きのこの栽培方法【2回目以降の収穫準備】
休養
収穫が終わったら、20℃~28℃程度の環境で2週間〜3週間程度休養させます。高温多湿な環境を好むため、休養中も菌床にふたを被せたままの状態で保管し、1日1回霧吹きで水を与えましょう。
浸水
休養させたあとは、菌床ブロックが全て水に浸かる大きさのバケツを準備して、半日〜1日程度、菌床ブロックを水に完全に浸します。浮力があり、菌床ブロックが浮き上がってしまうため、レンガや石などのおもりを乗せておくのがポイントです。
ボタニ子
菌床ブロックがたっぷりと水を吸えるように、竹串などを利用して数カ所穴をあけておくのがおすすめです。
発生
浸水させたあとは「準備③容器にセットする」に戻り、水やりや収穫などの栽培方法を繰り返します。1回目の収穫で、菌床ブロックに含まれている栄養をほぼ使用するため、2回目、3回目以降の収穫量は少なくなるのが特徴です。浸水させてから8日〜10日ほどで、新しいきのこが生えてきます。
収穫が終わった菌床ブロックは肥料として利用できる
3回ほど収穫し、きのこが発生しなくなったら、使用している菌床ブロックでの栽培は終わりです。肥料を与えても復活しないため破棄してください。使用後の菌床ブロックは細かく砕いて、草花の肥料や樹木の肥料として利用するのがおすすめです。
きのこの栽培方法【失敗しないコツ】
きのこは「菌床栽培」という育て方をしているとおり、菌をもとにしてきのこを発生させています。同じ菌類に「カビ」があり、きのこの発生しやすい環境とカビが繁殖する条件が近いため、温度と湿度の管理を徹底してカビの発生を防ぎましょう。また、きのこの栽培キットでは2回〜3回程度収穫できますが、収穫後の管理方法にもポイントがあります。
失敗しないコツ①温度・湿度の管理を徹底する
きのこを栽培する適温は10℃~25℃、肉厚なきのこに育てたい場合は13℃〜18℃で管理します。カビが発生しやすい温度は20℃~30℃のため、やや低い温度で管理してください。また、湿度を80%~92%ほどまであげてしまうと、栽培キット自体がカビの温床になります。菌床が湿りすぎている場合はふたを外して、しばらく通気しましょう。
失敗しないコツ②収穫後に浸水する
きのこにカビが発生しやすくなるのは「1回目の収穫が終わってから」です。収穫したきのこの軸に残っている栄養分が、カビの栄養分として吸収され、収穫跡からカビが発生します。2回目以降の収穫を失敗しないために、1回目の収穫が終わり休養させたら、しっかりと浸水させて軸や小さな芽を取り除いてください。
きのこの栽培方法【おすすめ栽培キット】
おすすめ①もりのしいたけ農園
シイタケ栽培キット
参考価格: 1,500円
「もりのしいたけ農園」は、しいたけが栽培できるキットです。栽培ブロックや培養袋、栽培説明書が入っており、購入後すぐに栽培できます。暑い時期に栽培すると上手に育たない場合があるため、18℃〜25℃を保てる環境で育てましょう。
価格 | 1,500円 |
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おすすめ度 | ★★★★★ |
おすすめ②もりのえりんぎ農園
エリンギ栽培キット
参考価格: 1,500円
「もりのえりんぎ農園」は、人気のエリンギが栽培できるキットです。エリンギを栽培する場合は、菌床ブロックだけでなく赤玉土も使用します。到着後、すぐに栽培するのがポイントです。
価格 | 1,500円 |
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おすすめ度 | ★★★★☆ |
ボタニ子
ほかにも「えのきだけ」や「ひらたけ」もあるの。好みの種類のキノコ栽培にチャレンジしてね!
きのこを栽培してみよう!
菌床栽培なら、自宅でも気軽にきのこを育てられます。しいたけやエリンギなどさまざまな種類のきのこが栽培でき、自宅で育てた採れたてのきのこを料理に利用できるのが魅力です。手軽なきのこ栽培キットを使用して、ぜひおいしいきのこを育ててみてください。
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出典:写真AC