じゃがいもの挿し木(わき芽の活用方法)
じゃがいもは「わき芽」を使って増やすこともできるよ!
芽かきをした脇芽を使って、じゃがいもを挿し木で育てることもできます。芽かきのときにタネイモからきれいにはずれ、細かい根があり、20cmまでのものが、挿し木にはちょうど良いサイズになります。ジャガイモ畑の空いているスペースを使って入れてすぐに水をやると、吸着力が上がり根付きがよくなります。挿し木をおこなう場合には、できれば晴れた日よりも曇りの日の方が挿し木には向いています。
じゃがいもの代表的な病気
じゃがいもの代表的な、病気を紹介しますので参考にしてくださいね。
そうか病
そうか病とは、じゃがいもの表面に円形のオウトツの斑ができる病気です。石灰や鶏糞の施した量が多く、土壌のpHがアルカリ性に傾くと発生しやすくなります。発病後の治療薬はありませんので、土壌作りには細心の注意をはらいましょう。
疫病
疫病とは、じゃがいもの葉に病斑ができる病気です。葉の中心から、周りが青く暗褐色の病斑ができます。湿度が高い状態が続くと発生し、水やりや降雨などで泥が株に跳ね上がることにより感染します。この病気は治療が遅れたら手遅れになりますが、初期段階なら薬剤での治療方法があります。
その他の病気
この他にも病気はありますので、下記サイトを参考にしてみてくださいね。
芽かきの時期が遅れたらどうなるのか
未成熟なじゃがいもが土の中に残る
じゃがいもの芽かきを忘れて時期が遅れると、未成熟なじゃがいもが土の中に残ることがあります。未成熟なじゃがいもは500円玉より小さなじゃがいもですが、大きさだけでは正常なじゃがいもと区別できないことがありますよね。ただ、区別できずに未成熟なじゃがいもを食べると、味が苦い上に有毒な場合がありますので、誤って食べないよう注意しましょう。
ソラニンやチャコニン(カコニンとも呼ばれています)は天然毒素の一種で、ジャガイモの芽や緑色になった部分に多く含まれます。これらを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。ジャガイモを食べたあとにこのような症状が出たときは、急いでお医者さんにみてもらいましょう。
じゃがいもの保存と芽かきについて
放置していたじゃがいもから芽が出ていたこともあったけど・・・
ジャガイモの保存中にも「芽かき」をすることがあります。植えているときの芽かきとは違いますが、保存中にしっかりと芽かきをすれば、じゃがいもは半年くらい貯蔵して食べることができます。
保存ポイント
じゃがいもの保存ポイントは、水で洗わずにしっかり乾かすことです。保存をする前には、屋外に広げて半日ほど天日干しをしましょう。このとき、傷があるじゃがいもは腐りやすいので取り除きましょう。じゃがいもの表面が乾いて土がパサパサっとしてきたら取り込み、段ボールや紙袋・カゴなどに入れて、風通しのよい冷暗所で保存します。
保存と芽かきの関係
長期的な保存を行うと何本か芽が出てくる場合がありますので、その時は、じゃがいもの芽を指で折って取り除きましょう。芽かきが遅れると、じゃがいもの養分が芽に吸われてシワシワになってしまいますので、早めの芽かきが大切です。おおよそ、年に三回ほど芽かきをすると、翌年の春先まで食べることができます。
じゃがいもの長期保存方法
りんごと保存
りんごをじゃがいもと一緒に保存すると、りんごから発生するエチレンガスの作用を利用して、じゃがいもの芽が出るのを抑えることができます。
新聞紙に包んで保存
また、じゃがいもを新聞紙に軽く包んで風通しの良い冷暗所で保存すると、芽が出るのを抑えることができます。
野菜室で保存
じゃがいもを紙袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室に保存しても、芽の生長スピードを食いとめる効果が期待できます。
細かい根があるものが、挿し木用の脇芽として使用可能です。