シダーローズの加工方法
乾燥して開いたものはかさが剥がれやすくなり、扱いに注意が必要です。そのため、あらかじめ下処理の加工をすると安全で使いやすくなります。また、作品を作る際にイメージに合わせて自由に着色できるので、好みの色をつけてみるのもよいでしょう。そんなシダーローズの加工方法をお伝えします。
加工方法①下処理
拾ってきたものはそのままでも使えますが、かさの中に種が残っていたり、まれに虫がいたりする場合があります。気になる方は、殺菌・殺虫の下処理をするとよいでしょう。種は、かさの隙間に薄茶色のうろこのようなものが挟まっているので、手でそっと取り除きます。殺菌・殺虫の下処理方法は以下の2つがあります。
袋に入れて殺虫剤をかける
ビニール袋などにシダーローズを入れて、殺虫剤を吹きかけて下処理をする方法が簡単です。殺虫剤は自宅にあるものなど市販品が使えます。かさが閉じていると中にいる虫にまで殺虫剤がいきわたらないので、少し開いた状態でしっかりと吹きかけ、まんべんなく浸透させるとよいでしょう。
熱湯で消毒する
煮沸消毒をするか、シダーローズにお湯をかけて熱湯消毒をします。松やになどがついている場合もあるため、使っていないバケツなどを用意するとよいでしょう。かさが開いているものも水にぬれると一時的にかさが閉じますが、消毒した後にゆっくり乾燥させると少しずつ元のバラの形に戻ります。
加工方法②乾燥
室内でドライヤーをあてたり、ヒーターの前に置いて乾燥させたりしてもよいですが、美しく開かせるには、天日干しでゆっくりと、時間をかけて乾燥させるときれいに仕上がります。かさが開かないものも水分が抜けるにつれてだんだんと開くので、なかなか開かないものは特によく乾かしてみましょう。
加工方法③剥離防止処理
乾かした後は、ニスを塗るか、裏側の中心部などをグルーガンや木工用ボンドなどで接着し、かさが剥がれないようにします。松やになどが手につかないよう注意をしましょう。拾ってきた状態でかさが剥がれやすくなっているものは、殺菌・消毒処理をする前に、針金で全体をくくって固定するなどの剥離防止処理をしておくと、きれいな状態を保つことができます。
加工方法③着色
漂白剤で下処理をしてから着色すると、きれいに仕上がるのでおすすめです。市販の漂白剤を使い、しばらく漬け置きをしましょう。漂白加工をして白くなった状態のものもナチュラルな美しさで、そのまま作品に使えますが、着色をするとバリエーションが豊かになります。着色は、カラースプレーやマーカーなどさまざまなものを使用できるので、イメージに合った画材を選ぶとよいでしょう。
次のページでは、シダーローズの保存方法、活用方法、ハンドメイド作品についてご紹介します。