自作コンポストで落ち葉を腐葉土にする方法
落ち葉や生ごみといった、身近でかんたんに手に入るものを使ったたい肥の作り方を「コンポスト化する」といいます。たい肥自体もコンポストと呼ばれていますが、腐葉土を作るための容器を指す言葉でもあります。コンポストなら、庭がなくても腐葉土作りが可能です。手作りコンポストを使って、ベランダや室内で落ち葉の腐葉土作りに挑戦してみましょう。
自作コンポストに使える器とは?
落ち葉の腐葉土をつくるために、専用のコンポストは必ず用意しなくても構いません。フタが閉められるものなら、いろいろな種類の容器がコンポストとして使用可能です。かんたんに用意できる木箱や段ボールで、コンポストを自作してもよいでしょう。例えば、ペットボトルをコンポストに使用すれば、手ごろな量の腐葉土作りがすぐにでも始められます。
コンポストで落ち葉を腐葉土にする手順
- 落ち葉を入れる容器(コンポスト)を用意する
- コンポストに落ち葉と発酵を助ける材料を入れる
- 週1回を目安に土をかき混ぜる
- 乾燥していたら水を足し、発酵するまでかき混ぜる
コンポストを使った腐葉土作りは、庭で腐葉土を作る作業とほとんど変わりません。落ち葉と発酵を促進する材料を容器に入れて、かき混ぜながら熟成させていきましょう。
落ち葉の腐葉土作りに関するQ&A
どうして落ち葉で腐葉土ができるの?
落ち葉を積み重ねた状態で置いておくと土の中のミミズや虫、微生物のエサになり、代謝されることで分解されます。分解されて土状になったものが腐葉土です。落ち葉から作られた腐葉土には、植物の成長に必要な栄養素が多くの割合で含まれています。
腐葉土づくりはどれくらいかかる?
腐葉土が完成するまでの期間は、土の温度や管理方法、空気と水分量の割合によって変わってきます。庭に穴を掘る方法で約5カ月~1年ほど、コンポストを使ったものなら早くて2カ月ほどで腐葉土として使えます。秋に集めた落ち葉で次の年に腐葉土が完成するイメージです。発酵を早く進めたい場合は、ブルーシートを被せて温度が下がらないように保つとよいでしょう。
落ち葉が腐葉土になるときににおいはあるの?
腐葉土ができる過程でカビや細菌が繁殖するため、発酵途中では腐敗臭があります。コンポストで腐葉土を作る場合はにおいが漏れないよう、しっかりフタをしておきましょう。完成した腐葉土は土のよい香りがしますが、酸っぱいような腐ったにおいがする場合は発酵が足りていません。
落ち葉の腐葉土を使う注意点は?
石灰や炭と同様に土壌改善に役立つ腐葉土ですが、たくさん入れればいいというものではありません。畑や花壇を作るとき、腐葉土の割合が多すぎると、土中の炭素の割合が多くなります。土の炭素率が上がるとかえって細菌やカビが発生しやすくなり、病害虫の原因になることがあります。腐葉土は適切な割合で使用し、炭素が増えすぎないよう十分に発酵をさせて作ることも重要です。
庭の落ち葉で腐葉土を作って有効活用しよう!
落ち葉を腐葉土にするのは手間がかかるイメージがありますが、重要なポイントを抑えるだけで意外とかんたんです。ゴミとして処分するしかない庭の落ち葉も腐葉土にすれば、大量の落ち葉があっても有効活用できます。ぜひ、作り方を覚えて手作りの腐葉土作成に挑戦してみてください。
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出典:写真AC