パクチーの上手な「種のまき方」をご紹介!コツや注意点は?

パクチーの上手な「種のまき方」をご紹介!コツや注意点は?

日本でも日常的なハーブになったパクチーにハマる人が増えています。「もっとたくさんお料理に使いたい!」と思われている方も多いのではないでしょうか?実はパクチーは種まきで簡単に育てられるんです。ちょっとした種まきや育て方のコツを把握してパクチーを育ててみましょう。

記事の目次

  1. 1.パクチーとは?
  2. 2.パクチーの種まきから収穫まで
  3. 3.パクチーの種まき
  4. 4.パクチーの育て方と注意点
  5. 5.まとめ

パクチーとは?

Photo byivabalk

地中海沿岸、中東が原産のパクチーは各国の料理で欠かせない植物です。パクチーという名前のほか、香菜(コウサイ)、シャンツァイ、コリアンダー、コエンドロという名前で呼ばれています。葉や茎、花や根、種など全ての部位を食すことができるハーブとなっています。

名前の由来

コリアンダーの和名の一つに「カメムシ草」という名前があります。英名のcoriander(コリアンダー)にはギリシャ語でカメムシを指すkorisが入っています。日本に初めて入ってきた時の名前はコエンドロでポルトガル語になりますが、この名前は日本では定着しませんでした。中国料理に使われる食材として香菜(コウサイ・シャンツァイ)が定着した後、タイ料理の人気と共にタイ語のパクチーの名前が日本でも馴染み深くなっています。

パクチーの花言葉

出典:筆者撮影

「隠れた美点」

ハーブとしてのパクチーの歴史はとても長く、各国でさまざまな言い伝えやおまじないがあります。薬草として活用され、種にも食欲増進や消化を助ける効能があるとされています。パクチーの花言葉である「隠れた美点」はちょっと苦手な人もいる独特な香りや、目立たない小さな花の裏に秘められた大きな魅力を表現したものです。

パクチーの種まきから収穫まで

Photo byrestyledliving

パクチーは種を植えてから1ヶ月ほどで収穫が出来るようになります。パクチーの種の植え方の前に、育て方についての大まかなスケジュールを確認しておきましょう。

パクチーの栽培スケジュール

  • 春まき 4〜5月 秋まき 9〜10月
  • 発芽まで 1〜2週間ほど
  • 間引き 5〜7cmほどで混みあっている部分から間引
  • 葉の収穫時期 20cm以上に成長したら葉を収穫
  • 花期 5〜7月
  • 種の収穫 種植えから3〜4ヶ月

春に植えるときはドンドンのびて収穫も多いです。秋に植えるとゆっくり長く収穫できます。育て方を考えて、どの時期に種まきするか決めましょう。また、通年育てることができるので間引きや収穫後に時期をずらして同じ場所に追加で種をまくといった植え方もひとつの方法です。

パクチーの種まき

Photo byPDPics

家庭菜園に向いているパクチー ですが、ちょっとしたコツで発芽率を上げることができます。植え方のポイントも押さえて楽しみましょう。

種まきの事前準備

種を割る

まずはじめにパクチーの種を半分に割るといった作業が重要です。実はパクチーの種は2つで1つの種がくっついた状態になっています。そのためそのまま植えると同じところから芽が2つ伸びてきてしまい、土の中で根が混み合って成育に影響が出ることになります。割る方法は、テーブルなどに押しつけるだけでパラパラと殻から離れるので簡単です。

ボタニ子

ボタニ子

種を割るのが重要ね!手のひらでコロコロするのって楽しいわ。

水につける

さっそく土に植えたくなりますが、発芽を促すために割り終わった種を一晩くらい水に浸けておくとよいでしょう。

用土の用意

パクチーが一番苦手としているのは暑さと蒸れによる根腐れです。水はけがよく、乾燥しすぎにも対応できるような土作りが必要でしょう。プランターの場合、市販のハーブ用培養土がお手軽ですが、赤玉:腐葉土(6:4)に化成肥料を少し混ぜたものでも大丈夫です。

種まき

パクチーの根はまっすぐに伸びる直根性の植物です。根が痛むのを嫌うために、植え替えせずにすむように地植え、プランター共に種から育てるのが適しています。根が深くのびても大丈夫な場所に植える必要があります。種をまいて上にかける土は薄くしましょう。

パクチーの育て方と注意点

フリー写真素材ぱくたそ

日当たりと水やり

直射日光、半日陰共によく育ちますが、真夏の暑さは得意でも高温多湿の環境は苦手です。プランターの場合は風通しのよい場所を選び移動させながら、水やりは土の表面が乾いたタイミングで控え気味におこないます。

間引きと収穫

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発芽温度は20度くらいです。1週間ほどで芽が出て、次に本葉が開きます。混み合ってきた部分や元気のない葉は間引してお料理に使いましょう。特にプランターで育てている場合は根元が密集してしまいがちです。草丈が20cmほどになったら通常の収穫のスタートです。株と茎、葉の重なり具合を見ながら収穫しましょう。

肥料

春植えの場合は特に追肥の必要はありません。秋植えの場合は長く育てることが出来るので、年明けの暖かくなったタイミングをみて化成肥料を株元に少量追肥してください。

ボタニ子

ボタニ子

肥料の追加なしでもたくさん収穫できちゃうのね!

病害虫

アブラムシ、ヨウトウムシが発生しやすいです。こまめにチェックして混み合った葉は間引いて風通しをよくしましょう。

開花時期

パクチーは間引きや収穫をしないままでいると、セリのようなレース状の葉が伸びてきて白く小さな花が咲きます。たくさん葉を収穫したい人は、花が咲く前のタイミングでこの茎を摘み取るようにするとよいでしょう。観賞用としてもとてもよい香りの可愛らしいお花なので切り花としても楽しめます。

ボタニ子

ボタニ子

葉をたくさん収穫したい時は花芽を摘むタイミングが重要ね!

種の収穫

パクチーは一年草なのでぜひ種を収穫しましょう。花が咲き終わったら実が白から茶色に変わってきます。茎ごと刈り取りネットなどの中に入れ、数日間乾燥させましょう。

まとめ

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パクチーはアジア料理のみならずヨーロッパでも古くから使われてきたハーブです。若葉の良い香りを楽しむためにぜひ家庭菜園でパクチーを育ててみてください。種の植え方は密集しすぎないようにするのがコツです。種を割ってから植えることと間引きをすることで簡単に調整できますのでぜひお料理に活用しましょう。

sasahana
ライター

sasahana

クラフト作家としての生活を送りながら、日々、ひとり息子と自然の中をかけまわっています。暮らしを大切にしながら、身近な植物たちとの出会いを楽しんでいます。

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