スイートバジルの概要
スイートバジルは、熱帯アジアを原産地とするシソ科のハーブです。「スウィートバジル」と表記することもあります。イタリアでは「バジリコ」と呼ばれ、さまざまな料理に利用されてきました。また、独特の甘味を持った香りは、殺菌作用や消化促進作用、リラックス作用があると期待されています。トマトのコンパニオンプランツとして活用されることが多いハーブとしても有名です。
スイートバジルの基本データ
学名 | Ocimum basilicum |
科名 | シソ科 |
属名 | メボウキ属 |
原産地 | 熱帯アジア |
草丈・樹高 | 60cm~100cm |
開花時期 | 7月~10月 |
花色 | 白、ピンク |
バジルとの違いは?
結論からいえば、スイートバジルとバジルは同じ植物です。違いなどはありません。正確にはスイートバジルはバジルと呼ばれる植物の一種で、そのなかでも特に料理に利用される食用種です。もっともポピュラーな品種でもあり、単に「バジル」というと、スイートバジルを指すことがほとんどだといわれています。
シソ科の植物は他品種と交雑しやすい性質があります。このためバジルの種類・品種も多く、150種類を超えるといわれています。
有名な品種としては、強い薬効成分を持つホーリーバジル、柑橘系の香りが特徴で鶏肉と相性のよいレモンバジルなどがあるよ。
バジルは品種によって香りや特徴が違います。違いを活かして、有効に利用しましょうね。
スイートバジルの特徴
特徴①甘く爽やかな香り
スイートバジルの大きな特徴は、何といっても甘味のある爽やかな香りです。欧米、特にイタリアではピザ、パスタ、サラダなど、さまざまな料理に利用しています。日本では家庭用に市販されている乾燥ハーブでの使用が一般的です。しかし香りを楽しみたいなら、新鮮な生の葉の状態で使うのがよいとされています。
スイートバジルは育てやすく、鉢植えやプランターでも栽培可能なハーブです。このため、家庭で栽培する方が増えています。
特徴②本来は多年草
スイートバジルは多年草です。しかし寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。特に冬の寒さが厳しい地域では、鉢植えにして室内栽培が基本となるでしょう。ただし、寒さ以外に弱点はなく、性質も丈夫で、あまり手間はかかりません。しかもそれほど大きくならないため、キッチンやベランダなど小スペースでも栽培できます。
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出典:写真AC