初夏の庭をいろどる花がきれいなハーブ10選!育て方のコツと楽しみ方をご紹介

初夏の庭をいろどる花がきれいなハーブ10選!育て方のコツと楽しみ方をご紹介

ハーブ栽培の楽しさは香りや食用、そしてクラフトに利用でき育て方も初心者向きのものが多くおすすめの園芸です。かれんな小花が多いハーブの中で、特に花がきれいなハーブをえらんで特性や育て方をご紹介いたします。初夏の庭をお好きなハーブの花で飾ってみませんか?

記事の目次

  1. 1.初夏の庭のハーブの花
  2. 2.①ポリジ
  3. 3.②カモマイル
  4. 4.③ヤロウ
  5. 5.④ナスタチウム
  6. 6.⑤マロウ(マロー)
  7. 7.⑥センテッドゼラニウム
  8. 8.⑦エキナセア
  9. 9.⑧オレガノ・ケントビューティー
  10. 10.⑨セイジ(セージ)
  11. 11.⑩ジャスミン
  12. 12.ハーブを楽しむ
  13. 13.まとめ

⑦エキナセア

暑さにも寒さにもつよく大きく育つので、一度植えると手間がかからずに楽しめるハーブの花です。よく根がはり増えるので、庭植えにする方がエキナセアの良さがいきます。花色も品種改良がすすんでいるので、多数の種類があり印象的な初夏の庭を作るのに欠かせません。

基本情報

名称 エキナセア
和名 バレンギク・パープルコーンフラワー
科名・属名 キク科・エキナセア属
原産 北アメリカ東部
形態 多年草
花色 淡紅色・紫色・黄色・白色・オレンジ色
草丈 50~120cm
開花期 初夏から秋
用途 有機栽培ではハーブティー・庭植え

花の特徴

エキナセアは花茎の先にキクに似た花を咲かせます。クリのイガのようなとがった燐片が真ん中にあり、そのまわりに細長い花びらが放射状にひろがります。盛り上がりとがった部分からギリシャ語で「ハリネズミ」を意味しています。花色も豊富ですが園芸種の栄養系では種がつかないこともあります。

エキナセアの育て方

エキナセアのは冬には地上部が枯れて春に芽出しをする多年草で、新しく苗を植える場合は暖かくなった3~5月が適期です。日当たりと水はけのよい場所に、株間をあけて植え付けるとよいでしょう。初夏から秋まで開花するので、花がらは茎の一部も剪定をかねてカットします。冬場をむかえる時は、株元までの葉の残りを切り戻し剪定をします。

⑧オレガノ・ケントビューティー

出典:筆者撮影

イタリア料理にかかせないオレガノの仲間で、花オレガノとよばれるハーブの花がきれいな種類のオレガノ・ケントビューティーです。こちらのオレガノは料理には向かずに花を楽しむ種類です。

基本情報

名称 オレガノ ケントビューティー
和名 花薄荷(ハナハッカ)
科名・属名 シソ科・ハナハッカ属(オリガヌム属)
原産 ヨーロッパ・地中海の高冷地
形態 多年草
花色 ピンク色
草丈 10~40cm
開花期 5~7月・9~11月
用途 鉢植えのハンギングバスケット・香りがあるのでドライフラワー

花の特徴

ホップに似た緑から薄いピンクの苞のなかにピンク色の花が咲きます。苞はかさっとした質感でドライフラワーにも適しています。冬場は枯れていますが春に芽吹きはじめ、ハッカのような香りの花が初夏と秋に咲きます。春の生育期に切り戻しを行うと、枝数が増えて花がたくさん楽しめます。

オレガノ・ケントビューティーの育て方

育て方のポイントとして、高温多湿に弱いので夏場をむかえるころに、切り戻しとすかし剪定をおこない蒸れないように管理します。また鉢植えやハンギングバスケットにして、夏場の高温多湿期を乗り切ります。霜が降りない地域なら野外の越冬もできますが、寒い地方なら室内で管理すると常緑で冬越しができます。増やし方は春の株分けや切り戻し剪定時の枝を挿し木で育てます。

⑨セイジ(セージ)

出典:筆者撮影 コモンセイジ

セイジ(セージ)はサルビア属で、料理用のハーブとしてつかうコモン・セイジやきれいな花を楽しむガーデン・セイジなど種類がたくさんあります。草丈も小さめから1m以上になるセイジもあり花色も豊富です。

基本情報

名称 セイジ(セージ)
和名 ヤクヨウサルビア
科名・属名 シソ科・アキギリ属(サルビア属)
原産 地中海沿岸地域
形態 小低木
花色 赤・ピンク・紫・黄色
草丈 30~100cm
開花期 6~10月
用途 食用(コモンセイジ)入浴剤・ポプリ

花の特徴

アメジストセイジ

初夏に筒状の小さな小花があつまり穂のように咲きます。花の色も豊富で風にゆれる穂は初夏の庭をいろどってくれます。コモンセイジのように花も楽しみながら料理用ハーブとして利用できる種類もあります。

セイジ(セージ)の育て方

地中海生まれのセイジの育て方は乾かし気味くらいの環境がちょうどよく、湿った環境は苦手なので蒸し暑い梅雨から夏場の管理が大切といえます。初夏から花が咲くセイジの中でも、食用になるコモンセイジは収穫をかねて随時切り戻し剪定をして、こまめに枝の整理をするとよいでしょう。日当たりと風通しをよくして育てると株が弱りません。

⑩ジャスミン

ジャスミンは総称で多くの種類がありますが、ハーブにおいてジャスミンというのはスパニッシュ・ジャスミン(ロイヤル・ジャスミン)や茉莉花(マツリカ)というアラビア・ジャスミンをさします。ジャスミン属の中には食べると有毒な種類もあり、香りもジャスミンに似ていて流通名がカロライナジャスミンとなっていますが、ソケイ属ではなくジャスミンの仲間ではありません。

基本情報

名称 スパニッシュジャスミン・アラビアジャスミン
和名 茉莉花(マツリカ)
科名・属名 モクセイ科・ソケイ属
原産 インド・アラビア
形態 つる性常緑樹
花色 白(一重・八重咲き)
草丈 30~300cm
開花期 4~10月
用途 ジャスミン茶・ポプリ

花の特徴

ジャスミンの葉は光沢のある緑色が濃く、花は一重か八重で白色です。つる性ですが朝顔などとは違い自らまきつくのではないので、誘引してパーゴラなどの棚やトレリスなどに這わせると、初夏の庭が甘い香りで満たされます。花は早朝の午前2時ころに開花し、朝の沈殿した空気でいっそう香ります。ハーブティーに使う花は、朝づみのものを収穫し乾燥させてつかいます。

ジャスミンの育て方

ジャスミンは日本では種の採取はできません。したがって増やすには4~6月か9~10月に挿し木をして増やします。育て方のポイントは、枝も春から夏にかけてはよく茂るので、切り戻しをかねた剪定でさし穂をつくります。木が育ってくると霜にあわなければ冬越しもできますが、小さな苗のうちは鉢植えで晩秋まで野外で育て、冬越しは室内管理するとよいでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

次ページからはハーブの楽しみ方を紹介します。

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