デンマークカクタスの育て方！花後の手入れや冬越しの管理方法を紹介

デンマークカクタスはサボテンのなかでも入手しやすい植物で、秋から冬にかけて多く出回ります。鉢のサイズや花の色のバリエーションが豊富なので、できれば通販よりも店頭で実際に見て購入するのがおすすめです。選ぶ際は病気や害虫の被害がないかよく確認しましょう。

デンマークカクタスは耐寒性が弱いため、日本のほとんどの地域で地植えには適していません。基本的に鉢植えで楽しみましょう。日当たりを好む性質のため春～秋にかけては屋外の明るい場所で管理しますが、真夏は強い日差しの当たらない半日陰で育てます。冬は気温が5℃を下回る前に室内の明るい場所に取り込みましょう。

根腐れを予防するために水はけのよい用土を使います。シャコバサボテン用の培養土が市販されているので、それを使用するのが最も手軽でしょう。自分でブレンドする場合は赤玉土、腐葉土をベースに、バーミキュライト、軽石などをすべて等量ずつ混ぜてください。また元肥として緩効性（効き目がゆっくり）の固形肥料を混ぜ込んでおくとよいでしょう。

春～秋にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。冬は土が乾いてから2日ほど待って水やりをします。花が終わったあとはさらに水やりの頻度を減らし、乾燥気味に管理してください。特に置き場所の温度が5℃近くまで下がる場合には、水をかなり控えめにすることで耐寒性がアップします。

ガーデニング初心者の方は肥料をなるべく多く与えたほうが植物が元気に育つイメージがあるかもしれませんが、デンマークカクタスの場合は非常に短い期間しか肥料を必要としません。活発に成長する4～6月にかけてのみ緩効性の固形肥料や液体肥料を与えましょう。それ以外の時期は基本的に肥料を与えないでください。

デンマークカクタスは地植えではなく鉢植えが基本であるため、定期的な植え替えが必須です。だいたい2年に1回を目安に植え替えを行いましょう。植え替えの時期は4～5月頃が最適です。植え替えの際に古い用土をすべて落とす必要はないので、なるべく根を傷つけないように軽くほぐしてひとまわり大きな鉢に植え替えてください。

デンマークカクタスは比較的病気に強い植物ですが、屋外で管理している時期にはナメクジ、イモムシ、カイガラムシなどがつくことがあります。これらの害虫を発見したら、手で取り除くか薬剤を使って駆除しましょう。また病気や害虫の発生原因の1つに水のやりすぎや高い湿度が考えられます。水やりの頻度や置き場所の風通しを見直してみましょう。