のデッキに使うか、UVを遮断する効果の高い塗料を選ぶのがよいでしょう。
半造膜タイプの塗料
半造膜タイプの塗料は、表面に膜をつくりながらも、木の呼吸を妨げることなく木目が見える仕上げとなります。また造膜タイプよりも塗装が薄い仕上がりになるので、避けたり剥がれたりすることが少なくなります。造膜タイプと浸透タイプの利点を併せた、機能も見た目も優秀な塗料です。
ワンポイントアドバイス
広いウッドデッキの場合、仕上がりの色でだいぶ印象が変わってきます。色の選択は好みによりますが、迷っているのであれば、家の中のフローリング色に合わせてみましょう。外のデッキと部屋のフローリングが続く一体感で、より広がりを感じることでしょう。基本的に薄い色を選んでいれば、ほぼ失敗はありません。木の劣化が進んでいる場合は濃いめの色を塗ると、劣化の部分を綺麗に仕上げることも可能です。ただし実際塗ってみると、見本の色と一緒にならないことが多いので、まずは試し塗りをしたり、重ね塗りしたりすることで色を調整しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はウッドデッキの上手なメンテナンス方法についてお話しました。綺麗なウッドデッキでいつまでも快適に過ごすには、やはり日頃のお手入れが一番大事ですね。お部屋のお掃除と同じように、ウッドデッキもこまめに掃除をしてメンテナンスを続けていきましょう。
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出典:pixabay