デンマークカクタスの管理と手入れ
基本的な栽培方法をマスターしたら、もうワンランク上の管理や手入れにもチャレンジしてください。デンマークカクタスをもっと長く、もっと美しく育てられます。また観察する機会が増えることで株の状態の変化に気づきやすくなり、栽培のスキルも上がるでしょう。
管理と手入れ①花後の手入れ
デンマークカクタスはたくさんの花が次々と咲くので、余分な栄養を消費させないように花後の花がらはこまめに摘み取りましょう。花がらを摘み取ったあとには新芽が伸びてきます。大きな株に育てたい場合はそのまま大切に育ててください。コンパクトに育てたい場合にはこの新芽も摘み取ってしまいましょう。花後の手入れで次の年の成長をコントロールしてください。
管理と手入れ②剪定・切り戻し
デンマークカクタスにはハサミを使った剪定は必要ありません。手で葉を節の部分から摘み取って全体の形を整えましょう。4~5月頃に根元から3節ほど残して切り戻しを行うと、コンパクトにまとまった美しい株に育てられます。また花芽をたくさんつけさせるためには、秋に新芽(葉)を摘み取ってやると効果的です。
管理と手入れ③冬越し
デンマークカクタスは寒さに弱い植物ですが、基本的に地植えで栽培しないため冬越し対策も比較的簡単に行えます。かならず日当たりのよい室内で管理し、水やりは控えめにしましょう。またデンマークカクタスが花芽をつけるためには日照時間がとても重要です。夜間に照明の明るい部屋で管理すると花芽がつきづらくなるので注意しましょう。
ポイント
- 花芽のつく時期~花が終わるまでは、土が乾いてから2日ほど待って水やりをしましょう。
- 花が終わったあとは乾燥気味に管理してください。
デンマークカクタスの増やし方
デンマークカクタスの増やし方をおぼえて、さらに楽しみの幅を広げましょう。デンマークカクタスの増やし方は非常に簡単で、「挿し芽(挿し木)」という方法を用います。挿し芽とはその名の通り、切り取った植物の一部を土に挿して増やすという手法で、面倒な手間や親株を枯らしてしまうリスクがほとんどありません。初心者の方も積極的にトライしてみてください。
挿し芽
挿し芽に最適な時期は春~初夏にかけてです。剪定の際に切り落とした部分を再利用するとよいでしょう。1節だけでも発根しますが、できれば2節以上の若くて元気な芽を選んでください。挿し芽に使う用土は栽培用のものと同じで構いませんが、肥料は必要ありません。土に芽を軽く挿したら水やりをして、明るく暖かい場所で管理しましょう。
ポイント
- 水やりのし過ぎに注意しましょう。挿し芽の成功率をアップさせるには、芽を腐らせないように管理することが大切です。
まとめ
デンマークカクタスは花の美しさばかりが注目されがちですが、観葉植物・多肉植物としても非常に魅力的な植物です。花が咲かない時期も楽しみながらしっかり管理してあげましょう。またデンマークカクタスの育て方や増やし方で、最も重要なポイントは水やりです。まずは最適な水やりのタイミングを見極めることを目標にチャレンジしてみてください。