タイムとは
タイムは香りのよいハーブだけでなく、花を咲かせるグランドカバーとして、さらには寄せ植えにも楽しめる多年草の一種です。ガーデニングで人気が高く、丈夫で育てやすいタイムの代表的な品種 23種類とその魅力をたっぷりご紹介していきます。
タイムの基本情報
科名/属名 | シソ科/イブキジャコウソウ属 |
原産地/分類 | 地中海沿岸、日本 他/ハーブ・多年草(宿根性)・低木 |
草丈 | 10〜40cm |
花色 | 紫系・白・ピンク系 |
開花時期 | 春4〜6月が主、品種により秋まで |
耐寒性 | 普通〜やや強い |
耐暑性 | 普通 |
育てやすさ | ★★★★☆ |
タイムはポット苗だけでなく、タネからも育てられます。詳しいタイムの育て方は、下の記事をご覧ください。
タイムの花言葉
タイムの花言葉は「勇気」と「活動力」です。タイムという名前は、ギリシャ語の「香りを薫らせる」や「神聖な」という言葉に由来しているといわれています。新生活をスタートさせる方に、ぴったりの花言葉といえるでしょう。
ハーブティーやスパイスに使える
乾燥させたタイムは、スパイスとして肉料理や魚料理にも使われます。スパイス以外にもティーハーブやアロマオイルとしても、香りのよいタイムが使用されています。タイムは薬用ハーブとしての効果や効能があるとされ、古くから利用されてきました。(刺激が強いため、妊娠中の方は控えましょう)
立ち性とほふく性
タイムには350種以上もの種類があると言われています。大まかな分類として、上に伸びていく「立ち性」と、横に広がっていく「ほふく性」の2つに分けられます。コモンタイムなどのハーブとして利用されるものは立ち性に多く、グランドカバーにも利用されるのがほふく性です。次の項目で代表的な品種を、それぞれご紹介します。
立ち性のタイム一覧【9種類】
①オレンジバルサムタイム
フルーティーなオレンジの香りが特徴のタイムです。草丈は30〜40cmの立ち性で、開花時期は春から初夏にかけて、淡いピンクがかった花を咲かせます。ほんのりと甘い香りが、料理だけでなくお茶やお菓子、ポプリにもおすすめです。
②カンファータイム
カンファーとは衣類の虫除けに使われた樟脳(しょうのう)のことで、カンファータイムは強い香りが特徴です。立ち性ですが草丈は10〜20cmとコンパクトで、淡いピンク色の花が咲きます。-5℃以下になる地域では、鉢植えがよいでしょう。
③キャットタイム
タイムと名が付いていますが、タイムの仲間ではありません。キャットミント(ネペタ)と同じく猫が好む香りが特徴です。シルバーリーフとして、寄せ植えにもおすすめします。
④コモンタイム
多くのハーブやスパイス・エッセンシャルオイルなどに利用されるのが、立ち性のコモンタイムです。古代エジプトで死者を埋葬するときに、タイムを防腐剤として利用していました。草丈は20〜40cmで、開花時期は5〜7月ごろ、白〜淡いピンク色の花をつけます。
ボタニ子
気になるタイムの品種紹介は、次のページもチェック!
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