ラベンダーの咲く季節は?北海道など地域別の開花・見頃の時期を紹介!

ラベンダーの咲く季節は?北海道など地域別の開花・見頃の時期を紹介!

初夏の青空に負けないくらい、鮮やかな紫色に咲き誇るラベンダーの花。この季節、ラベンダー畑は爽やかな香りに包まれます。一番見頃となる季節はいつなのか。ラベンダーを見に行くならここ!という、おすすめの観賞地までご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ラベンダーの花の特徴
  2. 2.ラベンダーの花言葉
  3. 3.おすすめの季節
  4. 4.ラベンダーの季節 ~北海道~
  5. 5.ラベンダーの季節 ~関東~
  6. 6.まとめ

ラベンダーの花の特徴

ハーブの女王と呼ばれるほど、高貴な香りのラベンダー。その香りには、リラックス効果や殺菌効果があります。ローマ時代から薬草として使われ、ローマ人達はお風呂で楽しんでいました。学名は「Lavandula(ラバンジュラと読む)」といいます。ラベンダーの語源は、ラテン語の「lavare(洗うという意味)」という言葉からきています。

ラベンダーの種類

ラベンダーは大きく5つの種類の分けられ、それぞれ特徴が異なります。

イングリッシュラベンダー 香りは強い◎ 
暑さは弱い× 寒さには強い◎
フレンチラベンダー 香りやや弱め△ 
暑さは強い◎ 寒さはやや強い○
ラバンディン 香りは強い◎ 
暑さ・寒さ共に強い◎
レースラベンダー 香りやや弱め△ 
暑さ・寒さ共にやや弱い△
デンタータ 香りやや弱め△
暑さは強い◎ 寒さはやや弱い△

イングリッシュラベンダー

香りがとても強いことが特徴でもある、イングリッシュラベンダー。北海道のラベンダー畑で咲く花は、このイングリッシュラベンダーになります。草丈は30cmから1mほど。花の色は紫系、ピンク系、白系の花を咲かせます。

フレンチラベンダー

花の形に特徴のあるフレンチラベンダー。ウサギの耳のような花びらが、花の先に付いています。実はこの花びらに見えるものは葉なんです。色は紫系、ピンク系、青系、白系と色も多彩です。草丈は1mほど。香りはやや弱めです。花が終わった後に切り戻しをすると、毎年花を咲かせてくれます。

ラバンディン

ラバンディンは、花穂が大きく、茎も太めなのが特徴になります。香りがとてもいいアングスティフォリアと、暑さに強いスパイクラベンダーの交配種になります。草丈は1mほどになり、色は紫系が多い種類です。

レースラベンダー

ピナータラベンダーとも呼ばれている、レースラベンダー。葉にレースの模様のような切れ込みが入っているのが特徴です。ここからレースラベンダーと呼ばれるようになりました。香りは少し弱めですが、花が咲いている姿が美しいと言われている種類です。色は薄いピンク系、白系、紫系があります。

デンタータ

フリンジドラベンダーとも呼ばれている、デンタータ。ギザギザした葉が特徴のラベンダーです。草丈は50cmから90cmほど。耐暑性があるので、日当たりの良い少し乾燥気味のところの方がよく育ちます。色は薄い紫色や濃い紫色です。

ラベンダーの花言葉

ラベンダーには多くの花言葉があります。まずは「沈黙」。香りが持つ、精神安定の効果からきている花言葉です。続いて「疑惑」。この花言葉は、ラベンダーが何故こんなにも?と感じるほど、強い香りを放つことからきています。さらに「清潔」は語源でもある、ラテン語の「lavare」からきている花言葉です。他にも「幸せが来る」「優美」等の花言葉もありますので、プレゼントにもおすすめです。

おすすめの季節

初夏の5月から7月頃、ラベンダーの花は咲き始めます。地域により若干見頃は変わりますが、6月から7月頃、この頃がラベンダーを一番綺麗に見れるのではないでしょうか。ラベンダー畑は紫色に咲くラベンダーの花で一面埋め尽くされ、爽やかな香りに癒されることでしょう。

北海道にラベンダー畑が多い訳

ラベンダー畑というと、北海道を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。なぜ、北海道ではラベンダーが多く咲くのか。それは北海道の気候が、ラベンダーにとても合っていたからです。特徴のところでもお話しましたが、高温多湿な土地より寒い土地を好むイングリッシュラベンダー。この種類が北海道の1年を通して涼しく、梅雨も無い気候にとても合ったようです。

ラベンダーの季節 ~北海道~

出典: https://hokkaido-kt.com/rabennda-2676

北海道では長く見頃が続くように、開花時期を変えて栽培しています。6月中旬頃、早咲きの花が開花を始め、7月上旬に満開となります。遅咲きの花は7月上旬から咲き出し、7月下旬に満開を迎えます。早咲きの花、遅咲きの花があることにより、綺麗なラベンダーの花を1ヶ月以上楽しむことができるのです。

おすすめの季節と観賞地 富良野・美瑛

北海道でラベンダーを見るならここ!という、おすすめ観賞地をまとめてみました。ラベンダー観賞に北海道へ行ってみたい!と考えている皆さん。花の見頃もまとめましたので、参考にしてみてくださいね。

ファーム富田

出典: https://www.farm-tomita.co.jp/

ラベンダーの聖地とも呼ばれている、ファーム富田。早咲きの花から遅咲きの花まであるので、見頃は7月上旬から7月下旬までと、長い期間ラベンダーを楽しむことができます。園内の施設では、香水作りを見学することもできます。ここでのおすすめは、ラベンダーソフトクリーム。ラベンダーの爽やかな香りも楽しめるソフトクリームです。

北海道のラベンダー畑「ファーム富田」オフィシャルサイト
ラベンダーで有名な北海道富良野町にある「ファーム富田」。広大なラベンダー畑から降り注ぐアロマのシャワーやラベンダーソフトクリームが人気。また通販サイトも運営していますので、好みの商品をお取り寄せください。

中富良野町営ラベンダー園

出典: http://www.town.nakafurano.lg.jp/hotnews/detail/00000197.html

ラベンダーの花が見頃となる頃、中富良野町営ラベンダー園では上空のリフトが動き出します。このリフトに乗って真下を見ると、青紫色の絨毯が敷かれたようなラベンダー畑が臨めます。7月中旬頃から7月下旬頃、見頃のラベンダーを求め、多くの方が訪れます。歩いて花々を楽しむこともできますが、ここでは上空から楽しんでみてはいかがですか。

中富良野町
まちのシンボル「北星山」にある町営ラベンダー園。  観光リフトで北星山の頂上をめざす途中、4種類のラベンダーをはじめ、ひまわり、マリーゴールド、サルビアなどのお花畑が広がっています。

ラベンダーイースト

出典: https://www.farm-tomita.co.jp/east/

ラベンダーイーストの広大なラベンダー畑を走るラベンダーバス。バスといっても実はトラクターが座席を引いているもの。トラクターがラベンダー色をしていて、見た目もかわいいからか観光客にはとても人気があります。また、敷地内にある展望デッキからの眺めもおすすめの景色です。展望デッキは敷地の中央にあるため、全ての方角から花々が楽しめます。見頃は7月中旬頃です。

ラベンダーイースト | 北海道のラベンダー畑「ファーム富田」オフィシャルサイト
ラベンダーイーストは、ファーム富田から十勝岳連峰に向かって東に4kmほど行った上富良野東中(ひがしなか)地区にある、日本最大級のラベンダー畑です。7月限定で営業していますので、ぜひご来園下さい。

ぜるぶの丘・亜斗夢の丘

富良野のラベンダーはとても有名ですが、美瑛にも素敵な場所かあります。美瑛のおすすめの場所は、ぜるぶの丘・亜斗夢の丘。ここではバギーに乗って花を楽しむことができます。また、以前CMで有名になった「ケンとメリーの木」と呼ばれているポプラの木もあるので、ラベンダーと一緒にご覧になってはいかがでしょうか。

ぜるぶの丘・亜斗夢の丘
旭岳や十勝岳連峰などの迫力ある大自然を背景に、ラベンダー・ひまわりなどの花畑を眺めることができます。「ぜるぶ」とは「かぜ」「かおる」「あそぶ」の各後ろの三文字をとって名付けました。「さわやかな風薫る丘でみんなで楽しく遊ぶ」をテーマに、展望台からはケンとメリーの木が眺めることができ、バギー・カートで園内を周ることもできます。

北西の丘展望公園

出典: https://www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/hokusei-no-oka-observatory/

もう1つ、美瑛のおすすめスポットをご紹介します。ピラミッド型の展望台が目印の、北西の丘展望公園。展望台からは遠くに雄大な北海道の景色を、そして真下には紫色のラベンダーが咲く花畑を楽しめます。

北西の丘展望公園
ピラミッド型の△展望台から大雪山連峰を望むことが出来ます。 夏にはラベンダーが咲き誇ります。観光案内所も併設しています。

ラベンダーの季節 ~関東~

ラベンダーの花が素晴らしいのは、北海道だけではありません。関東圏内にもおすすめしたい観賞地があります。また、北海道とはラベンダーの種類も違うものが栽培されています。花の特徴でご紹介した5種類のどの系統が植えられているのかなど、観察しながらラベンダーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

おすすめの季節と観賞地 関東圏

関東圏の中でも、特におすすめしたい3箇所をご紹介します。開花や見頃の時期もそれぞれ違いますし、ラベンダーの見頃に合わせてお祭りを開催するところもあります。お出かけの参考にしてくださいね。

たんばらラベンダーパーク

出典: http://www.tambara.co.jp/lavenderpark/

こちらでは5万株ものラベンダーが栽培されています。これは関東最大級の株数です。6月から9月まで開園しており、一番の見頃は7月中旬頃から8月中旬頃になります。ここには、リフトに乗りラベンダーを観賞できる「夏山リフトウッディライン」というものがあります。リフトで移動しながら、パーク内のラベンダーが楽しめます。有料にはなりますが、ラベンダーの摘み取りもできますよ。

【公式】たんばらラベンダーパーク │ 花と、みどりと、風の楽園。
東京から2時間、水戸から2.5時間、関東最大5万株のラベンダーが咲く、たんばらラベンダーパーク。ラベンダーいっぱいの夏の高原に妖精を探しに出かけよう。

佐倉ラベンダーランド

出典: https://sakura-lavender.com/

千葉県最大のラベンダーの株数を誇る、佐倉ラベンダーランド。ここの見頃は6月上旬から7月上旬になります。ラベンダーの見頃の時期に合わせて、毎年開催されるラベンダーまつりです。このお祭りでしか食べられないラベンダーソフトは、毎年多くの方が楽しみにしている1つです。ラベンダーの花や苗が購入できますので、お土産にいかがでしょうか。

佐倉ラベンダーランド
関東・千葉県の高温多湿な気候に、一番適したラベンダーを選ぶために、現在7000㎡の農園で3種類 計5,500株を栽培をしています。 平成15年の春に植えつけ、今では「濃紫早咲」、「おかむらさき」、「グロッソ」という種類のラベンダーが元気に咲いています。

しらざぎ公園・ラベンダー堤

出典: http://kuki.jpn.org/main/kankoukyoukai/syoubu/event/burufesu.html

埼玉県でラベンダーを見るならここ!という位、有名なしらさぎ公園とラベンダー堤。関東圏の中でも都心から近く、訪れやすいところです。6月中旬から6月下旬の見頃に合わせ、毎年ブルーフェスティバルというお祭りが催されています。この周辺では、ラベンダーと同時期、同じ紫色のあやめも咲き、まさに一面ブルー一色の景色が楽しめます。

第24回あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル of 久喜市観光協会
 久喜市は、220余年の伝統を誇り、毎年7月12日・18日に盛大に行われる「提燈祭り・天王様」で知られており、当日は関東一といわれる提燈山車が、賑やかなお囃子とともに曳き廻されます。特に、各町内合わせて6台の提燈山車が一同に集まる夜は、夏の夜を彩るイベントとして最大の見どころとなっています。  また、その他にも、春のれんげ祭り、秋の市民祭りと各季節を通じて大きなお祭りがあり、地域に伝わる伝統芸能や史跡などの貴重な文化財も数多く残されています。

まとめ

Photo byMireXa

ラベンダーというと北海道の富良野や美瑛を思い浮かべますが、関東のラベンダーの名所もおすすめしたいところがたくさんあります。ラベンダーの香りにはリラックス効果もありますので、日頃の疲れをラベンダーの香りで癒してみてはいかがでしょうか。

まこ
ライター

まこ

家庭菜園に奮闘中です

関連記事

Article Ranking