じゃばらとは?どんな柑橘類?その特徴・効能や食べ方をご紹介!

じゃばらとは?どんな柑橘類?その特徴・効能や食べ方をご紹介!

「じゃばら」は、日本の和歌山県で生まれた柑橘です。見た目はユズやスダチに似ていますが、なかなか手に入らない幻の果実といわれています。美容と健康維持の強い味方でもあるじゃばらとはどのような果実なのか、その特徴や食べ方などじゃばらに秘められたパワーをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.じゃばらとは?
  2. 2.じゃばらの栄養と効能
  3. 3.じゃばらの食べ方
  4. 4.じゃばらを食べて元気に美しく

じゃばらとは?

出典:写真AC

「じゃばら」は、ゆずや九年母(くねんぼ)などの自然交雑によりうまれた柑橘類です。和歌山県で発見されたじゃばらは、幻の果実とも呼ばれています。強烈な酸味が特徴的ですが、独特な味わいと香りはとりこになるでしょう。

基本情報

科目 ミカン科ミカン属
樹高 約3m
開花時期 5月
収穫時期 11~1月
耐暑性 強い
耐寒性 強い
別名 邪払

じゃばらの特徴

じゃばらは皮の表面がデコボコしていて固く、大きさは手のひらサイズです。強烈な酸味と少しの苦みがありますが、時間の経過とともに甘みがでてきます。とてもすっぱいため生食には向きませんが、果汁が豊富なのでポン酢やジュースなどの加工品に用いられています。

とにかくすっぱい!

じゃばらは柑橘類の中でもとくに酸味が強く、酢の代わりに使われることがあります。鬼も逃げ出すほどすっぱいといわれていることから「邪を祓う」が転じて、じゃばら(邪払)と名付けられました。

幻といわれる理由は?

じゃばらは、花粉症やアレルギー症状の改善に効果的であることが幻の果実といわれる理由です。柑橘類には、フラボノイド成分が含まれていますが、じゃばらはとくに多く、どんな柑橘類よりも効果に期待が持てるといわれています。

旬の時期

じゃばらは、11月下旬~3月にかけて旬を迎えます。冬に楽しむかんきつといえるでしょう。旬の時期と同時期に収穫がはじまり、順次出荷されていきます。旬の時期に確実に手に入れたい場合は、10月頃にネットで予約をすると便利ですよ。

ボタニ子

ボタニ子

じゃばらは和歌山県をはじめ愛媛県などでも栽培されています。その中でも原産地でもある和歌山県は群を抜いて多く、全体の70%以上を占めています(2015年度産)。

おいしいじゃばらの見分け方

じゃばらは、全体的につやがあって重みを感じるものがおいしい証拠です。軽く感じるものは、果汁が少ない場合があるので、手に取って確認してみてください。取れたばかりのじゃばらは皮が青く酸味が強いですが、次第に黄色く変化していき、甘みがでてきて食べやすくなります。目的にあわせて、皮の色で選ぶのもおすすめです。

じゃばらの栄養と効能

じゃばらには、すっぱい原因でもあるビタミンCやナリルチンといった成分が含まれています。ビタミンCは美容によいといわれ、ナリルチンはアレルギーの改善に効果が期待される成分です。とくにナリルチンは皮に多く含まれているので、ぜひ皮ごとじゃばらを利用してみましょう。

栄養と効能①疲労回復

Photo byFanette

ビタミンCには体に蓄積されたストレス(疲れ)を解消する働きがあり、イライラの軽減や疲労回復に効果的です。また、じゃばらにはビタミンCのほかにもビタミンB群が含まれており、とくにビタミンB1はだるさや集中力の低下を感じるさいに多く摂取したい栄養でもあります。

栄養と効能②アレルギーの軽減

フリー写真素材ぱくたそ

じゃばらには、フラボノイドの一種であるナリルチンが含まれています。このナリルチンは柑橘類に多く含まれており、花粉症やぜん息などのアレルギー症状を軽減する効果が期待できます。ナリルチンはじゃばらの皮に多く含まれていますが、果汁からも摂取できるのでお好みのスタイルで取り入れてみましょう。

適切なフラボノイドの摂取がアレルギー疾患に対する補完代替療法や予防法となる可能性を示唆する。

ボタ爺

ボタ爺

柑橘類の中でも、とくにじゃばらはナリルチンが多く含まれているんだよ。

じゃばらの食べ方

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じゃばらは、果汁を絞ったものやジュース、あめなどの加工品が販売されています。じゃばらの果汁はしょう油との相性がよく、ドレッシング作りにもおすすめです。焼き魚に数滴たらせばより風味が増すでしょう。お酒好きな人は、ぜひ焼酎と割って味わってみてください。

食べ方①ジャム

ジャムは、長期保存ができるうえ、そのまま食べたりお菓子作りに加えたりと用途が豊富なためレシピの幅が広がります。お湯でとけばお茶としても味わえますよ。じゃばらを皮ごと使うので、栄養効果がより得られやすい食べ方ともいえるでしょう。

材 料(2人分)

  • じゃばら 2個
  • 砂糖 100g
  • 水 100cc

作り方

  1. きれいに洗ったじゃばらを皮ごと刻む
  2. 鍋に水、砂糖、じゃばらを入れて弱火で煮込む
  3. ふつふつしてきたら火を止めて粗熱を取る
  4. しっかり冷ましてから、瓶などに詰める

食べ方②ヨーグルト

じゃばらはヨーグルトともよくあいます。果汁を直接ヨーグルトにかけるのがポイントですが、果汁はとてもすっぱいので、はちみつを加えると食べやすくなるでしょう。果汁をかけるほかに、ジャムを添えるのもおすすめです。

材 料(1人分)

  • じゃばらの果実 1個
  • いよかん 1/4個
  • プレーンヨーグルト 大さじ2

作り方

  1. プレーンタイプのヨーグルトにじゃばらの果汁をかける
  2. いよかんの果肉を添えたら完成

食べ方③果実酒

果実酒は、氷砂糖と焼酎またはホワイトリカーがあれば初心者にも簡単に作れます。皮ごと作ると苦みを感じる場合があるので、果肉だけを使うとよいでしょう。しっかり消毒したビンを使えば長期保存も可能です。

材 料(300cc人分)

  • じゃばら 大1個
  • 焼酎 300cc
  • 氷砂糖 半カップ

作り方

  1. じゃばらの皮をむいて、果肉だけを取り出す
  2. 瓶にじゃばらの果肉と氷砂糖、焼酎を加える
  3. 1か月ほど(氷砂糖が完全に溶けた頃)で完成

じゃばらを食べて元気に美しく

じゃばらはとても酸味が強いですが、そのすっぱさが魅力でもあります。食べにくいと感じる場合は、しょう油やはちみつとあわせてみてください。ぜひ、じゃばらが持つ風味や香りを楽しんでみましょう。

ぺぺ
ライター

ぺぺ

ズボラ人間ですが、子育ての傍ら趣味でもあるガーデニングやDIYを楽しんでいます。日々、子どもと植物の成長を見守っています。

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