アシナガバチの巣の特徴・見分け方は?巣ができやすい家や場所の条件も解説!

アシナガバチの巣の特徴・見分け方は?巣ができやすい家や場所の条件も解説!

春先に家の周りでアシナガバチをみかけると、家のどこかに蜂の巣が作られてないか不安になる方もいるのではないでしょうか。しかし、アシナガバチの生態やどんな場所に巣作りするのか知っておけば対策ができます。今回は、アシナガバチはどんな場所で巣作りするのかご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アシナガバチとは
  2. 2.アシナガバチの巣の特徴
  3. 3.アシナガバチの巣の見分け方
  4. 4.家でアシナガバチの巣ができやすい場所とは
  5. 5.アシナガバチの巣ができやすい条件とは
  6. 6.まとめ

アシナガバチとは

Photo bygomnalge1234

アシナガバチは、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属しているハチです。体は細くくびれ、長い足を左右にフラフラさせて飛びます。体長は11~26mmほどで、色は黄色や黒が多く蜂の種類ごとに模様はさまざまです。色合いはスズメバチに似ていますが、アシナガバチはゆっくり飛ぶので速度が遅く、全体的に細いので見分けることができます。

アシナガバチの性格

アシナガバチは、比較的静かな性格です。巣が壊されそうになったり、自分の身が危険に晒されたりしないかぎり攻撃してくることはありません。しかしアシナガバチの仲間でも、攻撃性が高い蜂もいるのでむやみに刺激しないよう注意しましょう。

アシナガバチの毒性

アシナガバチがもっている毒針の毒性は強く、刺されてしまうと激しい痛みが出ます。その刺されたときの痛さは、蜂の中でも強い方です。毒針に刺されたことで、呼吸困難や血圧の急激な低下などアナフィラキシーショックを引き起こす場合もあります。万が一、刺されたときは早い処置を心掛けて下さい。

アシナガバチの種類

アシナガバチは世界中でみてみると約800種もいるといわれています。日本に生息するのは、そのうちの約11種です。アシナガバチは種類ごとに特徴がありますので、見分け方の参考にして下さい。今回は、被害が多いアシナガバチの種類についてご紹介します。

キアシナガバチ

キアシナガバチは体長が2.0mm~2.5cm前後と大きく、攻撃性も高いアシナガバチになります。通常威嚇する場合は相手を注視して威嚇しますが、キアシナガバチは腹部の毒針を見せて威嚇してきます。この毒針もスズメバチに負けないほど強力で、刺されたときの痛みも強くアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

セグロアシナガバチ

セグロアシナガバチの体長は約21mm~26mmほどで、日本にいるアシナガバチの中でもいちばん大きいです。体の色は黒く所々に黄色の模様があります。セグロアシナガバチは、アシナガバチの中でも攻撃性が少し強めで、働き蜂の数は50匹程度ですが一斉攻撃してくるので注意が必要です。蜂の巣を作る場所は、低めの木や建物の軒下、隙間などが多いのでよく家の周りを飛び回ります。

フタモンアシナガバチ

フタモンアシナガバチの体長は約14mm~18mmと小型で、体の色は黒いですが、腹部の前に黄色の斑紋があることから、この名前がつけられました。性格はアシナガバチの中でも、大人しいのでめったに攻撃してくることはありません。しかし、秋口の新しい女王蜂が誕生する時期は少し攻撃的になるので注意しましょう。フタモンアシナガバチは環境に適応する能力が高いので、どこにでも巣を作ります。

コアシナガバチ

コアシナガバチは体長は1.1mm~1.5cmと小さく、顔部分に黄色がはいっていますがそれ以外の部分は濃い茶色になります。性格は大人しいといわれていますが、巣に近づくと容赦なく何度も刺してくるので注意しましょう。コアシナガバチは小柄ですが、毒針に刺されるとアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

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アシナガバチの巣の特徴

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