「塩」や「塩水」は除草剤として使用できる？その効果と実用性を検証！

安全な除草方法はひとつではありません。どんな場所を除草するのか、何を優先して除草するのか、広さや予算など理由もそれぞれでしょう。一口に除草剤といっても種類が多く、選び方も難しいところです。畑や庭での楽しみ方や暮らし方に合わせて、適切な対策方法を選びたいですね。

畑に使えるアミノ酸系の除草剤です。かけた植物にだけ作用して、土壌に吸収されたあとは分解されてしまいます。花壇や果樹園など用途は豊富です。

丸葉や広葉にだけ作用する選択型の除草剤です。約3ヶ月効果が続くので、春と秋の年に2回の散布でグリーンの芝を美しく保ちます。

広い面積や斜面にも手軽に敷けるのが、除草シートです。日光をシャットアウトして雑草の成長を妨げます。専用のピンを使ってしっかりと抑えるのが、雑草対策のポイントです。

除草シートは単品でも使用できますが、人工芝や砂利・バークチップとの併用もおすすめです。特にバークチップはナチュラルな景観になり、庭の植物とも馴染む効果的な除草方法です。

一面にグリーンの芝生を敷くことで、雑草のない気持ちのいい庭になり、子どもやペットとも楽しく遊べそうです。メンテナンスの少ない品種も開発されていて、理想のお庭の一つといえるでしょう。

マスクやゴーグルの必要もなく、家庭にあるもので除草できる方法とその作り方をご紹介します。お酢や重曹を使った除草方法は、除草剤に比べて効果が薄く持続性も弱いのが特徴です。限られたスペースで安全な除草を望む方におすすめの雑草対策です。

約70℃以上の熱湯をかけると、雑草は枯れます。根や地下茎は残るので、一時的な除草やピンポイントでの除草に向いた方法です。熱湯を運ぶ必要があるので、周囲にも気を配り、火傷に気をつけましょう。

食品由来の除草剤として市販されているのがお酢の除草剤です。pHを酸性にして植物を枯らします。ただし、強い酢酸は金属を腐食させ、コンクリートを劣化させるので注意が必要です。

＜お酢の除草剤の作り方＞

1. お酢と水を1：1の割合で薄めて、食器用中性洗剤を数滴加える
2. スプレー容器や噴霧器に入れて、雑草に直接かける（伸びた雑草は刈っておくのがおすすめ）

食品としても普段の掃除にも使える、注目の食品添加物の一種が重曹です。pHをアルカリ性にする重曹を使った除草剤の作り方をご紹介します。

＜重曹の除草剤の作り方＞

1. 150gの重曹と数滴の食器用中性洗剤を1Lの水に溶かし、約8％の重曹水を作る（ノズルにつまらないよう、よく溶かす）
2. スプレー容器や噴霧器に入れて、雑草に直接重曹水をかける（伸びた雑草は刈っておくのがおすすめ）

除草塩はリスクが隣り合わせということがわかりましたが、雑草と共にガーデニングの大敵でもある害虫駆除に対しての効果はどうでしょう。ゴキブリは塩そのものを嫌う性質があるのです！塩で完全な害虫駆除はできませんが、アロマオイルやハーブを活用した害虫対策のアロマソルトを作りましょう。ガーデニングだけでなく家庭で役立つ、手軽な塩を使った虫除けの作り方をご紹介します。

虫除けアロマソルトの作り方

1. 小皿に盛り塩を用意する
2. アロマオイルを数滴垂らす
3. 台所や玄関など、気になるところに置く
4. 2〜3週間ほどで効き目が薄れてきたら、アロマオイルを追加する

虫除けモイストポプリの作り方

1. キャラウェイシード（スパイス）、2〜3時間程度乾かしたミント・ローズマリー・タイムは適度な大きさにカットしておく
2. ガラス容器に、塩とハーブやスパイスを順番に入れていく
3. 冷暗所で1ヶ月ほど寝かせてから、蓋を開けて玄関やリビングに置く
4. 香りが弱くなったら、混ぜてからアロマオイルを追加してもよい

除草塩による影響とその理由、さらに安全な除草方法について詳しく解説しました。併せて塩を使った害虫駆除のアイディアをご紹介しました。暮らし方にあった除草方法や害虫対策で、自分らしいガーデニングライフを楽しみましょう。