ベランダガーデニングとは
広い庭がないマンションやアパートでも、テラスやバルコニーに植物を飾るだけで緑や花があふれる空間をつくれます。それがベランダガーデニングです。ガーデニング初心者でも育てやすい人気の植物もたくさんあり、ちょっとした小物づかいで簡単におしゃれに見せられます。狭いスペースをアレンジして心地よい空間をつくりましょう。
守りたい注意点(マナー)
マンションやアパートのベランダは、ほとんどが共有スペースで住まいごとに利用規定があります。ベランダガーデニングを始める前に規定をしっかり確認し、隣家や階下の人に迷惑がかからないように十分注意しましょう。
ベランダガーデニングの注意点
- ベランダの重量制限やどこまで改造してもいいのか確認(利用規定)
- 隣人との仕切りの前に動かせないものは置かない(緊急時使えなくなるため)
- 階下に避難できるハッチの上にも重いものは置かない(緊急時使えなくなるため)
- ハンギングを掛ける場合、内側に掛ける
- ツル植物や大きく育つ植物が隣人の敷地に入らない
上記以外にも、水やり時は階下に気をつけたり、台風時には飛ばないよう対策したり、排水溝が詰まらないよう掃除をしたりするなどもあります。こまめに気をつけてみましょう。
方角のチェック
ベランダガーデニングは方角もとても重要で、日差しや風通しで育てやすい植物もかわってきます。自宅のテラスやバルコニーがどの方角にあるか確認し、その条件で育つ植物を選びましょう。
南向きの場合
春、秋、冬は日当たりよいため植物を育てやすいですが、夏は日差しが強くなりすぎます。日よけのパネルを立てたり、鉢をコンクリートに直置きせずすのこに乗せたりしましょう。日当たりがよい分乾燥しやすいため、水やりはこまめな確認が必要です。
北向きの場合
日照りがあまりよくないですが、日陰で育てられる植物なら問題ありません。ただし冬場は日が照らない分、寒さが厳しくなるため、風よけシートなどで対策しましょう。
東向きの場合
午前中は日当たりがよく、夏場でも日差しがきつくなる午後には陰になります。初心者でも植物を育てやすい環境です。
西向きの場合
西向きは、午後から日当たりがよくなります。しかし、夏場は日差しがきつく床や壁の気温も上昇するため、暑さと乾燥に強い植物でないと育てることが難しいです。日よけしながら風通しをよくすることが大事でしょう。
レイアウト作り
狭いスペースでガーデニングをするには、大まかなレイアウトを決めてからでないとごちゃごちゃしてしまいます。始める前に避難経路や排水溝、室外機などの配置を確認して、それらの妨げにならないようレイアウトを決めていきましょう。植物の配置やアイテムを使ったレイアウトを2つ紹介します。
手すりを活用したレイアウト
狭いスペースしかないベランダだからこそ、手すりを活用するのも1つの方法です。観葉植物や花の寄せ植えを鉢の大きさやぶら下げる場所を変えるだけでおしゃれな空間に変わりますよ。ただし外側にかけると危険なため、内側にかけるようにしましょう。
すのこを活用したレイアウト
狭いスペースしかないベランダだからこそ、縦の空間も利用してみましょう。すのこはさまざまな大きさや色があり、S字フックがあれば高さを変えながら植物を飾れます。複数のすのこを組み合わせれば簡単にラックも作れますよ。100均でも購入できるため、コストもかからずに素敵なベランダづくりができるでしょう。