はじめに
3月になると暖かい日も多くなり、いろいろな野菜を植え付けることができるようになってきます。朝晩と日中の寒暖差が大きいこの時期の特徴を生かして、夏野菜としても楽しめる春まきの野菜の育て方を紹介します。大切に育てる気持ちさえあれば、初心者の方でも家庭菜園を楽しむことができますよ。
3月に種まきできる野菜①
3月に植える野菜①ニンジン
科目 | セリ科 |
日当たり | 日なた |
土壌の酸度 | ph5.5~6.5 |
植え付ける間隔 | 20cm |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ● | ● | ||||||||
植え付け | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |||||
収穫 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ニンジンの栽培時期
ニンジンは、春まきと夏まきの2回、種をまく時期があります。春植えにあたる2~3℃は、気温が低い日もあり、10度以下の環境では「とう立ち」してしまい収穫ができなくなってしまいます。7~8月の夏植えが、家庭菜園初心者には育てやすいです。うまく育てば、夏野菜としても楽しむことができますよ。
とう立ちとは
この間朝寒かったから人参がとう立ちしてた、花は素晴らしく美しいので咲いたら切ってうちに飾りたい pic.twitter.com/Sk50Xrt7yY
— はなおーたしゅんたさびちび (@hanaohtasyunta) June 16, 2017
花を咲かせるための茎が長く伸び、花をつけることをとう立ちといいます。とう立ちしてしまうと、根が太くならず、収穫ができなくなってしまいます。ニンジンの場合は低温にあたる期間が長いと、とう立ちしてしまいますので注意してください。
冬時期でも収穫できる
冬の間、あえて収穫せず雪の中に埋めておく保管方法があります。「雪下ニンジン」と呼ばれ、甘みや歯ごたえが増すといわれています。豪雪地方などではポピュラーな保管方法とされ、うまく栽培できれば1年中収穫することができますよ。
プランターでも栽培できる
スペースが限られているプランター栽培には、ミニニンジンがおすすめです。栽培方法や時期は露地植えと同じで、12cmほどの大きさになったら収穫することができ、家庭菜園をはじめる初心者さんにも比較的育てやすい野菜ですよ。ぜひ、チャレンジしてみてください。
ニンジンの人気の種
3月に種まきできる野菜②
3月に植える野菜②ジャガイモ
科目 | ナス科 |
日当たり | 日なた |
土壌の酸度 | ph6.0 |
植え付ける間隔 | 20~30cm |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け | ● | ● | ● | ● | ||||||||
収穫 | ● | ● | ● | ● | ● |
植え付けで気をつけること
ジャガイモは春植えと秋植えの2回、植え付けと収穫ができる時期があります。こちらは種まきではなく、種いもという芽が出ているジャガイモを土に植えて栽培します。手に入れた種いもを半分にカットして1日天日干しで乾燥させた後は、腐敗するのを防ぐために切り口に草木灰をまぶしましょう。切り口を下に向けて植えることで、雨による腐敗を防ぐことができますよ。
初心者には春植えがおすすめ
ジャガイモは涼しい環境を好む一方、夏の暑さが苦手なため、夏野菜には向かない野菜です。秋植えの時期にあたる8月や9月はまだ気温が高く、種いもが腐敗してしまう恐れがあるため、家庭菜園初心者には春植えがおすすめです。3月頃なら暖かい日も多くなるので、日中の作業もしやすいですよ。
プランターでも栽培できる
プランターじゃがいも
— 苔さん (@peanuts4021) June 22, 2017
収穫です😄🎶 pic.twitter.com/40ixzm2YmT
ジャガイモはプランターでも栽培することができます。30cm以上の深めのプランターに2株を目安に栽培します。育て方は、露地栽培と同じですが、水切れには注意が必要です。小さめの種いもを使うほうがうまく育てられます。ぜひ、試してみてください。
袋でも栽培できる
秘密兵器2号「このまま植えるだけで手軽に育つエコバッグ。」!!!
— へるむ (@Helm_Cminor) March 10, 2019
プロが作った土!穴空けて袋のままじゃがいも植えたら生えてくる!お手軽!!!これさえあればみんなも明日からイモ農家!!!!!!! pic.twitter.com/uV7c48MbKN
野菜づくりをしてみたいけど、プランターを置くほどのスペースもないという方には、袋を使って栽培する方法はいかがでしょうか。やり方は簡単です。培養土が入った袋に種いもを入れるだけです。カットして草木灰をまぶす準備と、排水用の穴をあける必要がありますが、とても楽な栽培方法です。
通販で購入できる種芋
3月に種まきできる野菜③
3月に植える野菜③ピーマン
科目 | ナス科 |
日当たり | 日なた |
土壌の酸度 | ph6.0 |
植え付ける間隔 | 20~30cm |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ||||||||||
植え付け | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||
収穫 | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
春まき・春植えがおすすめ
家庭菜園でプランターに植えたピーマン、ミニトマトが
— kuni (@kuni01473618) July 24, 2019
育ってきました。雨降りが続いてしばらく見てないうちに
ピーマンがでかくなってる…ミニトマトはまだ青い…
収穫はいつかなぁ😄 pic.twitter.com/SKaGNm7IGN
ピーマンの収穫を長く楽しむためにも、春まき・春植えがおすすめです。上手に栽培できれば、10月頃まで収穫できます。夏の暑さにも強く、植え付けてから2ヶ月ほどで収穫できる点もおすすめポイントです。ピーマンは家庭菜園初心者にも栽培しやすい夏野菜のひとつです。
コンパニオンプランツを活用しよう
コンパニオンプランツを植えると、害虫を駆除できたり病気を防止できたりと野菜の生育に良いことがあります。野菜によって相性があり、ピーマンの場合はラッカセイと相性がよいです。空きスペースを活用することもできるので、合理的といえるでしょう。