フリーズドライとは
フリーズドライの野菜をお料理に使っていますか?フリーズドライの野菜は日常の時短料理だけでなく、非常食、離乳食、ダイエットにも便利な食材なのです。栄養、味、使い方、保存期間などフリーズドライの野菜の気になるポイントをまとめました。
フリーズドライの意味
フリーズドライとは「フリーズ(凍る)」「ドライ(乾燥する)」、つまり凍結乾燥を意味します。まず食品を凍結し、その後真空状態で乾燥させることでフリーズドライとなります。凍結状態のまま真空凍結乾燥機で乾燥させることが大きな特徴であり、太陽熱と風を利用して水分を蒸発させる天日干しや温風を吹きかける温風乾燥とは製法が違うのです。
フリーズドライのメカニズム
凍った状態の食品の水分を取り除く過程で、食品内の水分を液体に戻すことなく、気体(水蒸気)に変えることを「昇華(しょうか)」といいます。凍結した食品を減圧によって真空に近い状態にし、沸点を下げることで、昇華のために必要なだけの熱を加えると氷が水蒸気に変えることが可能になります。高温での処理は必要ないのです。
フリーズドライ食品の形状
昇華によって水分が気体にかわるので、食品には水分が抜けた後の空洞が残り、重量は軽くなり、全体的にスポンジ状に変化します。この多数の穴によって、お湯をかければフリーズドライにする前の形状に戻るのです。高温処理をせずに食品内の水分を取り除くのがフリーズドライの大きな特徴です。
フリーズドライの技術
フリーズドライ加工の際、食品を凍らせる速度や温度も厳密に管理する技術が求められます。食品の栄養素をこわさないよう、お湯を注げば元の状態に素早く戻り、もとの味や食感をキープするためには、冷凍する温度ができあがりに大きく影響するのです。フリーズドライの技術が進化すればよりおいしくフリーズドライの野菜が楽しるようになりますね。
フリーズドライ野菜の種類
ニラ、ほうれん草、野沢菜、グリーンピース、ズッキーニ、玉ねぎ、オクラ、コーン、レンコン、エノキ、しめじ、など野菜の他、りんご、イチゴなどフルーツなど、フリーズドライ加工された多くの種類の食品が販売されています。
出典:写真AC