落花生の収穫時期はいつ？適期の見分け方やその後の保存方法を解説！

落花生の栽培は難しくはないので、ビギナーにもおすすめです。花が咲いた後に実をつけるまでの変化を観察して楽しむことも、栽培の楽しみのひとつです。おいしい落花生を育てるために、いつどんな作業が必要なのかを解説します。

水はけのよいふわふわの土を好むので、軽い火山灰土や砂質土などが適しています。pH値6.0〜6.5を目安に土づくりをしましょう。種まきの3週間ほど前に堆肥を、2週間前には実の生育に必要な石灰を入れて耕します。1週間前には元肥を控えめにいれ畝をたてます。根粒菌が栄養分を作り出すので、肥料（窒素）は少なめにすることがポイントです。

落花生の種まきは5月ごろ、収穫できるのは9月以降です。発芽の条件は地面の温度20℃前後、生育に15～25℃、日当たりのよい場所です。畑に直播きも可能ですが、ポットを利用すると苗の管理が容易です。深さがあるプランターでも栽培できます。連作障害をおこすため、2～3年間栽培していない畑で育てます。

暖かい土地なら6月になれば種まきができます。ポットに種を埋めたら水をたっぷりとあげましょう。種は横向き、あるいは尖っている方を下に向けます。発芽して葉っぱが2枚になったら、ポットから出して畑に植え付けます。株間は30～40cm程度とりましょう。

直播きの場合は、株間30cm、1か所2粒、深さ3cmで種をまきます。本葉が出るまでは鳥に食べられないようにネットをかけておきましょう。土が湿っていれば水やりは不要です。湿気が多すぎると種が腐ってしまいます。プランターなら20cm程度の間隔が必要です。

落花生の本葉がでて、地面に根付くと葉が増え成長が進みます。落花生の成長をうながすために、間引き、土寄せ、追肥の3つの手順が必要です。いつどんな風にするのか、その手順について解説します。

落花生の本葉が1〜2枚ついたところで、形がよくない株を取り除き1本にします。株の間隔が狭いと日光や栄養が十分に取れないため、元気な1本のみを見極め他の株を間引きます。

落花生の黄色い花が咲いて1週間ほど経過した時点で、軽く耕して株もとに土をよせます。株の周りの土をやわらかくすることで、子房柄が土にささりやすくなります。2週間に1度程度のペースで土寄せをします。

落花生の花がつきだしたら追肥することをおすすめします。カリ分の多い肥料を使うと実の味がよくなります。雑草も多くなる時期なのでこまめに除草します。

発芽するまでは土が乾きはじめたら軽く水やりをします。落花生は水をやりすぎることが病気の原因になることもあるので、育ちはじめたら水やりの量を少なめにします。特に7月から8月にかけての見極めが大切で、土がカラカラに乾いたら水やりが必要です。

落花生がかかりやすい病気としては、褐斑病（かっぱんびょう）、灰色かび病などがあります。発病した早期に取り除きましょう。アブラムシやコガネムシなどの害虫が発生したら、早期に防除することが重要です。地中にいるコガネムシが根を食害することもあります。

落花生の実であるピーナッツは、タンパク質やミネラル類、ビタミンEやB群の他、オレイン酸を主とした良質の脂肪酸を含みます。健康や美容にも欠かせない落花生のすぐれた栄養と効果についてご説明しましょう。

ピーナッツは良質のタンパク質が豊富です。タンパク質は私たちの筋肉、骨、血液などの他、皮膚を作る重要な栄養素です。落花生は老化防止、健康な体づくりに役立つ食品なのです。

ピーナッツはオレイン酸やリノール酸も豊富です。これらは不飽和脂肪酸で、コレステロールの抑制作用、生活習慣病予防などの作用があります。

ピーナッツにはビタミンEも多く、強い抗酸化作用を期待できます。活性酸素を抑え、不飽和脂肪酸の酸化防止効果が期待できます。また、血行を良くする効果もあるため老化防止、美肌づくりにも欠かせない栄養素です。

健康に役立つ栄養が豊富なピーナッツですが、いくつかの注意点もあります。というのは、ピーナッツには脂肪分が多く、1粒あたり約0.6kcalものカロリーがあるのです。体重の増加やニキビ、肌荒れにつながることもありますので、食べすぎには注意が必要です。また落花生は、アレルギーを引き起こす原因にもなることも留意しましょう。

生の落花生が手に入ることはそう多くはありませんが、手に入ればぜひ試していただきたい食べ方です。千葉には落花生の収穫体験ができる農園などがあるので、落花生の収穫や生の落花生に興味があるという方は、参加してみるのもおすすめです。

落花生は収穫したてならホクホクの塩ゆでがおすすめの食べ方です。この場合は収穫した落花生を水洗いして、さやを外します。鍋にお湯をわかして3～4％程度の塩をいれて沸騰させます。落花生をさやごといれ、30～40分ゆでます。落花生の旬は9月上旬から10月下旬です。

生の落花生はさやから取り出します。豆が重ならないように大きめのフライパンや鍋に豆をいれ、弱火で15分程度じっくりと炒ります。焦げ目がついてパチパチいう音が聞こえてきたらできあがりです。焙煎した落花生でつくるピーナッツバターもおすすめの食べ方です。

落花生はいつ収穫すればいいのか、その見極めがとても重要なんですね。収穫時期の目安やおいしい落花生の見分け方、おいしい食べ方についてまとめました。千葉県での落花生の収穫を体験、収穫時期の見極めの参考のために参加してみてはいかがですか？