ポタジェガーデンとは?コンテナや鉢植えでもできる方法をご紹介!

ポタジェガーデンとは?コンテナや鉢植えでもできる方法をご紹介!

人気急上昇中のポタジェガーデンは、ヨーロッパ伝統の菜園スタイルの庭です。草花の観賞も、野菜の収穫も、ハーブの香りも全て楽しめます。メリットが多いおしゃれなポタジェガーデン作りのコツや、ベランダやコンテナのみでもできるアイデアを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ポタジェガーデンってどんな庭?
  2. 2.ポタジェガーデンにおすすめの野菜
  3. 3.ポタジェガーデンにおすすめの果樹
  4. 4.ポタジェガーデンにおすすめの草花
  5. 5.ポタジェガーデンにおすすめのハーブ
  6. 6.ポタジェガーデンのコツやアイデア
  7. 7.ポタジェガーデンにおすすめのプランターや鉢
  8. 8.ポタジェガーデンで庭をもっと楽しもう

ポタジェガーデンってどんな庭?

Photo byNadineDoerle

「自宅で野菜を育てたいけれど、庭を畑にするのは気が進まない」と思う方は多いようです。庭は季節の花を眺めたり、お茶やランチを楽しんだりする空間でもあります。ポタジェガーデンは、花、野菜、果樹、ハーブを育て、なおかつ見ばえのよい外観を保つ人気のガーデンスタイルです。ベランダや玄関周りだけでも、ポタジェガーデン風に素敵にアレンジできますよ。

ヨーロッパ伝統の菜園スタイル

フリー写真素材ぱくたそ

ポタジェガーデンのルーツは中世フランスの修道院で、自給自足の生活のため草花に加え野菜類を混植したのが始まりといわれています。収穫量を重視して畝を作る日本やイギリスなどの畑に対し、外観や雰囲気を重視しつつ野菜や草花を栽培する菜園スタイルです。野菜や花の配色や草丈の高低差に留意したり、ベンチやラティス、レンガや敷石などで庭を美しく演出したりする特徴があります。

ボタニ子

ボタニ子

ポタジェとはポタージュのこと。ポタジェガーデンはスープの材料の野菜を育てる庭、という意味よ。

花を観賞して収穫も楽しめる

出典:筆者撮影

ポタジェガーデンでは、季節の草花を観賞しつつ、自分で育てた無農薬の野菜を収穫できます。野菜作りと花の栽培の両方を楽しみたい方にはうってつけです。混植により、今までにない組みあわせの寄せ植えを楽しめます。旺盛に成長する野菜と可憐な花の共演に、新鮮な感動を味わえますよ。

ポタジェガーデンにおすすめの野菜

白くどこか神秘的なナスは揚げると美味です。葉の色も薄く花も淡い紫色。観賞できておいしい夏野菜です。 出典:筆者撮影

ポタジェガーデンは、従来型の畝を作り支柱も多くなる家庭菜園よりは、野菜の収穫量が少なくなります。世話が簡単なトマトやなすやきゅうり以外に、収穫量が少なくても価値のある野菜や果樹を育てるのもおすすめです。青果店やスーパーで買うと値段が張るフルーツトマトやカラフルなミニトマト、珍しい白ナスや白ゴーヤ、ハーブや薬味野菜は少量でも収穫できると嬉しいですね。

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また、オーナメンタルベジタブルを植えるのもおすすめです。カラーリーフのように庭に彩を添えるスイスチャード、形の美しいフリルレタス、ブラックレタス、ケールなどは、観賞にも寄せ植えの素材にもなります。面白い実のなるトウガラシもおすすめですよ。

ボタニ子

ボタニ子

ブラックレタスは、グリーンサラダに1、2枚入れるとアクセントになるの。

ボタ爺

ボタ爺

トウガラシは、観賞用と食用があるから確かめて購入するんじゃよ。

ポタジェガーデンにおすすめの果樹

ブルーベリーなどの果実は、日に日に色づいてゆく変化を楽しめます。出典:筆者撮影

キウイフルーツ、パッションフルーツなどは家庭菜園で挑戦しやすい果樹です。ブルーベリー、ポイセンベリーなどのベリー系、スグリなどのカラント系の果樹を植えると、庭に立体感が生まれ、花の観賞と結実の両方を楽しめます。お菓子作りや料理にも活用できておすすめです。大きめの鉢やコンテナに植えつけて、花苗のプランターと一緒にベランダやバルコニーでも育てられますよ。

ポタジェガーデンにおすすめの草花

出典:筆者撮影

ポタジェガーデンでは、野菜の生育を助けてくれる花苗を植えるのもおすすめです。害虫対策によく植えられるのはマリーゴールド、ナスタチウム、ペチュニアなどです。家庭菜園では夏野菜を育てることが多いため、夏に長めに開花する花苗を選ぶと、野菜の生育と花の観賞を両方楽しめますね。

エディブルフラワーを活用する

鉢やコンテナに、セロリとバーベナなど、野菜と花を寄せ植えにできます。出典:筆者撮影

ボタニ子

ボタニ子

バーベナの花は食べられるのよ。一緒に植えたセロリのサラダの上に花を飾ってもいいわね。

エディブルフラワーを植えると、一緒に育てた野菜と共に収穫して料理に使えます。代表的な食用花は、マリーゴールド、ナスタチウム、ペチュニア、ボリジ、インパチェンス、ベゴニア、バーベナなどです。エディブルフラワーは、大きめのガーデニングショップなどで、食用の花苗を購入するのが安全です。

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ポタジェガーデンにおすすめのハーブ

パクチー、バジル、ミント、ワイルドストロベリーなどのハーブは、それぞれの生育を邪魔しないように植えつけます。出典:筆者撮影

バジル、ミント、タイム、パクチー、フェンネルなどのハーブは、料理に活躍します。ローズマリー、ラベンダー、カモミールなどは香りもよく花も観賞できるうえ、お茶やポプリ、足湯など楽しみ方もいろいろです。花も実もかわいらしいワイルドストロベリーもおすすめです。ハーブ類には発育が旺盛なものと穏やかなものがあります。また乾燥を好むかどうか、必要な肥料の量などもそれぞれ異なります。特徴にあわせて植えつけましょう。

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コンパニオンプランツとして活用する

ブラックレタスと、ミントやラベンダーの寄せ植えです。ミントは害虫を寄せつけず、植物全般に対し殺菌効果があります。出典:筆者撮影

ハーブを植えるとおしゃれなだけでなく、コンパニオンプランツとなり一石二鳥です。コンパニオンプランツとは、お互いによい影響を与えあう植物の組みあわせを指します。

出典:筆者撮影

例えば、トマトのそばにバジルを植えると、トマトが甘くなるといわれています。また、ナスとミントを一緒に植えると、害虫が減るようです。花や野菜、ハーブを混植して楽しむポタジェガーデンに、コンパニオンプランツを取り入れるなら、無農薬で元気な野菜の収穫が期待できるでしょう。

ボタニ子

ボタニ子

ミントなどは増えやすいわ。寄せ植えの場合、一緒に植えた野菜をいつ収穫し終えるかなど、計算が必要よ。

Photo bysarangib

多くのハーブ類は害虫除けに効果があります。おしゃれなポタジェガーデンでは、虫除けネットなどで外観を損ねるのは避けたいと考えるかもしれません。パクチー、レモングラス、ミント、ラベンダーなどを混植したりハーブの鉢を野菜の側に置いたりすると、農薬や殺虫剤を使わずに、害虫を減らす環境づくりができます。ハーブ類は生育が旺盛で、ハーブを鉢植えにして、花壇の土に半分ほど埋める方法もおすすめですよ。

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