良質の堆肥を作るためには、生ゴミを入れる前の分別も重要なポイントです。細かく砕くことで、分解しやすくなるものもあります。
入れていいもの
- パン
- ご飯
- 麺類(乾麺以外)
- 揚げ物カス
- 生クリーム
- 野菜や果物の皮
- 砕いた卵の殻 など
入れてはいけないもの
- 植物や野菜の根っこ
- 玉ねぎやニンニクの皮
- 野菜や果実のタネ
- 肉類の骨
- 生の肉や魚(モツやアラ)
- 貝類、カニの殻
- 栗の鬼皮
- ソラマメのさや
- 塩分の高い残飯
- 腐ったりカビたりしているもの
分解・発酵に時間のかかるもの
- 野菜や果物のへたや軸・芯
- アボカドの皮
- 落花生の殻
- 鶏の皮や軟骨 など
コンポストの臭い対策
コンポストから発生する臭いは、毎日続けていく上での大きな問題のひとつです。生ゴミがカビたり腐ったりするときにも、分解・発酵するときにも臭いが出ます。どのような点に気をつければいいのか、順を追って見ていきましょう。
臭い対策①入れる前によく乾かす
最初のポイントは、コンポストに入れる前によく乾かすことです。濡れたままの生ゴミをそのまま入れるのではなく、米ぬかをまぶしたり乾いた土をかぶせたりして、湿度をコントロールしましょう。湿度が高いコンポストは、イヤな臭い物質が発生しやすくなります。時々フタを開け、防虫ネットをかけた状態で、コンポストの中を乾かしましょう。
臭い対策②入れた後にしっかりと混ぜる
2番目のポイントは、生ゴミを入れっぱなし・乗せっぱなしにしないことです。生ゴミを分解してよく発酵させるには、新鮮な空気が必要です。下の方からすくってひっくり返しながら混ぜ込みます。生ゴミをより早く分解させると、発酵臭はでますが、嫌な匂いにはなりません。生ゴミをなるべく小さくカットして、分解しやすくしましょう。
臭い対策③きちんと発酵させる
3番目のポイントは、発酵温度です。コンポストをしっかりと発酵させると、中の温度が60℃ぐらいまで上昇します。こうなると虫や悪玉菌も死滅して、イヤな臭いは出ません。温度が上がらない時期は、発酵促進剤を上手に使って、しっかりと発酵させましょう。しっかりと発酵させてから寝かせると、質のよい「熟成堆肥」になります。
コンポストのメリットとデメリット
2月2日、農事始め。
— GoroGoro(熊本県芦北町在住) (@MakerunaGoro) February 3, 2020
初代コンポストを開封。
ふ~ん、まさに「貝塚」ならぬ「卵塚」ですな・・。
出土品、スプーン・フォーク。
梅雨入り前までに、トウモロコシの収穫が出来ますように。#芦北ぐらし/#家庭菜園 pic.twitter.com/QVP2uFf1wI
【コンポストのメリット】
- 家庭から出る生ゴミが減らせる
- ゴミの分別や環境意識が高まる
- コストをかけずに、維持できる
【コンポストのデメリット】
- 臭いや虫の発生
- 手間がかかる
まとめ
日々の暮らしで出る生ゴミをリサイクルして堆肥に変える、コンポストの種類や作り方をご紹介しました。プランターバッグとしても使える、おしゃれなバッグ型のコンポストも発売されています。キッチンコンポストとベランダ菜園で、エコロジーな循環型のライフスタイルを目指しましょう。
出典 Unsplash