9月が旬の野菜⑯~⑳
⑯葉トウガラシ
葉トウガラシは、トウガラシの実が小さいうちに葉がついた状態で収穫したもので、旬は7月~10月です。葉は軟らかくさわやかな風味を持ち、辛みはありません。伏見辛や日光唐辛子などの品種のものが葉トウガラシとしてよく収穫されています。
ボタニ子
スーパーではあまり見かけないけど、旬の時期になると直売所や市場にたくさん並ぶよ!
美味しい食べ方
葉トウガラシのレシピで人気なのは佃煮です。葉を茹で絞りカットしたら、油で炒め、醤油やみりん、砂糖などで煮詰めたら完成です。葉だけで作るとマイルドでさわやかな味わいに、実を加えるとピリッとした仕上がりになります。葉自体にはクセがないのため、炒め物や煮浸しにするのもおすすめです。
⑰花ニラ
花ニラとはニラがとう立ちしてつぼみがついたニラの花茎のことで、食べ頃は5月~9月です。茎と黄緑色の軟らかなつぼみ部分が食用とされています。ニラに比べて華やかで人気があり、テンダーポールやマルイチポールなど、花ニラ専用の品種も開発されたほどです。
ボタ爺
花ニラも香りはあるんじゃが、ニラほど強くないんじゃ。ニラより甘みがあって食べやすいぞ!
美味しい食べ方
花ニラのレシピでおすすめなのは、シャキッとした歯ごたえとふんわりと感じるニラの風味を楽しめる炒め物です。肉との相性がよく、ニラほどにおいが強くないため、メイン食材の邪魔にならず使えます。ニラと同じように、スープや卵とじ、お浸しにしても美味く食べられます。つぼみがかわいらしく、全体的に料理がおしゃれに仕上がるのも魅力です。
⑱パプリカ
パプリカは外国から輸入されることが多く、通年手に入りやすい食材ですが、食べ頃は6月~9月です。この時期は露地物の収穫や出回り時期で、国内産のパプリカも楽しめます。真夏の太陽の光を浴びて育ったパプリカにはビタミンなどの栄養素が豊富で、肉厚で甘みやうま味が詰まっています。
美味しい食べ方
パプリカは苦みがなく甘みが強いため、旬のものが手に入ったら生で食べてみましょう。生のパプリカは青臭さがありません。サクサクとした食感とさわやかな甘みを楽しめ、サラダやマリネに向いています。加熱調理すると、甘みが増しジューシーな歯ごたえに変わります。さっと炒めて添え物にするのもおすすめです。
ボタ爺
パプリカの肉詰めは甘みがあって美味しいぞ!ピーマン嫌いな子供にも人気があるんじゃ!
⑲舞茸
スーパーなどに出回っている舞茸の多くは栽培された物で通年食べられますが、天然物にはもちろん旬があります。天然物の食べ頃は9月~10月です。天然物は日本各地で採取できますが、その数は少なく、とても高価な食材です。傘が肉厚でしっかりとしているものが新鮮で、湿っぽいものは鮮度が落ちているため、買う際には気をつけましょう。
美味しい食べ方
舞茸は香りがよく美味しい出汁が出る食材で、汁物や炊き込みご飯がおすすめです。独特のよい香りがしますが、決して強すぎずほかの食材を邪魔しないため、鍋物にも向いています。秋田のきりたんぽ鍋に欠かせないのもうなずけるでしょう。
ボタニ子
洋食レシピとの相性もよく、パスタやピザ、バターソテーもおすすめよ。
⑳松茸
秋の味覚の代表的存在なのが松茸です。9月~10月が食べ頃ですが、温暖な地域では11月まで楽しめます。ほかのキノコのように人工栽培が難しく、天然物の採取が基本なため、とても高価な食材のひとつとして有名です。
ボタニ子
傘が開くと香りが逃げちゃうんだって。購入する際は傘の閉まったものを選んでね!
美味しい食べ方
旬の松茸が手に入ったら、シンプルに七輪やトースターで焼いて、スダチと塩をかけて食べてください。魚焼きグリルやオーブンでは火力が強すぎ、せっかくの香りが飛んでしまうため注意が必要です。焼きたては香りのよさが際立ちます。香りを閉じ込め出汁まで楽しむなら、ホイル蒸しがおすすめです。
9月が旬の野菜を美味しく食べよう!
9月が旬の野菜はとても種類が豊富です。特に秋ならではのキノコ類は風味もうま味も凝縮されていて、味わい深くおすすめの食材です。まだまだ9月が旬な野菜はたくさんあります。通年手に入る野菜が多いからこそ、旬を知り、食べ頃の時期に美味しく味わってみてくださいね。
出典:写真AC