とうもろこしのプランター栽培【栽培スケジュール】
畑での地植え栽培のイメージが強めのとうもろこしは、プランターでも栽培できます。プランター栽培なら、マンションのベランダのような小スペースでチャレンジ可能です。苗の植え付けや収穫の時期、プランターの選び方のポイントを押さえてとうもろこしを栽培しましょう。

ボタニ子
栽培カレンダー
季節ごとにすること
4月下旬~5月上旬に種まき
とうもろこしは寒さに弱いため、気温が十分に上がってから種まきしましょう。種まきの前に、肥料を含ませた土が入っているプランターを準備します。収穫までに約3カ月ほどかかるため、5月上旬までに種まきを終わらせます。
5月中旬~7月まで追肥
とうもろこしは肥料をたくさん必要とします。培養土から育てても成長過程で肥料が足りなくなってしまうため、追肥は必須作業です。草丈が10~15cm、本葉が1、2枚になったころが1回目の追肥のタイミングです。その後も実が大きくなるまで5回は追肥をします。
7月~8月に収穫
種まきから約3カ月後の7月~8月が収穫時期です。雄穂のヒゲが茶色く変色して実が倒れてきたら収穫のタイミングです。実がしっかりとなっている最適なタイミングかは、試しに1本をもぎとって確認してみましょう。時期が早いと粒が小さく甘みが弱く、遅いと水分がなくなりシワシワで甘さが落ちています。

ボタ爺
収穫時期を見逃さんように、毎日観察することが大切じゃぞ。
とうもろこしのプランター栽培【準備】
必要なもの
とうもろこしのプランター栽培は、種からでも苗からでも始められます。家庭菜園初心者の方は直播よりも育苗からスタートしたほうが、管理がしやすくおすすめです。
必要なもの
- とうもろこしの種または苗
- プランター
- 鉢底石
- 培養土
- 肥料
- 支柱
おすすめの品種
とうもろこしの品種はたくさんありますが、一般的に口にする品種は「スイートコーン」と呼ばれます。プランターで栽培するため、病気に強く倒れにくい品種を選びましょう。家庭菜園ではゴールドラッシュやキャンベラが育てやすくおすすめです。スイートコーンは粒がすべて黄色または白、黄色と白のバイカラーと種類があり、好みの色を選ぶ楽しさもとうもろこし栽培の醍醐味です。
①ゴールドラッシュ
ゴールドラッシュは皮が柔らかく、粒がギュッと詰まって甘みが強いのが特徴です。粒の色が鮮やかで香りもよく、糖度低下が遅いため時間が経っても甘さが続きます。非常に倒れにくく、病気に強いところが家庭菜園に適しています。
②キャンベラ
キャンベラは、生でも食べられるほど甘みの強い品種です。苞葉付きで重さがが400gほどにもなる点も特徴です。粒の並びがよく、先端まで実がつきます。根がよく張るので倒伏に強く、家庭菜園向きです。

ボタニ子
皮が厚いから焼きとうもろこしに向いているよ!
③ゆめのコーン
ゆめのコーンは比較的新しい品種で、黄色と白色のバイカラーの実がなり、フルーツのような甘さが特徴です。先端不稔がほとんどないため育てやすく、収穫後の皮の糖化と糖度の低下が遅いのも魅力的で家庭菜園に向いています。
プランター選び方
プランターの選び方で重要なのはサイズです。根をまっすぐ張り、肥料をたくさん吸収するため深さ20cm以上、大きさが25Ⅼ以上のプランターを使用することをおすすめします。この大きさを使用すると2株は育てられます。通気性・排水性がよいプランターを選びましょう。
プラスチック
プラスチックのプランターは、軽量で土を入れても移動しやすく、ほかの材質より安価で購入できます。しかし通気性が劣るため、鉢底石を敷いて通気性をよくしておきましょう。ほかの材質よりもサイズやバリエーションが豊富で、選ぶ楽しさがあります。

ボタ爺
キャスターが付いている移動しやすいタイプを選ぶと管理しやすいぞい。
素焼きタイプ
素焼きのプランターは重量がありますが、通気性がよく根腐れを防げるのがメリットです。重さがあることで安定性が確保され、背の高いとうもろこしも安心して育てられます。テラコッタの色合いがおしゃれで、ベランダにおしゃれ感を与えられます。
用土
とうもとこし栽培で市販の培養土を使用しない場合は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜあわせます。さらに苦土石灰を10Ⅼあたり10g、化成肥料20gをそれぞれ混ぜてください。土を中和させるための苦土石灰はなじませるために2週間ほどかかるため、種まきまでに土づくりを済ませておきましょう。

ボタ爺
とうもろこしの栽培初心者は培養土を使うのがおすすめじゃ。肥料を混ぜなくてもよいから作業が楽になるぞ。
ベランダでの置き場所
とうもろこしは日光をとても好むことから、プランターは日当たりのよい場所に置きましょう。湿気が多くなるとカビが発生し、病気にかかりやすくなるため注意してください。ベランダで育てる際は、室外機から遠ざけて風通しをよくしておくのも大事なポイントです。
背の高いとうもろこしがベランダで育てられるなんてすごい。日本の住宅事情にぴったりだね。