ハイビスカスティーとは
ハイビスカスティーはハーブティーの1種です。クランベリーのような酸味とすっきりとした後味が特徴で、ビタミンCをはじめとした美容にうれしい成分がたっぷり詰まっています。この記事ではそんなハイビスカスティーについて詳しくご紹介します。
ハイビスカスティーの原料
「ハイビスカス」と名がついたハーブティーですが、実は私たちが知る画像のような「ハイビスカス」は原料ではないのをご存知でしたか?ハイビスカスティーには食用ハイビスカスの1種である「ローゼル」という花の「がく」の部分が原料として使われています。
主な産地はエジプト・台湾・中国など
「ハイビスカス」と聞くと、赤い美しい花が咲き乱れるハワイのような南国を連想しがちではないでしょうか。ハイビスカスティーに使用される「ローゼル」の主な産地はエジプト・台湾・中国などです。台湾では「洛神花(ルオシェンファ)」と呼び、お茶にするだけではなく砂糖菓子などにも加工しています。

ハイビスカスティーの成分
冒頭で、ビタミンCなど美容にうれしい成分がたっぷりとご紹介しました。ここからは具体的なハイビスカスティーに含まれる成分ついて見ていくことにしましょう。
成分①クエン酸
ハイビスカスティーの特徴的な味である「酸っぱさ」はこのクエン酸によるものが大きいでしょう。プレーンヨーグルトよりは酸っぱくない後味です。暑い日に冷たい酸味のあるハイビスカスティーはごくごくと飲めますよ。
効果・効能
クエン酸に期待できる効果は、言わずもがな「疲労回復」です。体内に存在するエネルギーを作り出す回路である「クエン酸回路」を動かすにも大切な役割を担っています。もちろん、自身の体内でも合成されていますが、効率よくエネルギーをつく出すために外から補うのは有効な手段といえるでしょう。
成分②ビタミンC
こちらのビタミンCもハイビスカスティーの酸っぱさの原因といえます。ハイビスカスティー1杯当たりに含まれるビタミンCは、レモン1個分よりもさらに多いとされています。
効果・効能
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、風邪予防にも役立つことは多くの人が知るところでしょう。肌のターンオーバーなどにも働きかけてくれる美容に欠かせない成分の1つです。
成分③アントシアニン
ハイビスカスティーの美しい赤色の正体はこのアントシアニンです。ブルーベリーなどに豊富に含まれることで有名なアントシアニンは、カロテノイド類の1種です。
効果・効能
高い抗酸化作用があることが知られており、血中コレステロールの減少も期待できるといわれています。台湾でも「健康茶」として広く知れ渡っているのも納得ですね。
成分④カリウム
にがりなどにも多く含まれる「カリウム」もハイビスカスティーには豊富に含まれています。むくみがちな人には取り入れたい成分の1つですね。果物ではバナナなどに含まれます。
効果・効能
カリウムに期待できる効果はデトックスです。体にため込んだ水分を外へ排出するのを手伝ってくれます。ナトリウムの排出にも役立ってくれるので、飲み会やこってりラーメンを食べたときなどにもよいでしょう。
摂りすぎはNG
ハイビスカスティーに限ったことではありませんが、むくみ改善やナトリウム排出に効果があるからといって、カリウムを過剰に摂取するのはよくありません。腎臓に負担がかかる上、カリウムの過剰摂取により手足のしびれや心臓への負担が指摘されています。
ハイビスカスティーを飲みすぎると?
基本的に、摂りすぎたクエン酸やビタミンC、アントシアニンなどは尿として体の外へ排出されます。摂りすぎによる副作用の心配などは過度にする必要はないでしょう。先述したように、デトックス目的で多量のカリウムを摂取するなどは健康によくありません。あくまでも嗜好品として、適量を楽しんで飲みましょう。
低血圧の人も注意
ハイビスカスティーには血圧を下げる作用があるといわれています。もともと血圧が低くふらつきがちな人や、血圧降下剤などを服用してコントロールしている人などは事前にかかりつけのお医者さんに相談するのが望ましいでしょう。

健康や美容にうれしい成分がハイビスカスティーにはたっぷり詰まっていますね!続いてはそんなハイビスカスティーの入れ方についてご紹介します。
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