日本にいる毒虫の種類16選!毒性・危険性や接触した場合の症状を紹介!

日本にいる毒虫の種類16選!毒性・危険性や接触した場合の症状を紹介!

日本に存在している毒虫は、意外に身近な生活圏に潜んでいます。人が被害を受けると、毒性によっては死亡することもあり、注意しなければなりません。この記事では、身近にいて危険な毒虫の種類と生態や毒性、接触したときの症状などについて紹介します。

記事の目次

  1. 1.身近に潜むおそろしい毒虫たち
  2. 2.日本にいる毒虫の種類【刺す毒虫】
  3. 3.日本にいる毒虫の種類【血を吸う毒虫】
  4. 4.日本にいる毒虫の種類【かみつく毒虫】
  5. 5.日本にいる毒虫の種類【触ってはいけない毒虫】
  6. 6.有害な毒虫から身を守ろう

身近に潜むおそろしい毒虫たち

出典:写真AC

毒虫とは、毒を持っていたり病原体を媒介したりして、人体に被害を与える害虫のことをいいます。日本には多くの毒虫が存在していますが、特に昆虫類やダニ類などの節足動物の毒虫は、人間の生活圏で人に危害を与えるため注意が必要です。個々の毒虫によって毒性や媒介する病原体が違ううえに、被害を受けたときの症状も違ってきます。

日本にいる毒虫の種類【刺す毒虫】

刺す毒虫①オオスズメバチ

出典:写真AC

オオスズメバチは、スズメバチの仲間では最も大きなハチです。ほかの昆虫やミツバチなどを襲撃し、幼虫や蛹をエサにしています。毒性がとても強く、何匹にも刺されると死亡することもあります。晩夏〜秋にかけて最も攻撃性が高まるため、野外で出会ったら刺激しないように注意しましょう。

分類 ハチ目スズメバチ科
体長 27~50mm 
生息地 全国の山間部都市部の公園や民家の軒下
毒性 赤血球の破壊作用をもつタンパク質系の毒
痛みや痒みの元になるアミノ系の成分
マンダラトキシン(神経毒)
活動活発期 5~10月ごろまで
症状 痛みや痒み、血圧低下、立ちくらみ
アナフィラキーショック

ボタ爺

ボタ爺

オオスズメバチに1回刺されると、2回目にはアナフィラキーショックを起こしてしまうから、十分注意するのじゃ!

ボタニ子

ボタニ子

アナフィラキ―ショックって何?

ボタ爺

ボタ爺

アナフィラキーショックとは、アレルゲンが体内に入ることによって、全身に強いアレルギー症状が表れることで、血圧低下や呼吸困難によって命を失うこともあるんじゃ!

刺す毒虫②サシガメ

出典:写真AC

サシガメはサシガメ科の昆虫の総称で、ほとんどの種が昆虫を捕食しています。ヨコヅナサシガメはクヌギやけやきの木に生息し、刺されるととても痛いです。毒はありませんが、病原体を媒介する種もいるため、見つけても触らないでください。

分類 カメムシ目サシガメ科
体長 18~27mm
生息地 森林や湿った土地
活動活発期 3~10月
毒性 毒はないが病原体を媒介
症状 刺されると痛い。その後痒みが数週間続く

刺す毒虫③チャドクガ

出典:写真AC

チャドクガは、幼虫期の体に生えている毒針毛に毒を持っています。毒針毛にはとげがあり、物に付着すると刺さって抜けにくくなる構造になっているため、幼虫期だけでなく成長過程のすべてで毒針毛を所持していることが特徴です。チャドクガに直接触れていなくても、毒針毛は風で浮遊し洗濯物などにも付着するため、知らないうちに被害を受けることも多くあります。ツバキ科の植物が近くにあるときは十分注意しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

幼虫はツバキ科の葉の上で、整列したように並んで葉を食べているのが特徴です。集団で並ぶことで、天敵に襲われないようにしているんだって!

分類 チョウ目ドクガ科
体長 25mm
生息地 北海道を除く本州以南のツバキ科の植物の葉
活動活発期 4~10月
毒性 ヒスタミン
症状 赤く腫れあがり湿疹が広がる
帯状疱疹に似た痛痒感で眠れなくなるときもある

刺す毒虫④ドクガ

Photo byPommeGrenade

ドクガは、全国の広葉樹の葉などに幼虫が生息しています。幼虫だけでなく成虫も毒針毛を保有し、成虫の死骸にも毒針毛は残っています。風で毒針毛が飛ばされて刺さることもあるため、幼虫や成虫の防除後は死骸も放置しないで処理しましょう。死骸は土に埋めたり、袋に密封したりすれば安心です。

分類 チョウ目ドクガ科
体長 14~22mm
生息地 日本全国のカキ、コナラ、ハマナス、サクラの葉
活動活発期 3~10月
毒性 タンパク質成分
症状 赤く腫れあがりかぶれる。痒みが数週間続く

ボタニ子

ボタニ子

飛ぶ成虫を捕まえようとすると毒針毛をまき散らすことがあるので、気をつけましょう!

刺す毒虫⑤イラガ

Photo by t-mizo

イラガ類は日本全土の庭先などで生育しており、ドクガと並んで刺されることが多い毛虫です。ナメクジのように腹で這いずりまわって動き、刺すと毒液を注入してくるためとても痛いです。電撃的な痛みから、地域によっては「デンキムシ」という名前でも呼ばれています。イラガの仲間には、アオイラガ、クロシタアオイラガ、ヒメクロイラガなどがおり、全て刺してくるため気をつけましょう。

分類 チョウ目イラガ科
体長 25~40mm
生息地 北海道~九州の平地~山地 バラ科の植物や果樹
活動活発期 7~10月ごろ幼虫が発生
毒性 ヒスタミンや酵素などによる非酸性の毒
症状 電撃的な痛みが走り1時間程度でおさまる
痒みが数日続く

刺す毒虫➅マツモムシ

マツモムシは、水面下で逆さまになっている水生昆虫です。池や沼に多いですが、水たまりなどに生息していることもあり、水面に落ちてきた昆虫などの体液を吸います。水槽などに入れると、泳いでいる魚も捕食するのが特徴です。手でつかまえると刺されることがあるため、素手で触らないように気をつけましょう。

分類 カメムシ目マツモムシ科
体長 11~14mm
生息地 北海道~九州の池や沼
活動活発期 4~10月
毒性 消化液
症状 蜂に刺されたような激痛が走る

日本にいる毒虫の種類【血を吸う毒虫】

血を吸う毒虫①マダニ

出典:写真AC

マダニは人の皮膚に口器を差し込む際、セメントのような物質を唾液腺から出して固めることによって、1~2週間も吸血し続けるのが特徴です。吸血の際に、マダニはさまざまな病原体を伝搬させます。中でもSFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれると、死亡例も報告されている重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症することがあります。

ボタニ子

ボタニ子

1~2週間も血を吸い続けるなんて!怖いな!

ボタ爺

ボタ爺

山に行くときは長袖長ズボンを着用することや、草の上に直接座らないようにすることが、予防になるのじゃ。

分類 ダニ目マダニ科
体長 3~10mm
生息地 山、河川敷、草むらなど
活動活発期 春~秋ごろ
毒性 さまざまな病原体を媒介
症状 赤く腫れあがる

ボタ爺

ボタ爺

吸血された場合は赤く腫れあがるだけだが、病原体に感染した場合は発熱や嘔吐、下痢などがおこるぞ。マダニに吸血されたと思ったら必ず医療機関を受診しよう。

血を吸う毒虫②ブユ

出典:写真AC

ブユは北海道などでは「ブヨ」、関西地方では「ブト」という名前でも呼ばれる、コバエによく似た昆虫です。黒く丸まった体に透明な羽を持ち、メスだけが吸血します。刺されると翌日以降に激し痒みや痛い症状が表れ、発熱が1~2週間続くこともあります。一般的な虫よけスプレーでは効き目が弱いため、ブユ専用の虫よけ剤を使うと効果的です。

ボタニ子

ボタニ子

キャンプ場などによくいるわよね~。ブンブン音をさせないから、気付きにくいのよね!

ボタ爺

ボタ爺

蚊は針を刺してきて吸血するが、ブヨはあごで皮膚を食いちぎって、出血させた血を吸うんじゃ。そして毒が体に浸透するんじゃ!

ボタニ子

ボタニ子

ひぇ~!だから蚊よりも腫れあがるのね!

分類 ハエ目ユスリカ上科ブユ科
体長 3~5mm
生息地 全国の渓流近くや山中
活動活発期 3~9月
毒性 酵素毒
症状 吸血直後は多少の痛みを伴う少量の出血程度
翌日から激しい痒みや痛み、発熱することもある

ボタニ子

ボタニ子

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