はなっこりーとは
はなっこりーをご存知ですか?はなっこりーは「サイシン」と「ブロッコリー」の2つを掛け合わせ、品種改良された野菜です。山口県で「誰でも簡単に栽培できておいしく食べられる野菜を開発しよう」という理念のもとに生まれました。名前はブロッコリーに似ていますが、見た目は菜の花にそっくりです。そんなはなっこりーの特徴や栄養素、おすすめの食べ方や購入方法などをご紹介します。
はなっこりーの基本情報
科名 | アブラナ科 |
属名 | アブラナ属 |
産地 | 山口県 |
収穫期 | 9月〜5月 |
分類 | 緑黄色野菜 |
花の色 | 黄色 |
はなっこりーの栄養素
品目 | 栄養成分量 |
エネルギー | 37kcal |
タンパク質 | 3.6g |
脂質 | 0.3g |
炭水化物 | 7.2g |
カルシウム | 69mg |
鉄 | 0.8mg |
ビタミンA | 233μg |
ビタミンB1 | 0.1mg |
ビタミンB2 | 0.18mg |
ビタミンC | 120mg |
食物繊維 | 2.8g |
はなっこりーは栄養たっぷりの野菜
はなっこりーの元となっているサイシンやブロッコリーは、ビタミンやカルシウムを多く含む野菜です。そのため、はなっこりーも栄養をたっぷりと含み、ビタミンCに関してはブロッコリーよりも多く、美肌効果も期待できます。また食物繊維も多いため、便秘解消の手助けにもなります。
はなっこりーの名前の由来
はなっこりーの名前はブロッコリーにそっくりですね。そんなブロッコリーと、もう1つ「はなな」という野菜が名前の由来になっています。「はなな」とは「花や葉まで丸ごと食べられる野菜」を指し、菜の花の別名でもあります。はななとブロッコリーを掛け合わせて名付けられたのが「はなっこりー」です。
はなっこりーの歴史
「誰でも簡単に栽培できておいしく食べられる野菜」を開発するまで、さまざまな研究が行われました。約95通りの野菜同士を掛け合わせ、試行錯誤を繰り返してやっと完成したのがはなっこりーです。また、育てやすさやおいしさを追求し、40,000種以上の個体を使用して品種改良が行われました。
はなっこりーのイメージキャラクター
はなっこりーには、とてもかわいらしいイメージキャラクターがいます。はなっこりーに、大きな目と手足がついた「はなっこりん」です。ご当地キャラクターとしても親しまれており、はなっこりーの入っている商品袋にも印刷されています。
はなっこりーの元となった野菜
はなっこりーは山口県で開発されました。「栽培が簡単でおいしい野菜」を目指し、ブロッコリーとサイシンを合わせて作られた野菜です。そんな、はなっこりーの元となっている「ブロッコリー」と「サイシン」について詳しくご紹介します。
ブロッコリー
ブロッコリーもアブラナ科に分類される緑黄色野菜です。イタリアで品種改良された野菜で、キャベツの一種が元になっています。鉄分やビタミンが豊富で、欧米では生の状態で食べられる場合が多いです。別名「ミドリハナヤサイ」とも呼ばれています。
サイシン
サイシンは漢字で「菜心」と表記される中国野菜です。アブラナ科、アブラナ属の植物で、中国では「ツアイシン」と呼ばれています。成長が早いのが特徴で、植えてから約60日程度で収穫できるのが魅力です。品種によっては一年中収穫できるものもあり、中国の食卓には欠かせない存在として親しまれています。
はなっこりーの特徴
はなっこりーは1995年に試験場で作られた種子から栽培が始まり、翌1996年に市場へ出荷されました。山口県では、ほとんどのスーパーマーケットで販売されており、山口県民には馴染み深い野菜です。そんな、はなっこりーの見た目や味の特徴をご紹介します。
見た目
見た目は、菜の花の咲き姿によく似ています。細く伸びた黄緑色の茎に、鮮やかな緑色の葉とつぼみを付け、黄色い花を咲かせます。また、つぼみの部分だけを見ると、ブロッコリーのつぼみにそっくりです。葉は縦に長く、波打ったような形をしています。
味
はなっこりーは野菜が苦手な人にもおすすめの野菜です。ほどよい甘みがあり、和食だけでなく洋食や中華にも幅広く利用できます。軽く茹でると、アスパラのようなシャキッとした食感が楽しめるのが人気の秘密です。菜の花のようにおひたしにしても、ブロッコリーのようにマヨネーズを付けてもおいしく食べられます。
ボタニ子
次のページでは、おすすめの食べ方と購入方法をご紹介します。
出典:写真AC