じゃがいも「とうや」の特徴と栽培方法!キタアカリや男爵との違いは?

じゃがいも「とうや」の特徴と栽培方法!キタアカリや男爵との違いは?

じゃがいも栽培は、ポイントさえ抑えていれば初心者でも取り組みやすい野菜です。今回は「とうや」をご紹介しながら、他の品種との違いもお伝えします。それぞれの特徴により、適する料理も異なります。じゃがいも「とうや」を美味しくいただきましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.じゃがいも「とうや」の特徴
  3. 3.じゃがいもの栽培方法(概要)
  4. 4.じゃがいもの栽培方法(畑の準備)
  5. 5.じゃがいもの栽培方法(植え付け)
  6. 6.じゃがいもの栽培方法(生育中の管理)
  7. 7.じゃがいもの栽培方法(収穫)
  8. 8.じゃがいもの収穫後の保存方法
  9. 9.じゃがいもの種類や品種(12品種)~「とうや」とその仲間たち~
  10. 10.じゃがいもを食べる ~「とうや」の味見~
  11. 11.まとめ ~「とうや」湖に思いをはせて~

じゃがいもの種類や品種(12品種)~「とうや」とその仲間たち~

Photo byBlackRiv

じゃがいもは食味のより、大きく3種類のタイプに分けられます。近年では赤色系のじゃがいもの種類も多くなり人気が高まっています。さらに、日本では産地・北海道が大きな生産高を占めていますが、少し変わった産地のじゃがいももご紹介します。

粉質系

粉質系の特徴

  • でんぷん質が高い。
  • ホクホクした食感が強いですが、煮崩れしやすい。

品種①「男爵」(春作向け)

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産地は北海道といいたいところですが、厳密にいうと少し違います。原産地はアメリカの「アイリッシュ・コブラー」という品種を、北海道で川田龍吉氏が試験的に栽培し普及に成功した品種です。日本での名称がまだ決められておらず、この川田氏が男爵であったことから「男爵イモ」と呼ばれるようになったという由来があります。

品種②「キタアカリ」

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産地は北海道です。昭和50年に北海道農業試験場にて、男爵とツニカという品種を交配して、選抜し育成された品種とされています。そのため、形は男爵に似ていますが、切ってみると断面の果肉は男爵よりも黄色く、粉質もつよくなっています。芽が赤色なのは、見た目の特徴です。

品種③「アンデスレッド」(秋作向け)

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皮は赤く、切ってみると果肉はサツマイモのように黄色い。しかも、共通なのは色だけではなく、味もサツマイモのような甘さがあります。ただし、長期保存には向いていません。

品種④「ベニアカリ」

赤皮で果肉は白色です。粉質系は皮が剥きにくいイメージがありますが、こちらはそうではありません。また、火の通りが早く蒸し時間も短縮でき、栄養価でもビタミンCが豊富です。
 

粘質系

粘質系の特徴

  • でんぷん質が低い。
  • 滑らかな食感で、煮崩れしにくい。

品種⑤「メークイン」(春作向け)

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もとはイギリスが原産地とされているじゃがいもです。長めの楕円形が特徴的な姿となっています。また、メークインはPGA(ポテトグリコアルカロイド)が多く含まれている傾向にあります。PGAとは有毒物質のことでソラニンもその一種です。日光に当たると緑化しやすいので、保管場所には注意してください。

品種⑥「とうや」(秋作向け)

出典: https://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/detail.cgi?item_code=NEA408

産地は北海道になります。その名の通り、洞爺湖から付けられた名称ですが、別称として「黄爵」とも呼ばれています。これは果肉の黄色さと形状が男爵に近いところからきています。

品種⑦「レッドムーン」

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別名として、「紅メークイン」とも呼ばれる赤色で薄皮の細長いじゃがいも。でんぷん質が低いわりには、ほんのり甘味もあります。

品種⑧「シェリー」

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形は楕円形の鮮やかな赤皮のじゃがいもです。フランス産の早生品種で、同国産では「シンシア」も有名です。皮が薄いので、そのままでも調理できます。果肉は加熱するときれいな黄色になるので、赤と黄色のコントラストを楽しめます。

中間系

粉質系と粘質系のそれぞれの特色を合わせ持った中間系のじゃがいもです。偏った性格ではないので、向いている料理も選ばない万能型のじゃがいもです。

品種⑨「インカのめざめ」(春作向け)

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切ると断面が黄色である特徴を持つじゃがいもです。この果肉色の正体ですが、強い抗酸化作用をもつカロテノイド系色素によるものです。この色素にはゼアキチンサンという成分が元になっており、その量はキタアカリの約7倍とも言われています。また、少し高価な印象があると思いますが、これはそもそも収穫量が少なめで休眠期間が短いことにより保存性が低いことが原因のようです。

品種⑩「グラウンドペチカ」

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別名、「デストロイヤー」と呼ばれるプロレスファンならピンとくる容姿をしています。中身は黄色ですが、しっかりと皮を剥かないと赤色が果肉に残ってしまうこともあります。赤いポテトサラダになってしまったら微妙な食卓になってしまうので、料理の選択は間違えないようにしましょう。

品種11 「シンシア」

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原産地はフランス。「とうや」との共通点では、芽が浅く皮が剥きやすいこと、でんぷん質は低めで食感はホクホクとねっとりの真ん中です。また、休眠状態が長いため貯蔵性に優れているという特徴があります。

品種12「タワラヨーデル」

タワラヨーデル (M~Lサイズ混)5Kg 北海道産 じゃがいも 【出荷時期】9~4月【出荷元:北海道四季工房】

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勾玉のような形をしている赤皮系です。果肉は黄色で、それこそサツマイモのような食感です。粘質で煮崩れしにくく、食味の特徴としては、時間が経っても固くなりにくい点があげられます。そのため、冷やした状態で食べるポテトサラダにおすすめです。

「とうや」のほかに秋作に向いている種類とは

  • デジマ
  • ニシユタカ
  • ウンゼン
  • 普賢丸
  • アイユタカ
  • 西海31号
  • 農林1号

じゃがいもを食べる ~「とうや」の味見~

Photo by r-lab

「とうや」「男爵」「キタアカリ」のおすすめの食べ方をご紹介します。それぞれのじゃがいもの特徴を生かしたメニューの一例です。とはいえ、素材を生かしたシンプルな調理法がほとんどです。畑の面積に余裕があれば、数種類の品種を育てて、食べ比べをして味の違いを実感してみるのも楽しいでしょう。

「とうや」のおすすめの食べ方

フリー写真素材ぱくたそ

平成4年に北海道の奨励品種にも選ばれた「とうや」。その特徴とは、滑らかな食感と煮崩れしにくいことがあげられます。そのため、煮込み料理などにはとても相性がいいです。適した料理は肉じゃが、カレーライス、煮物、シチューなどです。

「男爵」のおすすめの食べ方

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「男爵」はメークインと並ぶ、じゃがいもの有名品種です。デンプン質が多く、ホクホクしています。適した料理は粉ふきいも、ポテトサラダなどです。

「キタアカリ」のおすすめの食べ方

フリー写真素材ぱくたそ

「キタアカリ」はこの3種類の中では、特にホクホク感が強い品種です。ビタミンCやカロテンが豊富なことがその要因かもしれません。火の通りが早くことにより、煮あがりのスピードアップにつながります。時短料理におすすめの品種です。適した料理はマッシュポテト、コロッケ、ポテトサラダ、じゃがバターなどです。

まとめ ~「とうや」湖に思いをはせて~

Photo by Kentaro Ohno

アンデス地方の高地が原産地といわれているじゃがいも。今では世界各国でその土地の風土にあうじゃがいもが栽培され、様々な料理で活躍しています。日本においては江戸時代の記録にじゃがいもの存在が確認されています。味の違いを感じながら、料理をするとよりじゃがいもの奥深い世界を堪能できることでしょう。じゃがいもは常備しておくと色々と便利な野菜ですので、保存性の高い品種を選べば急いで食べることもありません。栽培も都度のタイミングを守れば、難しくありませんのでぜひ挑戦してみてくださいね。

みずりょう
ライター

みずりょう

農業法人で働きながら、趣味で家庭菜園もしています。読みやすい記事を書くように努めますので、よろしくお願いします。

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